多くの利用者は、制作者に対して何の反応も示さないわけで、というか、通常『オーディエンス』は沈黙しているもので、反応するような奴は、実は『パフォーマー』なんじゃないか、と思うのですよ。
(中略)
古い WinIE ユーザは『忍耐強い』のではなく、正に『オーディエンス』なのではないかと。対して、Firefox と Opera と MacIE5 のユーザは、『オーディエンス』ではなく、『パフォーマー』に属するのではないか、と、私は考えるのです。つまり、彼らは、制作者に不満の声を上げているわけではなく、「マトモに表示されねえぞ」というパフォーマンスをぶちかましているわけです。
なるほど、納得。
そういえば、成田で空港建設に反対して警察官を殺したのも、よそから来た過激派でした。「オーディエンス」の意味するところをもう少し拡大していくと、世の中のいろいろな現象について、説明がつくような気がします。
私の意見は、今月、たくさん書きました。趣味なら CSS に装飾を全部任せることを勧めますが、プロがテーブルレイアウトを使うのは(ある種の見た目を実現したい場合においては)当然。読み上げ順序あたりに気をつけていれば、アクセシビリティだって、実際には問題とならない。文書の再利用は考える必要がない。
詳細は今月のログ一覧と"いろは"の先のCSS 第8回などをご覧ください。