趣味Web 小説 2003-02-23

騒動関連:私の意図

3日前にこの騒動を知った新参者です。やっと、ログを制覇できました。

さて、突然で申し訳ありませんが、各検証・考察サイトの管理者様、ならびにここの >>1 さんにお願いがあります。

事件の現状(結果)をサイトのトップに載せていただけないでしょうか?例えば、

「2003年1月後半から2月にかけてある事件が起こりました。とあるサイトの日記から端を発したこの事件は、関連した12のサイトのうち6つが閉鎖、残るサイトも謝罪文の掲載などの事態に発展しました。本サイト(スレ)ではこの事件の検証・考察をおこなっています」

という感じで。私は、このことを把握するのに丸一日費やしました。私がこの事件を知ったサイトでは、単に「ネット上である事件が発生、詳しくはこちらへ」といった感じにリンクが貼られていただけでした。実際に、その後に知ったその他言及サイトでもこのような対応が多いように見受けられました。

なぜこう書いた方が良いのかを3点ほど。

1.注意をよりひきつけるため
例えば、「韓国で事故が起こりました」と「韓国の地下鉄で火災が発生し、100人以上の死者がでました」では、後者の方がよりインパクトがあります。事件を良く知らない人に対して、意見を読んでもらいたいのであれば、より注意をひきつけたほうが良いと思います。
2.情報処理をスムーズにするため(1)
結果がわかっていた方が、情報の取捨選択が比較的楽にできます。私は、膨大なログの中からどれを読んだら良いものかわからず、右往左往していました。
3.情報処理をスムーズにするため(2)
物事の説明を行うときには一般に、大まかな説明から詳細な説明へ流れるのがよいとされています。新聞やテレビのニュースでも、この流れで事件の説明がされています。

ちなみに、過去このスレであった、「残鉄件事件ってなんですか?」の問いの返答で、「このサイトを見た方が良いよ」と事件の発端になったようなログを提示していたことがありましたが、あれでは、新参者のほとんどが理解できていないと思います。今後この事件を風化させないためにも、なるべく新参者にやさしいサイトにして頂けたらと思います。

訳のわからないイチャモンで申し訳ありませんが、ご一考いただけたらと思います。

長文失礼しました。

ある意味、正論でしょうけれども、当サイトの場合には前提からして違っているので、対応するつもりはありません。結果的に当サイトが最大のポータルというか、客寄せパンダの役割を担っているのは事実です。だから、読者に優しい構成について、考える価値については私も理解します。しかしながら、最初に考察または時系列を読んでいただく、という方針を変えるつもりはありません。

考察1は事件の発端、問題の原点に潜む闇に焦点を当て、時系列は問題となった事件の経過のみを追い、その後いろいろあって現在に至るとして騒動には触れていません。当サイトのコンセプトは、「考察が資料を読むポイントを、整理された一次資料が事件の実像を示す」なのです。

当初、私がやろうとしたのは、考察の前準備としての資料の整理でした。現在でこそ記録サイトは利用しやすくなりましたが、私がサイトを立ち上げた当時は……。考察は2月2日の晩には書きあがったのですが、整理した資料は多くの方が便利に使っていらっしゃるようでしたので、これを消さずに逆にサブサイトを立ち上げてしまうことにしました。

考察はもともと備忘録で公開したもので、そのときはサブサイトへカットアウトすることなど考えていませんでした。あくまで考察は自分自身が事件について納得のいく解釈を考えた結果でしかなく、基本的には私にしか意味のないものだという認識でいたからです。ところが、この考察が多勢の注目を集め、サブサイトへの転載を求める声があがりました。私は驚きましたが、そういうものかとも思って、サイトの下の方にリンクを用意しました。その後も考察が非常によく読まれたので、悩んだ挙げ句に考察をトップ下の目立つ位置に移動しました。現在のコンセプトは、このときに成立したものです。

考察2は騒動が始まって(=事件が終わって)から1週間後に書き上げました。ここでは騒動の顛末と、事件の変奏曲としての「謝っても赦されない状況」について意見をまとめており、サイト別にまとめられた各資料の読み方を示唆しています。

付録は後日談。妙な形で終った騒動について納得のいかない方にとって参考になるかと思います。また、付録には種明かしの意味もあります。ひとつのロジックを構築してプリシラさんと間宮さんを追及してきた私ではありますが、実際問題としての騒動解消の方策には、まったく異なるアプローチを用いました。物事の多面性を考えることは、今回の事件・騒動を教訓に各々が現実の問題に取り組む際に必ず役に立つはずです。また、誰某は悪党、悪いやつは叩け、という単純な世界観では安心できない方にも興味深い内容かもしれません。資料をあらためて読み直す際に新しい視点を与えるのが、付録のひとつの狙いです。

いずれにせよ、私は資料を読んでいただきたいと思っています。考察・付録は私なりの読み方を示したものですが、同時に資料への興味を喚起するものでもあります。

などと書くと、資料への注意をひきつけるためにも事件の要約が必要だ、との意見が出てまいりましょうが、私があえてこれまでそのような方法をとらずにきた理由をお察しください。私は、安易に事件をまとめてしまうことを避けてきました。ゆいちゃんのりぼんへのリンクを目立たない場所に配置しているのもそのためです。情報の取捨選択など、手伝うつもりはありません。右往左往すればいいではありませんか。興味深そうなログを、手当たり次第に読めばいいと思います。

事件そのものは、さして複雑なものでも巨大なものでもありません。そのことは時系列をご覧になればすぐ分かります。全部読んでもせいぜい1~2時間で足ります。問題は騒動のログが物凄いということです。2ちゃんねるのログだけでも、1日では無理かもしれませんね。けれども、そうした膨大なログ自体が、騒動の大きさを物語っているわけです。私は情報を整理するところまではお手伝いしますが、取捨選択まではいたしません。私は事件・騒動を読み解くポイントは示しますが、要約はしません。

それでいいのではありませんか。事件のログ程度も面倒がって読まない方は、どのみちその程度の関心しか持たない方です。今回、本気で問題に取り組まれた方は、多くの場合、ちゃんとログに目を通されたようです。事件・騒動のあらましを書けば、それだけ読んでわかった気になる方が増えます。かえってろくなことにならないと思うのは私だけでしょうか。

新聞のように、事件に興味のない読者にまで記事を読む気にさせなくてはならない理由は、私にはありません。それなりに関心のある方だけが読んでくださればいいと思っています。そのかわり、関心のある方には役に立つサイトではありたいですね。……まあ、私の希望を書けば、171さんの希望は、考察サイトがかなえてくれることになるはずです。考察サイトはその性質上、必ずしも多くの情報を紹介する必要がありません。ひとつの物語を紹介することが目的となりますから。考察犬さんに頑張っていただいて、YOU IS A BIG FOOL MEN > 鯛ヒールというかフールのように、楽しく読めて初心者にもわかりやすいサイトが完成することを、大いに期待しています。

(考察犬さん、読んでますかー? 資料を全部叩き込む必要はないんです。お話に必要な部分だけ切り貼りされたらいいんですよ。そう割り切れば、きっと今よりずっと書きやすくなるはずです。そういう意味では、「日々平安」はよくできていますね)

事件・騒動の要約は、各自の責任で補完していただきたいのです。多くの言及サイトが、それぞれの言葉で要約をなさっています。要約には、各々の事件・騒動の読み方、理解が端的に現れていて面白いですよね。

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