趣味Web 小説 2005-08-29

無理してモテても意味ないし

歴史を書かない女性たちについて終わらない夏というモテ・非モテを語った記事と関連があるのでは? との指摘がありましたが……私には理解できませんでした。

モテ・非モテの話題はオタク方面で人気ありますけど、自分自身の問題としては切実感ないです。私はある時点でアドレス帳を捨ててしまったのだけれども、それは何故かといったら、人間関係を維持することが煩わしくなったからでした。よーく考えてみたところ、「私にとって、人とのつながりの価値は、維持コストに見合わない」という結論に達したのです。(参考?

だいたい虫唾が走るくらい電話が嫌いなのに、電話番号を交換するなんて馬鹿げています。メールなんて面倒くさすぎて書く気がしないのに、アドレスを教えてもらっても意味がない。全然興味ないのに服屋へ行くのもアホらしい(ただ着るだけの服ならスーパーの通路沿いのカゴから拾えばいい/安いしね)。土日は出かけたくないのに外出の約束なんかしたら憂鬱。

私の父は幸せ者です。服装なんて気にかけず、誰にも電話せず手紙も書かず、週末はいつも家でごろごろしているのに、母と仲がいい。満ち足りてふやけた顔してます。父は最初から今と同じ生活をしているので、釣った魚に云々のおじさんたちとは違う。やりたくないことをしてモテたって、父のようにはなれないと思う。

ちょっと仲良くなると、すぐにメールとか送ってくるような人は面倒くさい。返信しないと怒るので嫌になる。電話もはじめの数回は愛想よくもするけれど、とくに用もないのに電話をかけられることが続けば不愉快です。手をつなぐのも腕を組むのもうざったい。つまり、そういうことがしたい人とは付き合いたくない。

私の父は自己管理能力に欠けた人で、結婚前の生活は崩れていました。「結婚資金が貯まった」ではなく、「サラ金を完済した」ので結婚したというくらい。だから賢くて自己管理のしっかりできる母と結婚して、人生の崖っぷちから救われました。問題は母に父と結婚する理由がないこと。なぜ見合いで父を選ぶの? ただ、私の知る限り、いつも母は幸せそうだったし、自分でもそういってきました。「顔が気持ち悪い」「なんてバカなの!」「話すだけ無駄ね」と父を貶してばかりいるのに、結婚は後悔していないらしい。

……すると当然「(成功の秘訣は)セックスじゃないの?」という意見が出てきますが、両親はずっと完全に寝室を分けてきました。生活パターンも全然違う。敬虔なキリスト教徒のような関係だったとしても不思議じゃない。

とにかく、お互いが自然体で振舞ってる両親のもとで育った私が、モテるために何か努力するなんて無理。そもそも現状の生活に何ら不満ないのに、どうして努力する必要があるだろう? ちなみに結婚前の母も、人生に満足していたという。縁があればそれもよし、なければないでよし。

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