アラビア語勝負、韓国語勝負でIEに連戦連敗の Mozilla、第3ラウンドは古典ギリシャ語で勝負だ! 雪辱挽回なるか?
日本語のなかに古典ギリシャ語を混在させることを念頭においた次のソース(イーリアスの冒頭2行)をレンダリングせよ。
これができると、例えばイーリアス関係の記事が自由に書けるわけです。(→イーリアス: 魔法の真相)
まずは IE6 の演技です。
おーっと! これはイケナイ。ダメです。ゲタだらけになってしまいました。――使えません。
Microsoft Internet Explorer 6.0 build 2600
いかがですか、解説の那梨さん?「ハイ、これは、ですね~、ユニコードの基本ギリシャ文字はサポートしているものの、レンジ1F00から1FFFのギリシャ語拡張が未サポートですね。これじゃ古典ギリシャ語に不可欠の複雑なアクセント記号を扱えません」多言語ばりばりに見えたWindowsですが、以外なところに手抜き工事が発覚しました!
次は期待の新人、Mozilla 0.9.5 の演技です。
おお~。会場からどよめきがもれました。これは見事! 見事です。
Mozilla 0.9.5 Gecko/20011011
いかがですか、那梨さん? 「これはもう、オックスフォード大学のOCTの売れ行きが心配になるほどですね。完璧です。Mozilla もギリシャ語拡張は、一部、未サポートがあるようですが、上の実例をみる限り、通常の使用には問題ないでしょう。」
古典ギリシャ語勝負、今回は Mozilla 側の圧勝と、お伝えしておきましょう。なお続くラウンドでは、「エクタくんと遊ぼう、ルーン文字ファンタジー勝負」、「発音記号をきりきり出して受験生の役に立たんかゴルァ勝負」などが予定されております。ご期待ください。――戦乱の福岡ダイエードームから実況生中継でお伝えしました。偽放送協会N・H・K
こうした環境が整えば、自然とウェブ上でOCT相当が自由にアクセスできるようになるでしょう。今でもラテン語のものはウェブ上でかなり自由に手に入るようになりました。ちょっと前まで一部の「貴族」にしか味わえなかった「見たこともない美の世界」を早く共有したいもんです。
上の例題で、ソースを少し変えて「Paletino Linotype」というフォントを指定すると、IEでもギリシャ語を表示できるようになります。2002年1月6日のメモ参照。