趣味Web 小説 2004-09-28

突然のアカウント停止に慌てないために

九十九式の移転をきっかけにあれこれ書く第5回目。

突然のアカウント停止に慌てないために

備忘録できちんと触れてこなかったので、ご存じない方が多いかと思いますけれども、当サイト「趣味のWebデザイン」は、Loops の契約破棄通告を受けて以降、複数回サーバを移っています。けれども表向きは何事もなかったかと思います。時々、接続が怪しくなったりはしましたが、アンテナの再登録のお願いは必要になりませんでしたし、当然、移転の前後でアクセス数の増減もありませんでした。

最初の移転は転送量オーバーでアカウント削除通告を受けたものです。即解約ではなく予告解約でした(その代わり追加料金を請求されました)が、私はあまり慌てずにすみました。やはりなんといっても大きかったのが、独自ドメインを取得していたことでした。無料サーバを利用する場合と異なり、運営資金の途絶がサイトの消滅に直結する欠点はありますが、きちんとした会社に管理を委託して早め早めの契約更新を心がけていけば、物理的なホスティング事情とかかわりなく WWW での住所たる URI を存続できます。

注:自己責任の範囲の広い形で管理する場合、ドメイン占有契約の延長更新をし損ねてよその誰かさんにドメインを奪取されることがあるので要注意。私は専門業者に委託してクレジット決済により自動でいつまでも契約を延長するようにしています。

ドメイン管理は現場の問題から超越しています。ドメイン管理料の不払いさえ起こさなければ、サイトで何かやらかしたとしてもドメインの契約を破棄されることはないでしょう。ただし、ドメインの取得時にはよく注意してください。たいていの方はサーバの契約とセットで頼むと思います。このとき、次の3点に注意してください。

ドメイン移行については契約書に詳細を記載していないところが少なくありません。はっきりしない場合には、あらかじめメールで質問を出すことをお勧めします。契約希望者の質問には、たいていどの業者も愛想よく対応してくれます。

ところで、サーバから追い出されたらすぐに次の業者を探す必要があります。CGI とかの対応状況はもちろん重要なのですが、前述の3項目についてもきちんと確認しておきましょう。そうしないと、再び追い出されたときに困ってしまいます。幸い私の場合は Loops のときもその次も予告解約でしたので、落ち着いて次を探すことができました。最後の移転はこちらから契約更改しないことを申し出ての円満解約で、次を探す時間は事前にたっぷりありました。

いずれにせよドメインがあるとないとでは余裕が違ってきます。まずはドメインの取得、これだと思います。

サービス業者に望みたいこと

重複する内容もあるけれど、いくつか。

最後の項目ですが、ただ閲覧者が多いだけでサーバごと落ちてしまう事件がときどきあるらしい。私もそうなりかけて警告されたのだけれども、やっぱりそれはサーバの管理にも反省点があると思う。突然、通常の100倍のアクセスがあれば、たとえその一つ一つの処理は正常なものであっても全体の事態は異常です。共用サーバなら、各ユーザの負荷を監視して一定値を超えたらプロセスを停止するのが正しいと思う。

余談:無料サービスの意外な底力

無料のホスティングサービスを利用してサイトを公開する最大の利点は、管理人が管理意欲を失っても存続する可能性があるということでしょう。過去、多くの素晴らしいサイトが、やる気の増進などに伴って有料サーバに移行し、消えていきました。有料サーバ利用サイトは金の切れ目が縁の切れ目、管理人がやる気をなくすと、契約終了と同時に閲覧不可となります。大変もったいない。

そこで私は、有料サーバで運営してきたサイトを放置する場合には、無料サーバにもコンテンツのコピーをおくことを勧めたい。

無料サービスの大半が、一定期間更新がないアカウントは削除します、といった規約を持っています。しかし、これは要するに更新されないサイトは誰にも閲覧されず、したがって広告も誰も読まず、利益にならないからです。ユーザはサーバのディスクを小なりとはいえ占有しているわけで、無料ユーザには広告を大勢に見せるための努力をする義務があるわけです。

しかし注意してください。業者にとって大切なのは広告が閲覧されることであって、サイトが更新されることではありません。きちんと広告の効果が出ているサイトを、更新がないというだけの理由で削除するメリットはないのです。

だから、何年も更新されていないサイトがアカウントを削除されずにいる例がたくさんあります。更新されなくても閲覧者が途絶えなければよいのです。無料サービスには廃業や買収も多く、はかないイメージは大筋で正しい。けれども、geocities や isweb には長らく放置された古典的名作サイトがたくさん眠っており、無料サービスの底力を見せています。

余談:Loops について

Loops から強制解約通知を受けたのは、私の公開していたコンテンツにクレームがついたのがきっかけでした。それまでは何ひとつ不満なく、便利に使っていました。転送量には非常に鷹揚で、1日1万ページビューくらいならびくともせず、大きな圧縮ファイルを置いて大勢にダウンロードさせてみても平気だったりしたので、移転後しばらくはちょっとつらかったです。何の気なしにドカンとやったらすぐに警告が舞い込んできて、契約解除の通告。その次の業者からも、何度か注意がきました。

ドメイン管理料別で月額1000円は高いと思う方が多いのでしょうが、やっぱりわけもなくお金を取っていたわけじゃないんだな、と後でつくづく実感したものです。まあ、ふつうはこんなところと契約しても宝の持ち腐れなので、さくらか XREA かロリポップでいいと思います。3社とも定評あるコストパフォーマンスの高いサービスですから。

関連文書
  1. サーバの負荷と人気サイト管理者の責任
  2. 九十九式は「巨大なアクセスを有するサイトではない」のか?
  3. 消費者に求められるバランス感覚――買い叩くだけでなく
  4. 受益者負担の原則
  5. 突然のアカウント停止に慌てないために
  6. ない袖は振れぬ(サイトの人気とサーバの選択:補足)
  7. 閲覧者の希望と情報の公開コスト

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