ある程度「個人サイト」として軌道に乗る確率というのは、昔がサケの産卵だとすれば、確かに、今はマンボウの産卵レベルだよなあ、実際。
昔から、大半のサイトは人気がなかったと思うのだけれど。
いずれのデータを見ても、上位0.5%のサイトがアクセス総量の半分を握っており、1日100人がアクセスするのは上位1割。下位サイトの状況はより悪化していはいるものの、平均値は115→117と横ばい。「昔からひどかった」のだと思う。
Readme はいつぞやのトラブル以降、長らく退会処理ができなかったので、2004年のデータでは放置サイトを適当に足切りしています(ランダムアクセスで到達した2万位以下のサイトは例外なく404エラーまたは長期間の放置状態だったため)。この判断を無効とし、純粋に全登録サイト数で割って平均値を出せば、約3割のアクセスデフレが現れます。
私見を述べれば、もっと足切りするのが妥当だったと思う。1日1人のアクセスしか記録されないサイトの大半は、非常に長期間、更新が止まっていたからです。2001年のデータでもそれは同様。したがって、1日平均2人以上がアクセスするサイトだけを比較するべきなのではないか。その場合、計算結果はアクセスインフレとなります。
ようするにいい加減なデータなんで細かいところは信用できないわけですが、最新のランキングをみると更新の激減している POPOI が(往時と変わらず)1日1万人以上にアクセスされていたりするので、個人的な感覚としてもデフレ傾向ってホントかな? とは思いますね。
琥珀色の戯言さんの「個人サイト業界への「新規参入」の時代は終わった」は、このファイブフォース分析を的確におこなっていて非常にためになります。
というのだけれど、5つの空欄を思いつきで埋めても「分析」になるの? 誉め殺しはよくないと思った。