アフガニスタンの急進的女性団体RAWAは6日、声明を発表し、「我が国の女性は先進国から流入したメイドさんや猫みみさんに虐げられている。欧米の最先端電子技術に翻弄されず、男性は現実の女性にも関心を持って」と訴えました。RAWAのメンバーらは、葉っぱや鍵のしるしのついたソフトを路上で燃やして気勢をあげ、「最近の若者が仮想の女性を偏重して現実の女性に見向きもしないのは、タリバン政権が女性とくちをきくのを禁止したためだ」とののしりました。
現地の反応は冷静で、Yahoo!アフガニスタンの掲示板には「そういえばきのう久しぶりに現実の女と話したけど、なんか違うんだよな」「だけど現実の女のほうがいいっていうヘンタイだって生きる権利はあるわな。誰も空爆はしないよ」といったカキコが見られました。
古いゲームやアニメが大ブームを巻き起こしているカブールですが、バトル系やシューティングゲーム、ロボットアニメなどはあまり人気がないとのこと。現地の若者に理由をきくと「銃声や爆発シーンは好きじゃない」との答が返ってきました。
このメモでは、Gnutellaネットのノードを構成するための個々のソフトやそれを通じて交換される個々のファイルでなく、媒介となっているネットそのもののトポロジー、その美を観察する。メモ中のマップは、Gnucleus付属の GraphViz(AT&T Research Labs)で生成された。
帯域が広いノードは同時に多数のシナプスを維持できる。
脱中心系では、ある程度以上の帯域幅がある限りにおいて、どのノードからみても、あたかも自分が系の中心であるように見えることが予想される。(参考画像)
寂しい地球人: Gnutella
ホップ数の限界にあたる地平線上のノードの場合、こちらに向かってくる方向のシナプスしか見えないので、自分の場所からは端点(行き止まり)のように見える。「実際」には、地平線のむこうにもたくさん足が伸びている。
地図は惑星をおおうが、物理的距離空間とは独立したトポロジーを持っている。地図上でとなりのノードが物理層では地球の裏側かもしれないし、物理層ですぐそばにあるノードが地図上では地平線の果てかもしれない。
Gnutellaネット自身がもし考えるなら「ノードは、つかのまのひとつの細胞にすぎない」という認識だろう。ノードを維持するユーザ(人間)は Gnutella 自身にとっては、あまりに微視的な補助酵素にすぎない。それは神経繊維のようでもあり、遺伝子の一片のようでもあり、また海底で揺れる植物のようでもある。
ノードは、また電子にも似ているかもしれない。そのトポロジーは原子核のまわりの「確率の雲」――いわゆる殻構造――としてイメージすることもできる。
しかしそれはイメージにすぎない。だれもグヌーテラの本当の姿を知る者は無い。まるでその内部に生きていながら未知に満ちる宇宙のように。グヌーテラが今どんな表情か? ノードを結ぶ広い帯域の回線が一般化したとき、この「ネット生命体」がどのように進化するのか? 本当のところ、だれにも分からない……見ることのできるこうした姿(画像)は、局所的な一部にすぎず、体内の神経繊維や毛細血管の構造から「人間」が想像できないように、この任意に切り出されたたんぽぽの綿毛のような構造がなにを運ぼうとしているのか、だれにも分からない。
Network maps were made using GraphViz, created and copyrighted by AT&T Research Labs.
Morpheusの例/超高速・超分散/誰も言わなかった広帯域の本当のポテンシャル/雑魚とは違うんだよ、雑魚とは/現実/おまけ
2001.12.02 LimeWire での失敗にめげず、いろいろ試し中。Linux版も豊富ですが、以下は Windowsソフト(といっても Javaソフト多し)。
BareShare | 現時点で最も一般的なクライアントのひとつ。GnutellaネットにおけるIE。 | |
LimeWire | これも人気ありげ。広告うざいが、中味はクールで高機能なJAVAソフト。Gネットのネスケ? | |
Gnotella | あまり有名でないっぽいが、広告が入らないのがイイ。手元では、なぜかGネットにうまくつながらなかった。 | |
Gnucleus | あまり有名でないっぽいが、シンプルでいい感じ。正真正銘GPLライセンス。広告は入らない。初期設定は、ある程度の広帯域に最適化されている。 | |
Phex | クーーールな pure java。しかも軽い。デフォで6ノード位つなぎに行くのでナロウなユーザは設定に注意。GPL。 | |
SwapNut | これもJavaソフト。インストール時にスパムメール購読を強制される等うざいが、IM機能といった懐古趣味に特色。 |
どのクライアントも操作は明快だが、BareShare と LimeWire が事実上の標準。この2ソフトは、Gnutella Net のノード接続を回線速度も計算に入れて最適化しようとしてくれるらしい。例えば3つのノード「高速-低速-高速」は「高速-高速-低速」の順につながったほうが効率が良い(ボトルネックを回避)。
どのクライアントも同じグヌーテラ・プロトコルを実装しているので、基本的には、どのツールを使っても同じ。ネスケで見てもIEで見ても、ウェブは基本的には同じように見えるが(どのUAも同じHTTPプロトコルでウェブと相互作用するので)、それと同様。ただソフトごとの特色もあって、例えば LimeWire には「共有数ゼロのノードを無視する」とか「相手の共有をブラウズする」といった独自機能がある。人気のあるサーバントには、それなりの理由がある。
(参考)こんな感じのプロトコル:
GET /get/58/Nantara_Kantara.dat HTTP/1.0 なんたらかんたらを送れ
User-Agent: LimeWire 1.8 おれさまは LimeWire
Range: bytes=0- 0バイトめからきっちり送れ
Chat: 62.150.123.xyz:6346 文句があったらここにIMせい
HTTP 200 OK 了解しただよ
Server: Gnucleus 1.5.2.0 こちらは Gnucleus
Content-type:application/binary 今から送るぞバイナリーだ
Content-length: 6109272 長さはこれだけあるぞ覚悟せい
ウェブページを閲覧するクライアント(つまりブラウザ)と大きく異なるのは、グヌーテラのノードはクライアント(ダウンロードする側)であると同時にサーバ(アップロードする側)の機能を持つということ。さらに、各ノードは、局所的なP2P接続のみならず、大域的に「自分とは関係ない情報」の流れを中継する役割も負っている。MX的に言えば「全員が親であり、同時に子でもある」関係――あなたからすれば、検索している子たちの面倒も見なければいけないので太い回線が望まれる。そしてあなたが検索するときは、つながっているまわりのノード(標準では4つくらい)に親になってもらう。
あなたから親に見える相手も、そのノード自身、自分の近傍の4ノードから知識をもらって賢く見えている。逆に、むこうからあなたを見ると、あなたもまた、相手にとって、ものすごい物知りに見える――4ノードずつ8ホップつながっているとすれば単純計算で65536ノードぶんの情報があなたを通して流れるので、たがいに相手は自分より数万倍かしこく見える。(ちょっと比喩的な表現)
そのときのトポロジーによって、物理的にとなりにいるグヌーテラ・ユーザ同士でも、互いに「事象の地平線」(例えば8ホップ)のむこうにいる限り、相手の存在が見えない。この点も、なんとなくおもしろい。「地平線」はブラックホールの境界のようなもので、そこより先には決して情報が流れてゆかないのだ。グヌーテラ上では「情報がない」のは「存在しない」のと等しい。ただしトポロジー(ノードのつながりぐあい)自体、地球上でユーザがログイン、ログアウトを繰り返すので時々刻々と変化する。
「スパイウェア」について詳しくは、追記もごらんください。
原始、ユーザはサーファだった。グヌーテラでは、ユーザが波だ。ユーザが妖精の国をサーフィンするのでなく、自分の結んだシナプス網をサーフィンする妖精たちを、眺めて暮らすのだ。ユーザは妖精の国になる……
Gnutella クライアント(サーバント・ソフト)についての追記。LimeWire, SwapNut などのクライアントをインストールすると、同梱のスパイウェアが――時にはユーザがハッキリ拒否したにもかかわらず――自動的に常駐する場合がある。手元で観察された主なスパイウェアものは次のとおり。いずれもレジストリの
HKEY_LOCAL_MACHINE\...\Run
を書き換えることで、以降、OS起動のごとに毎回、活動を開始する。
Trickler(Gator, GAIN)については、別記事「DivX 5 Pro のスパイウェアについて」も参考になさってください。
これらは regedit を使って削除できるが、レジストリを直接いじるより、「窓の手」の「自動実行」タブを使うなりして、「一時無効」にしたほうが良い。「いじくるツール」の「起動時に実行」にある“一時削除”という表現が的を射ている。また、SwapNut はユーザの意思と無関係にOSの起動と同時にシステムトレイ(タスクトレイ)に常駐するようになる。常駐が不要ならスタートアップの「SwapNut.lnk」を削除すれば良い。さらにまた、すでに書いたように、eZula に注意。%TEMP\...\LingoWare.exe は勝手にネットを見に行こうとする。許可すると、新たなスパイウェアを勝手にダウンロードする。eZula や LingoWare のような広告ソフトは、必要に応じて、パーソナルファイアウォールの禁止ルールで常に接続不可にしてしまうのが良いだろう。もちろんグヌーテラ・サーバント自身がインターネットに接続するのは許可しなければならない。
――以上のようなうさんくささにもかかわらず、スマートで高機能なため LimeWire は Gnutellaサーバントとして人気がある。2001年12月現在、BareShare よりもシェアが多いようだ。スパイウェアといってもネット接続に応じて勝手に広告を配信したりするだけで、べつに害をなすわけじゃない。
広告ソフトがうざい場合、Gnucleus 、Phex 、Gnotella などを使ってもいいだろう。