趣味Web 小説 2005-02-25

パフォーマンスとしてのクレーム

多くの利用者は、制作者に対して何の反応も示さないわけで、というか、通常『オーディエンス』は沈黙しているもので、反応するような奴は、実は『パフォーマー』なんじゃないか、と思うのですよ。

(中略)

古い WinIE ユーザは『忍耐強い』のではなく、正に『オーディエンス』なのではないかと。対して、Firefox と Opera と MacIE5 のユーザは、『オーディエンス』ではなく、『パフォーマー』に属するのではないか、と、私は考えるのです。つまり、彼らは、制作者に不満の声を上げているわけではなく、「マトモに表示されねえぞ」というパフォーマンスをぶちかましているわけです。

なるほど、納得。

そういえば、成田で空港建設に反対して警察官を殺したのも、よそから来た過激派でした。「オーディエンス」の意味するところをもう少し拡大していくと、世の中のいろいろな現象について、説明がつくような気がします。

余話
  1. カナかな団の躁鬱 890 所謂正しい HTML
  2. カナかな団の躁鬱 891 所謂正しい HTML の 2
  3. 「正しいHTML」に関する意見集

私の意見は、今月、たくさん書きました。趣味なら CSS に装飾を全部任せることを勧めますが、プロがテーブルレイアウトを使うのは(ある種の見た目を実現したい場合においては)当然。読み上げ順序あたりに気をつけていれば、アクセシビリティだって、実際には問題とならない。文書の再利用は考える必要がない。

詳細は今月のログ一覧"いろは"の先のCSS 第8回などをご覧ください。

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