[考察2]プリシラさんと間宮さん

プリシラさん

いろは中毒と古きよき時代

いろは中毒」は共同運営の企画サイトということになっているが、実際には運営の実務はプリシラさんが一手に引き受けていた。このことはプリシラさんの平成15年1月9日の日記に書かれている。「いろは中毒」の滑り出しは上々で、プリシラさんは心からこの企画を楽しんでいた。前年の12月24日の日記は、今読むと泣ける。

さてさて、先日より発動中の「いろは中毒」。どうやら多くの方に足を運んでいただいてるようです。うれちー。

もともと「モノを書いてヒトを喜ばそう」もしくは「感情をゆさぶろう」と思うヒトが、オモロイもの書けると思います。そういうヒトにとってなによりの励みが読んだヒトの「感想」です。そして不特定多数に示されたテキストやお話について自分がどう思ったか共有して伝えあうことが容易にできるのがネットの利点。

アタシは、同じモノを読んだトモダチと、これのどこがおもろかったか話すのがダイスキです。 おもろい本読んだらヒトにすすめるしょ?おもろい映画みたらヒトにすすめるしょ? んで、「どうだった?」って、楽しさを共有しようとするでしょ? ナカヨシさんタチとの会話で、そゆ企画がやりたいねって始まったイベントです。まみやちゃんとかとーおんちゃんとかノリちゃんとかなりすたんとか。

「いろは中毒」では、感想メッセの形でそれを楽しんでます。めたくそ楽しいで。この楽しさを一緒に共有しよう。書いたヒトも読んだヒトも一緒に遊ぼう。そんなわけで本日12/24 21時に 「いろは中毒」 においてチャットを設置します。みんなで遊ぼう。

狂い始めた運命

「いろは中毒」が批難を浴びたのは、平成15年1月28日のゆきさんの謝罪を拒絶して公開/設置された「夏の日に」検証検証BBSが暴走気味の内容となったことによる。企画を立てプロデュースしたのは、いずれもプリシラさんだった。そして、プリシラさんは最後まであらゆる難題を一手に引き受け、責務を全うしようとした。だから要望BBSで批判に応えたのはプリシラさんだったし、「いろは中毒」の表紙に掲げられた謝罪文も、プリシラさん一人の署名が添えられている。

プリシラさんは「誰某のために」という動機付けで動く方なのだろう。失敗に気付いて以降の奔走は、すべて少しでも関係者に迷惑のかからないように、という一点を目標に据えていた。プリシラさんは、今、自分が謝罪してみせなければならない本当の相手が誰なのか、よくわかっていたのだ。

戦略的失敗

ゆきさんは何日も前から平謝りなのだから、自分さえ我に返ればすぐに和解は成立する。電光石火の終息劇があり、関連文書の削除という要望をゆきさんから引き出した。自分を批難する言葉の並んだ文書がいつまでも相手のサイトに残っているのは嫌だ、という気持ちはわかるわけだが、これは危険の拡散を封じたいプリシラさんにとってもじつに都合がいい。いずれにせよ、こうして事件そのものは終わってしまう。

2月2日のうちに話はここまで進んでしまったわけで、当サイトがスタートしてからの一週間は、ようするに戦後処理を追っかけるだけが仕事のようなものだった。それでも当サイトの存続意義がちっとも薄れなかったのは、プリシラさんの行動が1日遅かったからだ。この1日の遅れは決定的だった。アクセス解析で状況の変化に気付いた直後に動けばよかったものを、暢気にこんな日記を書いていたのだからしようがない。

ま、バトってばかりも飽きる(主にアタシが)んで通常日記再開。

Pllicira BBSが炎上したとき、この記述を削除し忘れたことをどれほど悔やんだろう。あわてて火消しに走るから、詰めが甘くなってしまうのだ。掲示板に突入されたら、もはや世論は決したといっていい。それなのに、はじめのうちは高を括っていたのがなお悪かった。質問に答えてとうとうと自説を展開している間にウォッチャーは加速度的に増加し、それにつれ旗色はどんどん悪くなっていった。プリシラさんは負けを悟るのが遅すぎた。きれいに退却するには、やはり根回しの時間が必要なのだ。

「いろは中毒」の処理の遅れはプリシラさんにとって致命的なミスとなった。最優先で抹消すべき検証BBSをいつまで残しておいたから、メールアドレスを添えていた発言者は、こぞって所在(ネット上の主な出没地)を突き止められ、叩かれ、サイトの閉鎖、発言場所の喪失、窮屈な生活に追い込まれていった。たしかに彼らは軽率に人を傷つけた。しかし、現在の「いろは中毒」の謝罪文にある通り、その責任の何割かはプリシラさんに帰すことができるだろう。

後悔する

プリシラさんは、痛いほど自分のミスをわかっている。後悔している。私は人が悪いから、「うまく逃げればよかったのに」なんていう。しかしプリシラさんはもう少し善人だから、もう一歩遡って悔いている。

本当にごめんなさい。

今回の私の愚行とは全く関わりのない方たちにこのような被害が及ぶことを恐れ、閉鎖の繰り上げを決断したのですが、無意味なことに終わってしまいました。ご迷惑をおかけした方々には本当に申し訳なく思っております。

いろは中毒においては、当初より作品に対する感想であればどんな感想であっても書き込めるルールとなっておりました。その感想を偏見のある方向に誘導したのは「検証と称した中傷メッセログ」であり、「私が作成した中傷文」でもあります。また、作品に対する感想以外の書き込みも推奨しました。

責任は全て私にあります。

作者の方々におかれましては、「関係がある」と思われること自体が不条理なものです。いわば、感想を書き込まれた方たちや作者の方々は、私を中心とした海、魚住に裏切られた「被害者」です。「愚行を制止しなかった」と咎められる筋合いは全くありません。そして、無関係な方々に迷惑行為をしている方々にお願いします。

私はこのまま自サイトを放置するようなことはしません。ただ、上記のような件に対しての対応に追われ準備をすることができないでいます。準備が出来次第、自サイト及びいろは中毒でお知らせしたいと思っています。それまでは、ご意見やご質問は下記のメールにて受け付けておりますので、どうぞこちらにお願いいたします。

2003年2月6日  いろは中毒運営チーム・プリシラ

優しい人々

気合い入れて謝るポイントが間違っている、ということは何を反省すべきなのかで書いた。このような反省の仕方では、プリシラさんはきっとまた正義を信じて間違いを犯すだろうと思われてならないので、私は基本的にはこの謝罪文を評価できない。しかし、嫌な印象はない。自分以外の誰にも迷惑をかけてはいけない、自分だけに全部の責任を負わせてほしいという願いがにじみ出ているからだ。

自分のためでなく、仲間のために謝っている。……もちろん、それ故に自分を見つめなおす余裕がないのだろう。だから、反省の方向がずれっ放しで、いつまでもウォッチャー(世間様)に許してもらえない。けれども、たとえそうであっても、プリシラさんが庇おうとした人々は、誰一人彼女を裏切らなかった。いろは中毒運営チームの海 凍音魚住なりすNori、そして検証BBS参加者のぶらんる〜かおひやsummergirl……みな最後には恨み言ひとつ残さず、炎上する世界を自らの撒いた種として引き受けた。

そして復活へ

プリシラさんが結局、肝心なことを反省しないままにフェードアウトしつつあるのは、必死な気持ちが伝わったからかもしれない。もちろん、プリシラさんにとってこの状況は完敗といっていい。誰も守ることができなかった。いろは中毒も、お友達のサイトも。挫折だけが残った。優しい人々に囲まれる状況は、後になってみれば感謝するけれども、そのときはかえってつらいものである。

プリシラさんは今が正念場だろう。守りたかった人々はみなそれぞれに傷を負い、それぞれの結末を迎えた。これですっきりと新しい世界への一歩を踏み出すことができる。海 凍音さんはひどくショックを受けているようで心配だけれども、これまで散々悪態をついてきたスレの住民も、今は海 凍音さんを励ます言葉を口々に述べている。どうか、よい形で復活していただきたいと願ってやまない。

プリシラさんには、ここしばらくずっと他人へ向けていた関心を自分自身に向けていただきたい。私なりのヒントは、既に述べた。私はプリシラさんがよい形で復活されることを望んでいる。

余談

優しい人々が「夏の日に」検証検証BBSのような醜悪な一面を見せることは、必ずしも珍しいことではない。箍(たが)が外れ、判断の基準を狂わせてしまうことは誰にでも起きうる。程度と狂いやすさに個人差はあるけれど……。一例をあげれば、映画の著作権の20年延長案について、感情的な批判がどれほど多かったか。映画会社の言い分、「本や絵画なら、作者の死後50年間、著作権が保護される。したがって、長い場合には100年以上も著作権が保護され続ける。一方、映画の著作権は公開されてから50年きっかりだ。これは理不尽な話ではないのか?」この意見には一理あるといわざるをえない。だが、庶民はほとんど誰も耳を貸そうとしなかった。そして「金の亡者」と罵りさえした。相当人間のできている人でもない限り、よく状況を調べもせずに、とりあえず悪口を言ってしまうといった場面は、案外多いものだ。

ところで

私は先ほど、誰一人プリシラさんを裏切らなかったと書いた。たしかにそうなのだが、その方法は一通りではない。プリシラさんの望み通り、プリシラさんに責任を負わせるのも、ひとつの方法だろう。ただ一人、そのような手を選んだ方がいらっしゃる。赤の他人が聞けばひどいように思われるかもしれないが、ことによると、最もプリシラさんの気持ちを楽にさせたのはこの方だったかもしれない。

間宮さん

当事者はそれでいいのだろうが

間宮さんは2月9日付「震えてませんから」にて、こう述べている。

「いろは中毒」内における「検証」とは名ばかりの中傷メッセ、閲覧者を煽り書き込みを促した感想スレッド、これを運営チームという立場に居ながら削除しないのは何故かというご意見もありましたが、いろは中毒というサイトは、そもそもアタクシとプリシラがメッセで話をしている時に、こういう風にすると面白そうだよね、とアタクシが案を出した事から、実現に向けてプリシラが動き出した時に「案を出したのはまみやだから」という理由で運営チームに名前を連ねて貰ったに過ぎず、一切の実作業には関わりのないサイトです。時間の合った時に、感想メッセに参加させて貰っていた以外の事、応募メールの確認、応募テキストの確認、編集、転送等、一切の作業は任せっきりで、アタクシの手元には何ひとつデータのない状態です。ですから、その時点でアタクシの出来た事と言えば、プリシラにその事を伝える事だけで、サーバー内のデータを削除する事などは不可能でした。

「プリシラ公園」も「いろは中毒」も関わりがあったにせよ、そこで行われたファイルのアップロードや削除に関しては、アタクシは一切の権限を持ちませんし、そこで起こっている事はアタクシには無関係であるという「自分は自分、他人は他人」という考えがあった事から、それを止めなければいけないという気持ちはありませんでした。

なるほど、たしかにそうだったのだろう。けれども、あえてこうして書く必要はないじゃないか、と思う。プリシラさんが責任者であって、自分は名前だけの共同運営者でしかない、だなんて、どうして要らざる言葉を書くのか。例えそうであっても、名前を貸した以上は、相応に責任を負うことになる。例えば連帯保証人の責任の重さについては、とくに不況の昨今、よく報道されるところではないか。連帯保証人は判子を貸しただけで、事業にはノータッチの状態かもしれない。それでも借金取りはやってくるのだ。

が、しかし、プリシラさんはこれでホッとしているだろう。間宮さんもそれをよくわかっているのだろう。だから、責任逃れの言葉はまだまだ続く。これがたち悪いのは、別にまみやさんが責任逃れをしても困る人がいないということだ。そして実際、間宮さんはある種の真実を書いているから、嘘つきというわけでもない。理屈のつけよう次第では、たしかに間宮さんのいう通り、ということになってしまう。

いや、それならそれでいいじゃないか、という意見もあるだろう。たしかにいいことはいい。当事者はもう納得して事件はとっくに解決しているのだし、関係者の心情もこんな幕切れであっても丸く収まってしまう。だが、当事者がいいといえば問題はそれで解決した、と考えるのは甘い。

多数派の横暴といわばいえ

新聞もTVニュースも、どこぞの町内会のお祭りから外交問題まで、何でもかんでも首を突っ込んでは庶民に話題を提供するよう努めている。庶民様は、みんな第3者のくせに、世の中の森羅万象に意見して飽かない。なぜ、人間はこのような社会を作り上げてきたのだろうか? あるいは、こんな話。ある少年が両親の目の前で暴漢に刺し殺されたとする。警察が捜査に乗り出すと、両親がいう。「捜査は不要です。犯人を捕まえても息子の命は返ってきません。犯人を憎む気力もありません。どうか、そっとしておいて下さい」それでも、警察は勝手に動いて容疑者を逮捕するだろう。そして両親に、容疑者の面通しを求める。両親は協力しないどころか怒り出す。「もう解決した問題だといったじゃないですか。勝手なことしないで下さい」でも、そうはいかないのが警察なのである。なぜ、警察は当事者の声を無視してでも犯人を追うのか?

私なりの答えを書けば、つまり、当事者がいいといっても、回りの人間にとってはちっともよくないことってのがあるわけだ。殺人はよくない。いや、うちの息子に限っては殺されても仕方なかったんです、という親がいたとしても、そんな声に耳を貸してはいられない。怖いからだ。許せないからだ。第3者は黙ってろだなんて寝言は、ここでは通用しない。

今回の件についていえば、ゆきさんの飲まされた間宮さん側の理屈はあまりに不当だと思われてならない、と考える人が多勢いた。こんなことがまかり通るのは許せない、恐ろしい、そう思う人がたくさんいたから、これだけスレッドがどんどん伸びていっている。

非のないところにスレは立たないというのは、まあ嘘で、非のないところにスレは伸びないというくらいが実態だけれども、それでも、何の非もないサイトが叩かれることはない。嘘だと思ったら、試しに私怨でスレを立ててみたらいい。どんなに煽り言葉を費やしても、実際に非がないサイトを叩く流れにはなりようがない。その理由は簡単だ。間違ったことを主張することをカッコいい、気持ちいいと本気で感じられる連中は、多数派ではないからだ。アクション映画の主人公が非常に高い確率で正義を標榜するように、大多数の人々は、正義を盾に間違ったことをしている連中を叩きのめすことに、快感を覚えるのである。

もちろん、物事は賛否両論あるのが常だ。今回の件でも、間宮さんの主張には一理ある。賛同する人も相当数いるだろう。だが、世間では多数派になりえない。そのことは、もはやスレの流れがこれを証明している。間宮さんは、このまま頑張り続けてもいい。世間では少数派であっても、それでも数千人が間宮さんを支持する。ただ、それではいつまでたっても、外野からの野次が絶えないだろう。例えば「斬鉄剣」のように。

以下、あらためて「震えてませんから」を読む

最初からやり方が間違っている

今回の件に付きまして、サイト上では経緯をお話しせず、メールによる個別の対応をさせて頂く旨お伝え致しました。しかしながら「今まで応援してくれていた閲覧者の方に対して失礼じゃないか」というお叱りのメールを頂きました。

色々と考えましたが「言っても言わなくても騒ぐ方は騒ぐ」という判断の元、アタクシが知る範囲でのコトを此処でお話させて頂きたいと思います。( 先様には「匿名であれば」とお許しを頂いております。)

騒動の概要に関しましては、現在「検証サイト」なるものがいくつか設立されており、皆様も大まかな流れに付きましては把握されておられると思います。

ある方がご自身のサイト内にある日記に「自分の書いた物語と似た物語を見つけた」と書かれ、その日記を見た「プリシラ公園」のプリシラが該当文章を見つけ、自サイト内において言及、お相手のサイトのBBSにて「該当文章を認めるのであれば謝罪が必要ではないか」といった書き込みをし、それに対するレスが「誠意のないもの」であると受け取ったアタクシ、プリシラ、海 凍音、魚住なりすが、先様のBBS内において言及、更に、プリシラ公園内において「オフィシャルネットバトル」と称した先様に対する中傷文を掲載し、アタクシ、プリシラ、海 凍音、魚住なりすが共同運営者として名を連ねた「いろは中毒」内において「検証」とは名ばかりの中傷を繰り返した「感想メッセ」を掲載、専用BBSを設置し、閲覧者の皆様に「此方に正義がある」という意識を植付け、意見を募った、というのが大まかな流れです。

矛盾を指摘したい。騒動について皆様も大まかな流れに付きましては把握されておられると思いますといいながら、またあらためて非常に大雑把な流れを示すのはどういったわけか。ようするに間宮さんは、読者の大半は間宮さんのいう検証サイトなど読んでいないと踏んでいるのだ。そして実際、それは正しい。

ならば検証サイトへリンクすればよさそうなものだが、ファイルの削除要請に応えた手前、それはできないのだろう。だがここでずるいなあと思うのは、結果的にゆきさんの要望がゆきさんの名誉の回復を妨げることになっているからである。(いわゆる)検証サイトは、当サイトも含め一様にゆきさんの現状の扱いは不当だという認識で一致しているからだ。後世のためにひとつ教訓を残すならば、「相手の悪行は必ず記録して残しておかねばならない。例えどれほど不愉快でも、削除してお詫びに代えたい、などといった提案は決して飲んではならない」といったことになろうか。(註:実際には考察サイトと記録サイトはあるが検証サイトは存在しない)

いずれにせよ、間宮さんはゆきさんとの約束を金科玉条として絶対に検証サイトへはリンクを張らない。そして自分というフィルターを通した情報ばかりを読者に垂れ流す。そして読者の少なからずが、自分で情報収集しようという気概のない人間(それはどこのサイトでも同じですが)だから、結局、その多くが間宮さんの言葉を額面どおり受け取ることになる。間宮さんは、最初からやり方がずるい。ずるいが理屈は通っているからたちが悪い。たいへん困る。

状況の整理がすでに間違っている

まず一部で取り沙汰されております「大手が信者をけしかけサイトを潰した」という事実は何処にも御座居ません。どの段階でそういう話になったのかは知りませんが、アタクシが報告を受けた段階では、先様のサイトは既に消失しておりました。アタクシが同士を募り、先様に対し執拗な嫌がらせを繰り返し、居た堪れなくなった先様がサイトを閉鎖せざるを得ない状況になったという事実も御座居ません。

先様は日記内において「似ているテキストを見た」と書いておられるに過ぎないのに「パクリを疑ってる」と激しく勘違いをして因縁を付け出した、という事実も御座居ません。先様は日記内で自身がどのようにしてあの文章を書いたのかを説明し、「それと同じ思考を辿る人も居る」という事を疑問に思われ、「色々な場所に掲載されている文章であるから、相手( 似た文章を書いた人間) がそれを読んでいる可能性もある」と仰っておられます。その部分に対し「( 該当文章を書いた人間が) 知らない人物であるから確かめられない」と。

そしてその日記に関し、先様のサイト閲覧者である方からBBSに書き込みがありました。「パクパク疑惑の文章ですが・・・文自体が似ていたのですか? 」という始まりで書いてある内容が似ているという事は世の中にはままあるのではないか、と。それに対し先様は「今回の場合は設定に類似箇所が多く見られたので」とのお返事をされておりました。類似箇所が多かったから単なる偶然とは思えなかった、といった意味合いで書かれたのだと感じました。

プリシラ公園にて1月25日に書かれた日記は読んでおりましたが、アタクシは創作畑の人間ではありませんし、そもそも自身の事だとは一切思わなかったので、その日の日記も特に気に留めはせず、通常通り閲覧しただけで終わりました。日記で取り沙汰されたのがアタクシの事だという話は、1月27日の夜にプリシラから聞いております。プリシラが先様のBBSに書き込みをした話も聞き、その書き込みも確認しましたが、ネットにおいての素性を明らかにし、メールアドレスも記載して書き込みがされていたので、特に「非常識」だとも思いませんでした。相手を煽る事を目的にしているとも感じませんでした。

さて、その後の事件の経緯を説明する文章だが、やはり本来なら実際の文章を引用すべきところだ。プリシラさんの書き込みとゆきさんのレスがどのようなものだったか、ぜひ本稿をご覧の皆さんにはその眼で確かめていただきたい。

間宮さんの決定的な状況認識の錯誤

ここで間宮さんの決定的な状況認識の錯誤を指摘したい。何を反省すべきなのかで詳述した通り、プリシラさんの書き込みの問題点は、ゆきさんが似ていると思っている作品名を明らかにしようとしたことにある。それは問う必要のない質問だった。プリシラさんさえ黙っていれば、それっきり永遠の謎となったはずだったのだ。(参考:[付録]追補1

なるほど、最初の書き込みでは、プリシラさんは抑制した口調を維持している。だが、その裏でプリシラさんは何を考えていたのだろうか。ゆきさんを釣ろうとしていたのだ。ゆきさんが、はいその作品ですと口を滑らすのを狙っていたのだ。

何のために? わからない。ただ、プリシラさんは、狙い通りゆきさんを釣ってオフィシャルネットバトルを開始したとき、キャホーイと喜んだ。そういうことか、と思われても仕方のないことだと思う。ここから遡って考えれば、この問題が歪んだ世界を起点としていることは容易に理解できよう。

くり返すが、たしかに最初の書き込みだけ見れば、間宮さんの主張はおかしくないようにも思われる。だが、その後のプリシラさんの行動が、その裏に隠されていたものを雄弁に物語っている。

そこまで認識がずれますか

1月28日の朝、プリシラから「レスは付いたけど、そのレスが書き換わっている」という話を携帯メールにて受けました。携帯でのメールなので、詳しい話はわかりませんし、会社にはネット環境がありませんでしたので、その時点では確認する事が出来ませんでした。会社から帰り、レスを確認しようと先様のサイトにアクセスした所、先様がファイルの削除をされていたようで、アクセス不能になっておりました。その後、知人からBBSのURLを聞き、レスを読む事が出来ましたが、先様のレスの内容に驚くばかりでした。何故こんなに挑発的な文体で書かれているのか。

先様のレスには「自身の日記で書いた事は悪いとは思うが疑いを掛けた責任を取るつもりはない」と書かれており、所々「(笑)」という言葉で以って相手を馬鹿にしているように見受けられました。アタクシが読んだ時点ではレスは書き換わっておりましたが、書き換わる前のレスには該当文章を認める発言をし、「真似した、してない」という話は水掛論になるので、殴り込みに行かなかったと書かれていた事を聞きました。

設定に類似箇所があった事のみを理由に「何処かで自分の文章を読み、それが心に残っていたのかもしれない」とアタクシを疑い、別段非常識とは思えないプリシラの書き込みに挑発的に反応し、疑った事と該当作品を一度は認めたものの、新たにレスを書き換え、日記にて言及した事は悪いとわかっているが、言いっ放しで責任など取る気はないと明言。そしてサイトのファイルを全部削除し「なかった事」にしようという対応。削除した事を「サーバーのメンテナンス」と嘘を付いていた事。憤慨する理由としては充分でした。

「疑われた事」に関して何も思わなかったにしろ、( この部分に関しての謝罪は希望しておりません)「疑われた本人」として、この件に関わる事は間違っているとも思いませんでしたので、先様のBBSにおいて、書き込みを行いました。書き込みから5分と経たず、BBS本体が削除された事に対し「自分に不都合な物は一切排除して逃げる」という先様の姿勢に愕然としました。「WEB上で起こった事はWEB上で対応」という考えが先様にはないものと判断し、メールを差し上げました。

アタクシは、アタクシと先様との遣り取りにおいて、自分が謝罪すべき点はなかったと思っております。ですから、それに対する謝罪文もあげておりません。書き込み内容に対する語彙の醜さは、今回の騒動において問題ではないと思っております。少なくとも先様との遣り取りの中で、その点は問題としてあがっておりませんし、プリシラ公園の1月25日の日記を読まれ、頭に血が上ったので挑発的なレスを付けたと先様が仰っている以上、売り言葉に買い言葉的な語彙の醜さは問題ではなかったと思っております。

ゆきさんはこの解釈を受け入れてしまったが、本人はそれでよくても私は納得できない。

間宮さんはゆきさんの掲示板での対応を挑発的と表現している。たしかにそのような見方も可能だろうが、それならばプリシラさんの1月25日の日記を不問にするのはあまりにも不公平だ。最初に読んだときには自分と関係する話と気付かず気にならなかったとしても、ゆきさんのレスに憤慨する前には思い出さねばならなかったはずだ。物事のバランスについて、もう少し考えるべきだ。

ゆきさんは、つけられた火を消そうともがいてプリシラさんの罠に落ちた。最初にライターを貸してしまったのが運の尽きだったが、まず責められるべきは誰なのか、その点をもう一度よく考え直していただきたい。詐欺事件のようなもので、ハメられた方が間抜けなのは確かだが、警察につかまり世間で指差されるのはまず詐欺師でなくてはならない。

補記

私も、騒動を追っかけ始めた当初は間宮さんのような見方もありうる事件なのだろうと思っていました。けれども、一次情報を時系列に並べて読んでいくと、いかにそれがありえない解釈なのかということを、実感するようになっていったのです。キーポイントは、なぜ作品名をゆきさんにいわせようとしたか、です。素直に考えれば、それはまったく必要ない行為だったはず。間宮さん、もう一度、もう一度だけ、考え直してみませんか。(ここ読んでないかもしれませんが)

要注意

当サイト日記中の先様に対しての「中傷発言」に付きましても、アタクシは申し訳ないとは思っておりません。今まで閲覧されていた方にはわかるかと思われますが、今までにも「お相手が特定出来るような情報を一切載せず言及する事」は何度かありましたし、騒動を知らない方が閲覧された所で「また何か怒ってるな」程度の印象しか与えていない事は明らかです。騒動の一端をお知りになり、あえてその文章を読むからこそそれが「中傷文」に見えるのであって、アタクシは「お相手を傷つける事を目的」としてあの文を書いたわけではありません。今まで閲覧されていた方が「あれは個人に対する嫌がらせだ」と仰るなら、サイトのコンテンツである「ヒト日記」等、問題外だと思いますし、それが今までこのような形で糾弾されなかった事を考えれば、あの文章を書いた事そのものは謝罪すべき部分ではないと思っております。

私は、特定の相手に向けた批判は、しっかり対象を明記すべきと考えている。読者に判断のつかない批判を垂れ流すべきではない。自分のフィルターを通した情報だけを挙げて、特定の誰かさんを批判するのは卑怯なのだ。わかる人にはわかるというやり方がそもそも卑怯だし、わからない人に対しては一種の洗脳であるといってもよい。

なお、これまで「ヒト日記」が叩かれなかったのは、まがりなりにも正論をいっていたからだろう。今回ひどく叩かれているのは、嫌がらせ云々ではなく、その内容が間違っているから、というのが大きいと思う。なぜゆきさんが間宮さんに怒られなければならないのか、それが納得できないから叩かれているのではないか。

なお、お相手が特定出来るような情報を一切載せず言及するのは問題ないとするならば、ゆきさんの日記には何の問題もなかったことになる、と指摘したい。そして、問題が生じたのはプリシラさんが作品名を問うたときだったことも、間宮さんは認めることになるわけだが、いかがか。

問題は最初から問題

アタクシに対し、先様が問題とされていたのは「何故友達の野次馬行為を容認していたのか」という部分でした。

先様が疑った作品は、アタクシがプリシラに何度も相談して書いた物です。創作など初めてだったアタクシは物語のノウハウなどひとつも持っておらず、段落をどうすればいいのか、改行をどうすればいいのか、とにかく色々とアドバイスをして貰いながら数日に渡り書いたものです。ですから、その作品が「パクったものじゃない」という事をプリシラは誰より知っていました。

その上で「該当文章を認めるのであれば謝罪が必要ではないか」と書き込んだプリシラの行為をアタクシは「野次馬」だとは思いませんでした。彼女にも憤慨する理由があると思ったからです。

その後のプリシラ公園内のネットバトル関連の記事、いろは中毒内の中傷メッセ、感想スレッド、総て事後報告ではありましたが、連絡は受けておりました。その確認もしました。プリシラの行為を知りながら止めなかったのは、「彼女は自己責任の元動いているのだ」という認識があったからです。平たく言えば「彼女のする事とアタクシのする事は無関係である」と考えていたからです。アタクシはアタクシの立場から書き込みを行い、メールの遣り取りをしました。アタクシのお相手は「先様」であり、先様の相手は「アタクシ」である。それ以上の物はアタクシにはありませんでしたから、プリシラの行動は無関係だと思っておりました。プリシラと先様との間で決着が付けば、やがて終わるだろうと考えていたのです。

「いろは中毒」内における「検証」とは名ばかりの中傷メッセ、閲覧者を煽り書き込みを促した感想スレッド、これを運営チームという立場に居ながら削除しないのは何故かというご意見もありましたが、いろは中毒というサイトは、そもそもアタクシとプリシラがメッセで話をしている時に、こういう風にすると面白そうだよね、とアタクシが案を出した事から、実現に向けてプリシラが動き出した時に「案を出したのはまみやだから」という理由で運営チームに名前を連ねて貰ったに過ぎず、一切の実作業には関わりのないサイトです。時間の合った時に、感想メッセに参加させて貰っていた以外の事、応募メールの確認、応募テキストの確認、編集、転送等、一切の作業は任せっきりで、アタクシの手元には何ひとつデータのない状態です。ですから、その時点でアタクシの出来た事と言えば、プリシラにその事を伝える事だけで、サーバー内のデータを削除する事などは不可能でした。

「プリシラ公園」も「いろは中毒」も関わりがあったにせよ、そこで行われたファイルのアップロードや削除に関しては、アタクシは一切の権限を持ちませんし、そこで起こっている事はアタクシには無関係であるという「自分は自分、他人は他人」という考えがあった事から、それを止めなければいけないという気持ちはありませんでした。

自分のする事以外に関し、無関心、無頓着であったが故に騒ぎを大きくしてしまった事。アタクシがしなければいけないのは、この部分における謝罪であると思いました。「自己責任でどうにかするだろう」と気楽に考え放置してしまったばっかりに、騒ぎが大きくなる事をまったく見越せなかったのです。

私が思うに、見越せなかったことではなく、既に起きてしまっている問題を放置したことが責められているのではないだろうか。「夏の日に」検証の暴走など、批判の声がわきあがる前にどうにかするべきだったんじゃないのか。そもそも、こうした企画自体が問題ではないか。

間宮さんは、世間様にうるさくいわれてはじめて問題が問題となるかのようにいっている。それは間違いだ。「夏の日に」検証は企画段階で既に問題だった。批難を集める結果となったのは、必然なのだ。事後報告で話を聞いた際、すぐに問題に気付かなかった、その判断力の鈍さ、精神の磨耗が問われているのだ。

不快な思いをされた皆様

楽しまれていらっしゃる方々には非常に申し訳ありませんが、アタクシが信者であるプリシラを操り、ネットバトルを仕掛けたという事実は何処にも御座居ません。よって「立場が悪くなったからプリシラを切り捨てる」という状況も御座居ません。彼女は「自分のした事」を認識し、反省すべき部分は反省し、今現在も対応中です。

今後、アタクシは自身のサイトを復帰させるのか、このまま閉鎖させるのか、まだ考えはまとまっておりません。ご心配くださった皆様、メールで励ましてくださった皆様には大変申し訳ありませんが、今現在はその決断が出来ない状況であるとご理解ください。今回の騒動にまったく関わりのないサイトの方が、「たろたまで書き込みをしていた」等の理由により、嫌がらせや脅しを受けているという報告もありますし、今後もその余波があらぬ方向に広がって行く可能性がある以上、迂闊な判断はまた皆様のご迷惑になります。ですから、その件に関しましてはしばらく時間を頂きたいと思っております。

今回の騒動の中で、情報の真偽を確認もせずに個人に著しい不利益を与えかねない情報を某所にて書き込まれた方、執拗に中傷、罵倒を繰り返すメールを送られた方、無関係の第三者に精神的苦痛を与えるような行為に及んだ方につきましては、善意の方のお申し出により、公的機関に相談後、現在対応中であると報告を受けております。もし、今回の件とはまったく関係がないにも関わらず、アタクシと関わりがあったというそれだけの理由で嫌がらせ等を受けたという方がいらっしゃいましたら、掲示板のログ、メール等証拠となる物を添付した上で、アタクシ宛にメールでお知らせください。対応して頂いている方に此方から転送致します。

今回の騒動で不快な思いをされた皆様に今一度お詫び申し上げます。大変申し訳ありませんでした。そしてこの混乱の中、温かいメールをくださった皆様に、心から御礼申し上げます。本当にありがとう御座居ました。

プリシラさんにせよ間宮さんにせよ、肝心の部分を反省されないので、いつまでたってもウォッチャーが怒りの声をあげ続けている。私が、この状況を全然楽しんでいないとはいわない。だが、こうしたサイトを作り、何事かを考えている原動力は怒りだ。許せない、これを見過ごしていいのかという青臭い正義感だ。

楽しまれているウォッチャーは不快な思いをされた皆様には入っていないようだが、はっきり申し上げたい。本事件は不快である。間宮さんの2月9日付「震えてませんから」も不快である。私は不快だから、本事件を追求しているのだ。間宮さんが私の考察1を読んでいるのだとすれば、ちゃんとそれを論破するロジックを構築していただきたい。

騒動の終息に向けて

間宮さんとプリシラさんが、少なくとも私の中で赦されるのは、最初の一歩の間違いを認めるか否か、という点だろうと思う。ついついやり過ぎてしまった、という部分だけを謝っている限り、私は二人を危険人物とみなし続ける。二人は今後も、つまらない問題をどんどん引き起こして非のない人々を吊るし上げていくだろう。そうすれば、いずれまた羽目を外す。

社会的制裁に謝罪文で応えても仕方ない、という見方がある。場合によりけりだが、ネットでは比較的有効な場合が多いように思われる。少なくとも私は、前記の件を納得していただければよしとする。それ以上は求めない。

私の一番の希望は、各サイトの通常更新への復帰だったりする。通常更新を再開し、日々すごす中で、ゆっくりと事件を見つめなおしていただきたいのである。私がこのサイトを作った目的は、ゆきさんはどうしたら赦されるのか、という問題について考えるためだった。答えは簡単で、みんなが味方すれば赦される、というバカみたいなものだった。そんなことでいいのかよ、という思いは、正直ある。

そうこうするうちに、今度はプリシラさんと間宮さんが謝罪文を出しているにもかかわらずウォッチャー達に赦されないという事態に陥った。私はいろいろ頭をひねったけれど、結局、反省するべきポイントを反省しない限りダメなんだろうな、というひねりも何もない結論に落ち着いてしまった。つまり、やるべきことはわかっているのである。プリシラさんと間宮さんには、どうか海 凍音さんのようにこの閉塞状況を正攻法で切り抜けていただきたいと願ってやまない。

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