6 : 21 On2's VP3

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Ogg Theora ごっこ

2002年11月22日
記事ID d21122b

VP3 + ogg で一足さきに Ogg Theora 気分を味わってみました。 Jpeg圧縮には向かないでPngやJpeg2000に向いてる輪郭きっちり色ベタ系には、 予想通りウェーブレットなVP3が効果的。 比較画像は同じ huffyuv ソースに違うコーデックを適用した結果の一部を、 PNGで可逆圧縮、4倍に拡大。 一面ど赤、という従来の動画圧縮だと黒いモスキートノイズを抑制するのがかなり難しいミルクチャンED (はっきりいってmp4よりswfのほうが適している)ですが……。

mpeg4系

簡単なはずの「一面同じ色」が難しい
全体に不規則なしみのようなノイズが見える画像

XviD / H.263 / Motion Search 6 / Lumi Off / B-frames Off

4倍に拡大してこの程度のノイズなら静止画として凝視しないかぎり、 ふつうは(正常な人にとっては)気にならないとは思います。 でも下の画像と見比べると「うわぁ、きたいないよぉぉ、たえられないよぉぉぉ」という気持ちになってくるでしょ?

Wavelet系 VP3

同じくらいのビットレートで差は歴然
一面ほぼきれいに同じ色が見える画像

vp3 (Quality = 7)

Quality = 0 まで上げてないせいか、まだちょっと気になりますが、 mpeg4系よりは根本的にこの種のノイズには強いのがみてとれます。 というわけで、 実写とかふんわり微妙な色あいとかのものは、ウェーブレットでのっぺりしてしまう副作用とのかねあいがありますが、 ソースによってはVP3は強いです。 Theoraでは、フレームによってウェーブレット系とjpeg系との使い分けができるようになったりしないかなぁ。

注: VP3がいいのは、あくまでソースによっては、です。 ソースがPNGやJpeg2000に向いてる単純な絵の集まりのときは、vp3は良いですし、 低ビットレートでも同レートのmp4より良いかもしれないですが、 細かいテクスチャーのあるサンプル(例 Ghost in the shell)を高いビットレートで比較すると、 現在のVP3では力不足のよう。もちろんTheoraはVP3をもとに改良するとは思いますが、 XviDをみてわかるように(mp4という)基本の設計図が与えられていてすら、 安定したバグのないコーデックを作るのは大変な労力なので、 来年6月だけのTheoraリリースの時点ではかなりバギーじゃないかと予想されます。

上記の単純な絵は MPEG-4系ではノイズが出やすい例ですが、 例えば XviD の場合、 Max I-frame Quantizer を4, Max P-frame Quantizer を6 などと特に制限することで、 ノイズのない美しい結果を出すことができます。 この設定は、この例で有効というだけで、一般の例で必要ないのに Quantizer(とくに P-frame に対しての)の上限を小さくすれば、 ムダにファイルサイズが肥大します。

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Ogg再生が途切れ途切れになる(特にOn2's VP3との共存で)

2002年11月22日
記事ID d21122a

ogg / ogm の再生で、CPUパワーは足りているのに、音が途切れ途切れになったりもたつくことがあります。 特に、 On2 VP3 コーデック のインストールでこの現象が発生するようになる場合があります。 Default DirectSound Device を使うようにすることで解決します。

現象

Ogg Vorbisのオーディオファイル(拡張子.ogg)や、音声部分が Ogg Vorbis な動画(拡張子.ogm など)を Windows標準の Media Player などで再生するとき、 オーディオが断続的にもたついて再生が途切れ途切れに遅くなり(いわゆる jitter)、 耳ざわりな、きくにたえない状態になることがあります。 特に、On2 VP3 コーデックのインストールでこの現象が発生するようになる場合があります。 MP3音声などでもこの現象が発生することがあります。

原因

ogg や mp3 をデコードするのに使われるWindows のデフォルトが、 Default Waveout Device になっている場合に発生します。 本来は一般に Default DirectSound Device から再生されるべきなのですが、 拡張子、ファイルタイプと再生パターンの組み合わせの設定が、 何かの弾みでおかしくなってしまったか、 または何らかの理由で最初からおかしかった場合です。 手元では On2VP3VideoForWindows.exe のインストールでこの現象が発生しました。

下の2つの画像は正しい場合とおかしくなってしまった場合を、Media Player Classic(MPC)で表示しています。 違いが微妙ですのでハイライトされてる文字をよく見比べてください。いずれも ogg オーディオを再生しようとしている状態です。

本来のあるべき姿

Default DirectSound Deviceが使われている画像

間違った状態

Default Waveout Deviceが使われている画像

音が途切れ途切れになるとき、Media Player Classic の Play | Filters メニューや、 Windows Media Player 6.4 の Properties | Advanced メニューで見ると、 Default Waveout Device というフィルターが使われているのが分かります。 本来は Default DirectSound Device になるはずです。

解決法

Windows のデフォルトのマルチメディア再生を利用せずに独自にデコードを行うアプリであれば、 問題は発生しません。例えば、Oggオーディオの再生に Winamp を使えば問題を回避できます。

また、いくつかのアプリでは、オーディオ再生に使うフィルターについて、 Windows の標準設定を独自に上書きできるようになっているので、 試してみてください。 Ogm は現状、OggDS 経由でデコードされるので、 フィルターの設定がおかしいと快適に再生できない可能性が高いです。

Media Player Classic

View | Options | Tweaks にて Favor WaveOut audio renderer over DirectSound のチェックを外します。

ZoomPlayer

Player Options | Manual Filters | Override Filter Settings にて、 Use Custom Audio in Media Mode にチェックを入れます。 次に Refresh List をクリックしてからリストの Default DirectSound Device を選択し、 Manual Save をクリックしてから、ダイアログを閉じます。

メモ

Default Waveout DeviceDefault DirectSound Device のどちらが使われているかは、GraphEdit(別記事参照)でも調べられますが、 この現象が発生するときには内部的におかしなことになっているので、 GraphEdit から認識される本来の動作グラフのとおりに実際には動いていない可能性もあります。

この現象とは無関係に、CPUパワーの不足のせいでうまく再生できないことがあります。

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追加情報

下記にこの問題の追加情報があります。
http://mion.wisnet.ne.jp/bbs/1/?nobody=1194

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メモ: LAME 3.93 / ほか

2002年11月22日
記事ID d21122

Zoom Player 3.0

2002-11-22 http://inmatrix.hoyty.com/mirror/zoomplayer300b1.zip

VobSub 2.20

2002-11-21 VobSub 2.20

Flash Player 6

install_flash_player_6_ax.exe

install_flash_player_6_linux_sa.tar.gz

IE6 SP1 累積パッチ2002年11月

Q328970 : 2002 年 11 月 Internet Explorer 6 SP1 用の累積的な修正プログラム

Q329414 : セキュリティ問題の修正プログラム (MDAC 2.5)

2002-11-21 Buffer Overrun in Microsoft Data Access Components Could Lead to Code Execution (Q329414): Critical, IE5.01/5.5/6.0: XP以外: パッチあり。

Lame 3.93

2002-11-21 LAME 3.93 は各自の判断で……。3.92→3.93で高速化されたこと、 いくつかバグフィックスされたことは確かですが、3.93のとくにプリセットの出力結果は充分にテストされてない、 という指摘です(理論的には3.92と同じのはずですが)
http://www.hydrogenaudio.org/index.php?act=ST&f=2&t=4405&hl=&s=

3.94まで待つという意見もあります。

2002-11-19 LAME 3.93 (stable)
バイナリー http://mitiok.cjb.net/
ソース http://prdownloads.sourceforge.net/lame/lame-3.93.0.tar.gz

3.92からの変更点: --preset--alt-preset が同じになりました。 3.92では、 --preset は一般的な標準設定、 --alt-preset は可能な限りの最高音質、 を意味していましたが、3.93では、 lame のプリセット(標準)とは、可能な限りの最高音質を意味します。 ベースが10年前の技術であるmp3方式だと、 いくらデフォルトで「可能な限りのベスト」にしても、 もはや最近の Ogg や AAC と音質では勝負できないような気もしますが、 普及度などでべんりなのでmp3は、まだしばらくは使われると思います。

ACM Codec / DirectShow Filter でもタグ関連の不具合が修正されたそうです。 (バイナリー配布にはACMがない場合は自分でコンパイルする必要があります。)

ノイズ除去アルゴリズムの改善、不具合の修正。 心理音響モデル実装の細かいバグ修正。 VBRでの不具合の修正。 モノラルでの不具合の修正。 高速化のための改善。

WEST's LAME Homepageも参照。

mp3のベースになっている技術 (http://www.mp3licensing.com/patents/index.html) には1990年前後のものが多いうえ、特許でがんじがらめのため将来性が疑問。 音質も良くフリーな Ogg を試してみよう。

CDex

2002-11-19 CDex 1.50 beta 8
http://telia.dl.sourceforge.net/sourceforge/cdexos/cdex_150b8_enu.zip

コンパイラばなし

2002-11-19 なんとなく、ほのぼの……。 マイクロソフト サポート技術情報 - JP436833 [INFO] コードの最適化における注意点 「最適化により、コードの動作が最適化前と変わることがあります。」 「解決方法: 最適化コードに問題が見られた場合には、optimize プラグマを使用して、該当するコード セクションの最適化を無効にします。」 確かにその通りなのだが、たんたんと言われても。 「最適化により、コードの動作が最適化前と変わることがあります。」……。 で、最適化で問題が発生したときの解決方法→「最適化をやめます」……のんきすぎるというか。 なんかおかしい。

Mozilla 1.3a

2002-11-15 Hey, Mozilla 1.3a でとうとうtitleに多言語が混在できるようになった! これからは、あからさまな点で IE、Opera に引け目を感じないでいい。 Site Navigation Bar もクールだし。

「上、次、前」のようなサイトナビゲーションをブラウザがサポート

Lynxには前からあったとは言えクールだよね

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