ところで、『ジャコ』の単行本は2014年1月発売予定だそうだ。どうしてそんな先なの……。
私は鳥山作品だと『COWA!』と『SAND LAND』が大好き。どちらも単行本で読んだ。ただ、『COWA!』の単行本は、連載時にカラーか3色刷りだったらしい第2話が、モノクロで非常に読みにくいのが不満。夜のお化けの世界を舞台としているため、カラー原稿をそのままモノクロにすると全面グレーになってしまう。
『ジャコ』はジャンプLIVEにも掲載された。だから(と強引につなげてしまうが)『ジャコ』単行本化のついでに『COWA!』の完全版を、電子書籍で発売してはくれまいか?
とはいえ、ここで書いても編集部の方が読むとは思えないので、アンケートとは別に、編集部宛に葉書を出した。
単行本の発売は4月4日に延期されてガッカリしていたのだけれど、『COWA!』『カジカ』『SAND LAND』のKindle版が同時発売されることに! 私が編集部に葉書を送ったから、というわけではないと思うけれど、これは非常に嬉しい。
私も昨年10月には持っていなかったiOS端末を、今は持っている。早速Kindleアプリを入手して、予約注文した。
今すぐ読めるKindle版作品もいくつか購入してみた。液晶がどうのこうのといったって、ウェブの記事は液晶で読んでいるのだし、自宅で読む分にはKindle版でいいかもしれないな、と思う。ただ、右足が左足に躓く(これは比喩ではない)レベルの運動オンチである私は、手に持っているものもよく落とす。外で読むなら紙の本だろう、と思う。
私が携帯電話を目覚まし時計にしか使わない理由はいろいろあるが、「他の人と同じようにつかったら、すぐ落として壊すから」というのもひとつの理由ではある。
4月4日には、鳥山明先生の新作2つが紙で、旧作3つがKindleで発売される。
なんだかんだでプライベートではKindleに手を出してこなかったんだけど、最終的に私の背中を押したのは鳥山明先生だったか……。しかも新作は紙の本なわけで、旧作のKindle版が私にとってのキラーコンテンツだったということになる。意外だ。数年前の自分にいっても信じそうにない話である。
昨年、初めてiOS端末を購入したのは『ドラゴンクエストX』絡みで、考えてみるとこれも鳥山明先生に関連している。
ところで、「ただの道具に過ぎないハードウェアに結構な金額を投じることができるなら、肝心のコンテンツには長期的にもっと大きな金額を投じていいんじゃないか?」という考え方には、意識的でありたい。私にはハードに甘くソフトに辛いバイアスがあり、無意識に任せるとハード偏重の金遣いになってしまう。
ハードウェアに使わない機能がたくさんあってもあまり気にしないのに、積読や積みゲーにばかり罪悪感を覚える、とかね。
で、iOS端末については、既に本体価格を買い切りアプリの総額が上回った。これは意図的なスタートダッシュであり、既に先月あたりからペースがかなり鈍化していたのだが、Kindleの投入で今後の展開が青天井になった感じがする。積読は物理的にスペースを占有することが歯止めになっていたわけで、正直怖い。