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コメディアンは「非国民」: ホワイトハウス

2001年10月 2日
記事ID d11002

異議を唱える権利を含めた、米国の民主主義によって保証される権利を大切にするのが愛国心だと考える人も存在する(Wired

http://graphics.nytimes.com/images/2001/09/30/weekinreview/30hard.1.jpg国民の半数ほど(推定)が熱狂的な愛国心を煽られ、文字通り「進め一億火の玉だ」状態のアメリカ(人口約2億5千万)ですが、残りの一億人は、もう少し冷静な見方もしてるようです。

米ABCテレビの人気トークショー『ビル・マーの★政治的には不適切』での「問題発言」の問題(?)――この番組(Politically Incorrect with Bill Maher)は、こういうノリの少しブラックジョーク系が入ったお笑い番組で平日深夜0:05~0:35だそうです。――

2001年9月11日にアメリカ国内で起きた航空機事故(ハイジャック事件&建物への体当たりによる抗議の意思表示と考えられている)を発端として、米国が中央アジアや中東地域への軍事介入を行おうとしている件に関連して、過去のいわゆる「モニカ・ミサイル」に言及したコメディアン(司会のビル・マーさん)がホワイトハウスからこってりしぼられ、「そんな話をしている時期ではない。今は非常時である。国民は言動を慎んで欲しい」というようなこと(Americans [...] need to watch what they say, watch what they do, [...] this is not a time for remarks like that.)を言われ謝罪させられ、スポンサーは降りるわ、一部の意識の高いメディアは「発言の自由」をめぐって矢のような政府批判をするわ、ここに来て(上のリンク先は10月1日の社説)なんか大変なことになってるみたいです。

9月17日の放送でのビル・マーさんの「問題発言」ですが、We have been the cowards, lobbing cruise missiles from 2,000 miles away(おくびょうなのはオレたちのほうさ、数千キロも離れたところからミサイル撃つなんて)というのが「アメリカ国民としてふさわしくない」のだそうで。‥‥巡航ミサイルがひきょうという見方に賛成するかどうかはともかく、意見としては、過激トークでも何でもない、当たり前の「ありうる考え方」のひとつでしょう、「飛び道具とは卑怯なり」というのは。数千年前のイーリアスの時代から、遠矢を使えば「ひれつなパリス」と言われ、現にアフガニスタンの人も少なからず「遠くからミサイルを撃つのは勇敢な人のすることではない。そんなに戦争がしたかったら、ここに兵士を連れてくればいい。武器とカネを渡して自分たちの代わりのコマとしてアフガニスタン人同士を戦わせるに至っては言語道断」と思ってるわけで。

とくに、モニカ・ミサイルは、ねらいがてきとーで、結局、関係ない一般市民が死傷しただけでした。ユーゴへの侵攻を考えても、実際に空軍が出撃して領空に入ってさえ、なにをどう勘違いしたのか、となりのブルガリアを誤爆してみたり(多少の誤爆は許されるかもしれないが、爆撃相手国を間違えるなよ)、アメリカを批判していた中国の大使館を爆破してみたり(ホントに誤爆か、それ?とみな笑った)、という実態を考えると、数千キロの遠洋から撃ったミサイルなんてどこに飛ぶやら見当もつかない、当たるもハッケ、当たらぬもハッケ、ほんまアラーの神さまにでも祈るしかありませんな。

真相は、やぶ(ブッシュ)のなか

ブッシュ大統領がハイジャック犯を繰り返し「おくびょう」呼ばわりする一方、自分自身は自分たちのやってきたことを直視する勇気を持てず言を左右にしていることについて、アメリカ国外はもとより国内でもいろいろな意見があるということ――これは、日本を含めて「アメリカ以外の多くの国」では、わりと普通に報道されている通りです。が、意外と「当事者」であるアメリカ国内では(マスコミレベルでは)多様な意見の存在が伝えられてないみたいです。お笑い番組の司会役がちょっと軽口を叩いただけで、大統領報道官じきじきに、それも「高飛車な態度でなじる」(haughtily in dressing down: NY Times のコラムより)のでは、規制官庁からにらまれたくない大資本のメディアは、フェアで多様な見方の報道などできようはずがない(たとえする気があっても――CMのスポンサーが降りたら商売にならないし)。CNNのようなわりと政府寄りのメディアでさえ、その組織内部には疑問を持ってもっといろいろな報道をしたいと考えている人間がいるのは当然のことでしょう。

「政治的に不適切」という番組が「政治的に不適切」なことを言ったからってホワイトハウスが目くじらを立てるとは、たいへんな「自由の国」もあったもんです。

ちょっと観察すれば、すぐ分かること

実際、これまでタリバンの話などほとんどしなかったマスコミが――タリバンが何かやったときでも、何かやられたときでも無視していた――、ここに来て、口裏を合わせたように(というか合わせて)いっせいに、とにかくあの政府は悪いから殺しても正しいのだ、というような極論の宣伝をやってるのは、茶番もはなはだしい。というか、茶番の意図はよく分かるけど、いちばんおもしろいのは、こんな茶番を真に受ける人間がどのくらいの割合いるのか。こんな子どもだましの議論で「だから殺しましょう」とほくほくする電極ザルがどのくらいまだ残っているのか、というへんでしょう。そーいう意見(オサマを口実にアフガン軍事介入は正しい)もありうるけど、そうでない意見もありうるのだよ、という当たり前の見方ができるか、それとも「この考えだけが無限の正義であり、ほかはすべてテロと同罪だ」(?)という見方しかできないのか。

ちょっと観察すれば分かるように、タリバンはあーだこーだと一方的に決めつけてるのは「にわか論者」の人々で、多少なりとも現地の状況を自分で見たり判断したりしているかたがたは、そんなに一方的で単純なことは言っていない。どの政府もそうであろうように、アフガニスタンの政府には良いところもあるし、悪いところもある、功罪は表裏一体、と見きわめている。

いずれにせよオサマにかこつけて、どさくさ紛れに政府転覆を図り自分につごうの良い政権をでっちあげるなんてのは、必ずしも好ましいとは思えない――アメリカが「まじめに」軍事介入をして十年、二十年のスパンで占領政策を続けアフガニスタンを属国支配するつもりならまだしも、前回のときみたくムジャヒディン・ゲリラ(今の北部同盟)に代理で戦わせ、形式的に「政権をとった」時点で、「もうあとは知りません、アフガニスタンの内政なんて興味ないもん。とにかくソ連との陣取り合戦では勝った、良かった良かった」みたく簡単に撤退しちゃうと、そのあとで、ご存知のような事態が発生するわけで。歴史的には、アフガニスタンのムジャヒディンによる暗黒時代も、その結果としての秩序回復を求める学生(タリブ)運動も、もろアメリカがまいたタネ。

――オサマは当時のアメリカにとっては英雄だったし、ちょっと前まではパキスタンも敵国(今は同盟国)、イランもテロ支援国家(アメリカはそう非難したイランと今は組もうとしてる)。もともとアフガンにテロ基地を作ったのもゲリラを組織したのもアメリカだし、何もかもがその場しのぎの一人芝居。だいたい「テロ訓練基地」なんて言うけど、軍事訓練なんて小学校の校庭でも山でも海でもやればできるんだから、概念的にもてきとーっぽい。

そのへんの教訓を生かして、今度は、マジメに占領するつもりがあるのかないのか、はたまた「第二のベトナム」として、またぞろアメリカ人のトラウマになって映画の主人公を複雑な性格にしたいときは安易にアフガン帰りとか設定するようになるのか。

「恐怖」との戦い

「テロとの戦い」「テロリストをかくまう政府はテロリストど同罪である」「テロリストにつくか、我々につくか」という少々無茶な論理もまぁ良いとして、「それが正論だとホントに信じてるなら、信じてる通りにやればいいでしょう」ということです。「かれらは、あーもしたし、こーもしたし、とにかく悪いんですよ~えーん」などとヒステリックにわめき散らしているのを見ると、だれだって、「あんた、ホントは自分が正義だという確信を持ってないんじゃないの」とつっこみたくなる。ましてや「無限の正義」? もうちょっと模糊(もこ)とした表現(「周辺事態」とか(笑))をしないとだまされる人もだまされないと思うが。

現地で国連の日本人スタッフが書いた私信――「アフガニスタンの人々もタリバンに多少不満があっても20年来の戦争に比べれば平和だと思って積極的にタリバンを支持できないが特に反対もしないという中間派が多いのだ」――みたいなのを、わざわざ組織ぐるみで削除させるようなムードは宣伝工作としては逆効果で、かえって「おくびょう」「ひれつ」を印象づける結果になるように思います。そんな細かい工作しなくても、どーせやればジャイアンが勝つに決まってるんだから……。クリントンさんも偽証が確認されたし、湾岸戦争の偽証人に偽写真、その調子の大わざで行けば? ワッチするほうは笑えるので。

ついでだけど、イラクの人口統計。いつまで「1997年推計」とか言ってないで、湾岸戦争で何十万人(何百万人?)、減ったのか公表したらいい。それを見れば、アフガニスタンの人々もこころをいれかえて、抵抗をやめお祈りでもして待つでしょうよ。

アメリカは、「自分たちは、いつか復讐されるのではないか」という恐怖と戦わなければならない。たぶんいちばんいい解決法は、自分たちがしてきたことを直視して、やりすぎだった部分については、いさぎよく認め、今後、汚い手は程々にすることでしょう。これは、ベトナム、アフガン、コソボ、パレスティナ‥‥といった有名な舞台上だけの問題じゃなく、一般論として経済的に繁栄すれば、必ずその影に「敗者」がいて不平等が発生するという構造的な問題なので、あんまり一人勝ちしすぎると(それも汚い方法まで使って――)いつか手痛いしっぺ返しがある、という不安におびえざるを得ない。ましてや京都議定書にひとりだけ反対して、地球を破壊してもドルが上がれば良いのじゃ、などとマッドなことを言い張れば、どひんしゅくを買うのは理の当然。

Fleeing Afghanistan in Fear and Finding Hardship and Despair(The New York Times 写真)="We don't fear the Taliban," he said. "We came here because war is coming."「タリバンは怖くありません」アフガニスタンから密出国した家族が言う。「侵攻が始まるから逃げてきたのです」

関連リンク

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Explorerより良いフリーのファイラ/ほか

2001年10月 1日
記事ID d11001

2001.10.01 ファイラー、つまり Explorer みたいなソフトは色々ありますが、高機能な有名どころはシェアだったりします。いま試してるまめFile(@ AMA Soft)は、フリーで、高機能(GUIでもキーボードからも操作可能な多彩な機能)で、カスタマイズ性が高く、しかも軽快(メモリを食わない)、「Explorerライク」なので初心者でもすぐ使える――というスグレモノ。なんか Explorer 使うのヤメるかも‥‥。これまでも「高機能ファイラ」があることは知ってたけどシェアウェアなので遠慮してたが、最近、エクスプローラが時々落ちるのに嫌気がさして、フリーでいろいろ探して(試して)みた結果です。ZDNETの紹介記事

サムネイル画像

右ペインを「詳細」表示にした例。原寸大(27KB)

このソフトの最新(開発進行中)バージョンは 2.14 ですが、手元では、既に開発終了した Ver.1系(1.82)を中心に試してます。Ver.2.x も充分に軽いですが、Ver.1.82 の二倍くらいメモリを使うようです。ハングルのファイル名が表示されないなど Explorer に負ける部分もありますが、だいたい Explorer と同様に使え、それプラスの部分がべんり。バージョン1とバージョン2では微妙に一長一短がありますが、常識的には、やはり最新の 2.x を選択すべきでしょう。

更新情報

2001.09.29 「はじめてのPGP」、「ネットと現実の境界面」などで何度か取り上げた暗号ソフトPGPですが、このたび「ソフトウェア」ディレクトリの「やさしいPGP」を更新しました。オンラインソフトとかまったく初めての人には少ししきいが高いとしても、これで「自称ほぼ初心者」のかたでもPGPをいちおう使えると思います。

これまで memo1 ~ memo3 として暫定公開してたやつを、もうちょっとまじめに書き直しました。

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最近の動きなどメモ

2001年 9月28日
記事ID d10928

PNG 8KB

大国もなー

裁判官らが国民は異常と認定してるアメリカで――(アメリカのすべての住民がこうというわけでなく、こんなじゃない人がたくさんいるからこそ「愛国者と非国民のいさかい」が起きるもよう)

参考――五大国の言い分によると、「アフガニスタンに侵攻するのは、『ハイジャック事件の仕返し』で絶対正義」なのだから、あれこれ言い訳せず、さっさと正義を実行したらいいでしょう。例えばアメリカは「正義のために」クウェートを「解放」しましたが、クウェートでは“男女同権”? クウェートの立法議会がどんなものだか調べてみては? 正義の金メッキがよく分かるでしょう。

「仕返し」(against who?)が絶対正義なら、さっさと絶対正義とやらを実行すればいい。彼らはこうもやったらしいし、ああもやったとかいうウワサだから殺しても正しいんだよね、ね、そうだよね、みなさん?などと良心の呵責を誤魔化さず。

一部の侵攻国が言い張っている「麻薬問題」は、たとえ事実しても戦争の言い訳になんかならないけど、そもそも事実でない。アメリカが言うことは全て正しいと盲信してるかたは、ぜひ国連現地調査団によるきちんとした一次資料を確認してください。
http://www.odccp.org/pdf/document_2000-12-21_1.pdf
Afghanistan ends opium poppy cultivation(UNDCP 2001.06.30)

ジンケンがどうこうにしても、アフガン政府は、積極的には支持されてないまでも、暗黒のムジャヒディーン時代よりはマシと思ってる人が多いのは、アフガン問題の常識。
長年現地取材を続けているBBC特派員の述懐
現地の実情を知る国連スタッフの個人的述懐
ハイジャック事件直後「アフガニスタンの人々もタリバンに多少不満があっても、20年来の戦争に比べれば平和だと思って積極的にタリバンを支持できないが、特に反対もしないという中間派が多いのだ」

最近、国内の状況が急激に悪化したのは、何もアフガン政府が急激に「悪く」なったのでなく、何があったか理解すべき。「政府関係者の資産は凍結せよ、政府関係者には人道的援助もするな、食糧を与えるな」みたいな陰湿な「制裁」をつづければ、かれらとしても、どこかからか食べ物を得るしかない。国連の「制裁」や「追加制裁」の実態を知るものなら、一方的に単純には非難できない問題。

なにより残念なのは、日本の政治家は独自の立場から行動できたのに(そのほうが国際的にも注目され評価されたでしょう)、単にきんぎょのフンのような行動に出て、これで国際貢献だ、世界も評価してくれるなどとほうけたことを考えた点。

しかし情報不足は、否めません。ふつうだったら「女権拡張同盟革命派」のたぐいの政府批判は、相対化して読まれるであろうに、ほかにソースがないから(そして侵攻を正当化するのにフェアな議論どころか大衆のエモーションが利用されているから)――捕鯨問題同様、政治的に利用され、真剣に女性の権利を考えている人々がかわいそうだ。

2001.09.27 米国で過熱する「愛国ブーム」: わりと思想が自由と言われる国ですら、やっぱり本心を明かすと「ヒコクミン」ということで。まして独自の視点を持つことがにがてな地域では、ちょっと違う視点を示すと「偏っている」。報道管制さえ必要ない。テレビヘッドギアを自発的にはめてる人々、死を暗示する映像を見せながら繰り返し「悪いのは**です。悪魔を殺せ~」とか繰り返しささやけば、洗脳完了。ちん。らくでいい。

2001.09.27 日本時間21時09分発 Fears grow for trapped Afghans「閉じこめられたアフガニスタン人のいやます不安」(BBC News)――BBC の特派員 Kate Clark さん、「アフガニスタンの人々は避難しようにもあまりに衰弱しており、国境に行けない」。そもそも国境に行っても閉鎖されていて出してもらえない可能性大。国際的な人道的支援活動も引き上げてしまった。国内にとりのこされたアフガニスタン人、最大800万人(人口の半数近く)が危機にさらされている。戦争なんてしなくてもこのままでは寒さと食糧不足でみんなやばい。

アメリカが決めつけた「犯人」のアラブ人、それを叩くのは分からないでもないが、なぜ無関係な地域の人々(アフガニスタンの住民)が?――この人々(アフガニスタンの人)からみてもアラブ人は見知らぬ異国の人、身分も財力もまるで違う――。実のところ、最初から、専門家も米政府も繰り返しているように、本当はオサマは興味の核心じゃない。この問題を本当にアメリカ流にやりたいなら「敵対」するパレスティナ人を全滅させれば良い。それなら攻撃目標が数千キロもずれている。アラブ人をびびらせるためだか何だか、関係ないアジアの山国に介入するのは、いかがなものか。パシュトーン人にせよタジク人にせよウズベク人にせよハザーラ人にせよ多民族国家アフガニスタンの住民の大多数は、もともとアメリカに好意をいだいていたのに。反米感情に燃えているどこぞの国とは違うし、反米闘争なんてやってるほど優雅じゃない、飲み水もトイレもないんだから。アフガニスタンは中国と国境を接するアジアの国、ウズベク人なんかアルタイ系でむしろ日本人に近そうなのに、なぜかアラブと間違えられてる――。そして説明できないことは決まって宗教問題だの民族紛争だのといって分かったつもり。

2001.09.27 US split on Bin Laden evidence(BBC News) オサマを容疑者と決めつけてきた米だが、どの程度まともな証拠を示せるのか政府部内でも足並みのみだれ。|FBI苦戦 大量の逮捕・身柄拘束でも「証拠」得られず(asahi.com)軍隊を出動させてから「報復先があいつでいいという証拠を探せ」と後ろに言う。またまたコール事件のときと同じ構図。

誰もオサマになんか興味ない。政治的に無知なムジャヒディーンを応援して自国に「友好的」な政府を作りたいわけだが、人形使いのアメリカが撤退したあとで、ソ連のアフガン侵攻→撤退直後と同じ「内政の真空」が生じることが懸念される。

2001.09.26 Taleban say attacks avenged US 'cruelty'(BBC News): 未確認情報ですが、アフガン政府のトップ、オマル師「ハイジャック事件は米の過酷な外交政策の結果でないか。ともかくオサマが犯人ということは、あり得ない」とコメント。米捜査当局でも、どうも米国内にオサマの組織の拠点は無かったという結論で、可能性としては国外から指揮。けれどアフガンから直接指揮は無理と思います。アフガン政府(タリバン)は、もともとこんなことやる力は無い、というのが事情を知る者のあいだのほぼ一致した見解でしょう。いずれにせよ、米国内(空港内部など)に共犯者がいると考えなければ不自然。→ TIME Exclusive: An Inside Job?

米国政府 - Code Red や Nimda の温床になっているマシンは、これらのウィルス活動と同罪であるとし、マシンを物理的に破壊するための特殊部隊の出動を検討してるとのことです。特殊部隊は、夜中にあなたの家にしのびこみ、最新のパッチを適用してないマシンをモニタもろともたたき壊す予定。市民団体などは「ウィルスを除去するのは良いが無関係なユーザのマシン全体を物理的に破壊するのは、どうか。悪いのはウィルス作者でないか」と首をかしげていますが、米側は「こうしなければネットからウィルスは消えない。これはウィルス撲滅の正義の戦いである」と言ってます。無関係な家庭ユーザのPCを壊してもウィルス作者は消えないと思うのですが‥‥(このパラグラフはジョークです、念のため)。

なんであれ、読んだだけで肯定しないでください。書いてある情報を疑ってください。
読んだだけで否定しないでください。ご自分が「知って」いる情報も疑ってください。

マスコミのコトバをそのまま参照するのでなく、少し実体を考えてください。人が「テロ」と言っているから「テロ」だと思って、ほかの見方ができなくなる。「テロはテロだ」でそれ以上、掘り下げて考えない。――もし仮にマスコミが「パレスティナにおけるアメリカの残虐な政策への決死の抗議活動」と表現したらどうなりますか。「アメリカは、このたびの決死の抗議活動に対し武力で報復することを決めました」なんて言ったら? それが真相だという意味じゃないですが、コトバは恐ろしいものです‥‥。

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