これは、正直、わからない。わからないが、まあ、人気のあるブログはたいてい、それぞれに理由はあるな、とは思ってます。ただ、突発的に注目を浴びる記事というのは、もうどうしようもないというか、狙って書ける人なんて滅多にいないと思う。
昨年の私の記事の中で、概ね狙い通りにウケたのはPCに入れておきたいフリーソフト+α (2009年秋)(2009-11-25)くらいしかない。子どもの悪事が明らかになったときの対処(2009-08-25)などは、たしかに一定の反響は予想したけれど、結果は予想を10倍くらい超えていました。ときどき「同じような記事は過去に何度も目にしているんですけど……」みたいな記事がヒットしていたりするので、大当たりは目指してもしょうがない。
じゃあ他に何が、といって、わかりやすい目標は提示しにくいな。それでも、人気サイトの管理人たち(2005-06-29)に書いたことは、少し形を変えてはいるものの、5年経った今も、あまり変わっていないように思う。
この備忘録の固定客が1000人くらいいるのですが、私の記事にリンクしてくれる人は限られています。おかしな話なんですが、大手サイトの管理人さんしかリンクしてくれない(くれなかった)記事というのがたくさんあるんですよね。人気記事のいくつかは多くのサイトからリンクされていますけれども、じつはそういう記事の方が少ない。
大手サイト同士でアクセスの回しあいをしているように見えて、不愉快に感じる方もいらっしゃるようなのだけれど、少なくとも私には、そんな意図はありません。
私は滅多にオフ会などには行かないのですが、その乏しい経験からいうと、人気ブログ(仮に1日平均1000ページビュー以上とする)なんて割合としてはかなり少ないのに、オフ会は人気ブロガー比率が高い。一般ブロガーの方が少数派で、身をすくめていたりすることもあるくらい。
初期のイザ!からは彗星のように人気の記者ブログがいくつも誕生して、お祭り的に、いくつかオフ会が開催されました。その参加者には、やっぱり同様に頭角を現した人気のイザ!読者ブロガーの割合が多かった。毎日数千人が読んでいるブログなのに、ファンの集いに参加する20人、30人の内の2割以上が人気ブロガーというのは、単純計算で考えれば異様なことです。
『九十九式』が復活したとき、気付いてすぐ文中リンクした人は、みんな逆リンクされたと思う(リンクしても相手側のアクセス解析に全く記録が残らない零細ブログは別として……)。九十九式の読者でブログみたいなのをやってる人はもっとたくさんいたろうに、結果的に文中リンクした人の大半が、現役の人気ブロガーか、かつての人気サイト製作者だったのはなぜなのか。
こうした小さな体験の積み重ねを安直に一般化させてもらうと、特別な情報の乏しい、日々思うところを書いていく(だけの)ブログがそこそこの人気を集めるかどうかって、「コミュニティに関与していく意志」の影響が大きいんじゃないか。
この備忘録は、人気の割にはてブ数が多い。それはどうしてか。私は「話題をはてブから拾う割合が非常に高いブログだから」と理解しています。はてブの人気記事に対して、たびたび気合入れて言及する。すると、はてブのユーザーに認知される。結果、はてブされやすくなる。
ブログ検索してみると、私と同じようなことを書いてる人は既に存在したりする。しかも、コメント欄の賑わいとか、トラックバックのつき方とかを見ても、この備忘録より明らかに読者数も多そう。なのにどうしてはてブはうちの方が多いのか、と考えてみるに、はてブのコミュニティへの関与度の違いではないか。
つまり、ブログって同人活動に近いんだな。芸能人とファン、みたいな世界ではない。
『万年筆ト雑キ帳』は元『迎賓館裏口』です。書き手の柊楸(ひいらぎ・ひさぎ)さんには、いろいろご迷惑を……。
と、書いてみて思うのだけれど、私が何かしら言及しても、人気サイトや、あるいは後に人気サイトになったサイト以外からは、ごく稀にしか反応がない。柊さんは私のつまらない言いがかりによく相手をしてくださったので、ずいぶんご迷惑をおかけしました。
しかし逆にいって、2chなどを別とすれば、柊さんの書くことにいちゃもんをつける人は少なかったのだろうと思う。もし私みたいな読者がたくさんいたら、柊さんのようなレスポンスのよさでは、とっくに破綻していたはずなので。
……それにしても、「バクトラ」も一区切りなんですね。同志が欠けてしまうような感覚。なお、柊 (backentrance) on Twitterの方は更新が続いています。
「同人仲間と友人関係の違い」とでもいうか、お互いの関心事が離れてしまうと、けっこう簡単に人間関係もなくなってしまう。ブログは続いていても扱う話題が昔と変わってしまったので、全く言及しなくなったとか、ブログを閉じてmixiへ活動の場を移したのがきっかけで没交流になったとか、とくに珍しくもない。
twitterへ移った柊さんを追いかけるかというと、これはわからない。私はtwitterには距離を感じている状態なので、もしそれが変わらないなら……。はてブのユーザーがYahoo!ブログの記事をほとんど読まないようなもので、暮らしている街が違う、というような感覚なんです。