趣味Web 小説 2006-01-12

備忘録の緩やかな変化

結局のところ、どうしても書きたいことがあれば、寝る暇も惜しんで何か書くわけで、備忘録が更新されない最大の理由は「書きたいことがないから」なのだと思う。ではなぜ書きたいことがないのか。

それはやはり、以前書いた通り主流派には名文書きがたくさんいて、基本的に私の出る幕はない。自分がそれを読み満足して、おしまい。……ということなのですね。ブロガーが激増した結果、視界の中に「少数派としての私」の主張を代弁される方が増え、その記事を読むだけで充足してしまうのです。屋上屋を架す意欲がわかない。

となるともはや「少数派の主張」を声高に訴える道はほとんど閉ざされ、いっそうニッチなテーマについて書く他ない。「価値観対立にどう折り合いをつけていくべきか」は備忘録の開始当初から折に触れ書いてきたテーマですが、他に書くことがなくなってきたので、相対的に目立ってきたように思う。

そうしたら今度は、松永さんがウェブ文化圏シリーズを発表。こういった記事が、いろいろな分野で、もっとたくさん、大勢の人に書かれるようになるといいなあ。大歓迎。労せずして私の主張に近い意見が大勢に伝わっていくわけだから。でもまあ、何というか、もやもやした思いはありますが……。

私が備忘録の更新頻度を上げるためには、1.ごく少数の巡回先以外の記事を読まないこと 2.アクセス解析だけは見るので誰かがネタ振り言及してくれること 3.健康であること などの条件が満たされねばならず、なかなか難しいかな、と思います。Read Only Member の気持ちは、今、よく分かる。ブログなんて面倒なこと、する気にならないですよね。

閉鎖する前に考えてほしいこと

4年間で私のスタンスがどう変化したか、何となく見えてくるように思います。

内容面以外では、文章を短くまとめる意図が前面に出てきているのが最近の傾向。推敲すればするほど短くなる。発表してからやたらと(10回以上)書き直した記事がいくつかありますが、「追記」や「補記」を書き足したものは別として、すべて初稿より文章が短くなっています。もともとは、「徳保の文章は長すぎる」という声が多かったことに影響されたのですが、最近は自分自身が長い文章に違和感を感じるようになりつつあります。

逆にいって、2005年以降に私が書いた長文(原稿用紙20枚超が目安)はたいてい、ろくに推敲されていません。例外はアドバイスで、内容がないのはどうしようもないから、長らく待たせて申し訳ないという気持ちが自然と分量の水増しに向かっているという……。

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