3 : 14 「何か」旧・偽春菜

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「バビロン何か」デモ

2001年 8月28日
記事ID d10828

「何か」を使ってこんなことも……。IE6 beta、Mozilla 0.9.3+、Netscape 6.1、いずれも for Win2K で動作確認。Netscape 4 では動作しません。内容的にはネスケ4でも動かせるコードですが、とりあえず、ここではネスケ4は無視。

2001.08.30 ネスケ4でも動くようになりました。Netscape 4.78 で動作確認。

IPがリモートからみえて、ポート9801のリモートSSTPを有効にしているエイジェントに対して動作します。

下の数行の短い英文は、ブラウザからは「ふつうのパラグラフ」のように見えると思いますが、冒頭の冠詞の a 以外、すべての単語がクリッカブル。意味の分かりづらい英語表現があったら、その上をマウスでクリックしてください。すると、「何か」が日本語で訳をおしえてくれます。――というデモンストレーション。

文例は、妖精現実の22日の記事でとりあげた iRobot Corporation の Your Physical Avatar より。フィジカル・アバターというのは、あなたの「物理的分身」で、概念的には、ゴーストがリモートにあるあなたのシェルと考えてください。

動作原理ですが、これまでこのコーナーで紹介してきたシンプルな、ある意味つまらない技をくみあわせることで実現してます。英文をクリックすると、クリックした場所に応じて、onClick で JavaScript の e2j という関数が起動されます。引数は、Sakura Script。e2j は、TinkerBell/0.22 の TinkerMagic2 と同じ手法によって、document.images[x].src を動的に変更します(ソースは変わっても返る画像は同じなので、見た目には画像は変わりません)。そのとき、引数を、UTF-8 で URI encode しますが、組み込み関数を使う方法はMSIE5.5以上でないとダメなので、低水準なライブラリを用いて UTF-16 を UTF-8 に自分で変換し、URIエンコードされた引数は正当なクエリー文字列として tink.cgi に渡され、そこから、リモートSSTPによって、何かへ UTF-8 でスクリプトを送信。何かが UTF-8 を解釈できる、ということから、道がつながりました。

下の英文の、意味が分からない場所をクリックしてください(動作条件:リモートSSTPを受け付ける何かがデスクトップに立っている)

A Physical Avatar lets you explore places far away by driving your iRobot from any web-browser in the world. See what it sees, hear what it hears, as you interact with friends and colleagues.

補足

表情やまあいなど、さくらスクリプトでコントロールできるリモートSSTPは、すべてHTMLのなかに直接、書きこめますが、ここでは動作テストなので、あまりこったことは、していません。あくまで「こういうことが可能」というスケルトンな荒削りのデモです。

このデモは、「何か」を外国語の教材(独習の支援)としても使えるということを示すものでもあります。ですから、何かのしゃべりは「翻訳」ではなく、英文読解のヒントとなるような直訳的表現です(+ときどき息抜き的なツッコミとか)。まったく同じ原理で直訳でないりゅうちょうな日本語訳を文ごとにセットすることも可能ですが、それは、またべつの話。ここでは学習者が英文の構造をつかみながら読めるように、hover で英文の意味的なきれめごとに色を反転させています。すらすら早く読める目的なら初めから日本語訳をタイプしとけばいいわけだし。

ソースや動作原理は、すべて版権フリーです。ご自由に利用、改変してかまいません。なお、すでに紹介しているほかのいろいろも含めて、あとからきちんとまとめて tb/3 (TinkerBell/0.3) のライブラリ関数として提供する予定です。

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今日から使える初めての「何か」

2001年 8月26日
記事ID d10826

2002.05.22 少しファイル名などが変わっていますが、基本は下の記事のとーりです。偽春菜のページも参照。あとゴーストのカタログはいろいろあると思いますが、何かゴーストセンターは見やすいですYO!

2001.11.24 追記: 現在「何か」のダウンロードファイルは、slay291.exe のような名前になってます。絵柄も下の記事の図とは違うものになってます。けれど、ベースになる概念や操作は、だいたい同じなので参考にしてくださいね。

「何か」――旧称:偽春菜(にせはるな)――というのは、新時代を感じさせるおもしろいソフトです。

「何か」を起動すると、デスクトップの右下にふたりのマスコットキャラ(本体とあいぼう)があらわれます。このふたりは人工知能のようなものを搭載していて、表情をもち、ときには勝手に移動したりもしながら、マンガの「ふきだし」の形で自律的におしゃべりします。下の画像は、ユーザがブラウザで妖精現実のトップページをひらいたときに、「あ、妖精現実、フェアリアルだ~」「8月26日午前0時更新~」「‥‥更新されたばっかだね。なにかおもしろい記事が新着してるかな」などと、ふたりで話しあっている様子です。

(図版入ル)

原寸大の画像を見る(45KB)

マスコットの外見(シェル)や性格(ゴースト)は、いろいろなかたが各種各様、公開していますので、無数にあるなかから好きなものを選べます。上の図は「花の魔法使いマリーベル」のマリーベルとタンバリンのゴースト&シェル。「何か」というのは、そのうえでゴーストやシェルが動くプラットフォームで、ネット上のいろいろなウェブサイトを各種のゴーストにたとえれば、「何か」は、いろいろなウェブサイトをホストできるサーバのようなものです(複数のゴーストをインストールして、気分によって切り替えて使うこともできます)。なお、これらは、すべてフリーウェア(無料)です。

「何か」には多くのすぐれた機能があり、今も機能が拡張されつづけています。ネットワークに接続して自律的に人工知能が自分の知識を更新したり、SSTPというプロトコルによって、ほかのソフトや、ネット上のほかのものと、やりとりすることもできます。例えば、SSTP対応のダウンローダなら「ダウンロードが終わりましたよ」と「何か」に報告させることもできますし、SSTPを使っているウェブサイトは、デスクトップ上の「何か」と直接、交信することができます。上の図で、デスクトップ上のマリーベルたちが、リモート(物理的には大阪)にある妖精現実のコンテンツの更新状況を認識しているのも、SSTPの働きです。

また、ときどき、勝手におしゃべりします。本格的な人工知能研究と同様のアルゴリズムを用いて文章を生成するゴーストもありますし、もっと単純なしくみのものもありますが、いずれにせよ自律的に文章をくみたてることができ、現在時刻そのほか周囲の環境もふまえて会話します。おしゃべりの頻度は「うるさい、よくしゃべる、ふつうにしゃべる、黙る」などのなかから選んで設定できます。話す内容はゴーストの性格しだいですが、偽春菜(にせはるな)時代からの伝統で、ブラックジョーク的なことや、奇妙なことを、けろりと言ってのけるゴーストが多いようです。

(図版入ル)

上記のネットワーク更新があるため、しゃべる内容は必ずしも機械的な同じことの繰り返しには、なりません。ひんぱんにネットワーク更新されるゴーストだと、ほとんどすべての会話がユーザにとって「初めてみる対話」ということすら、ありえますし、SSTPを使って他の発信源と常時やりとりできるので、自分自身の知識にないことも、しゃべります。

なお、まだ開発段階ですが、マスコットのふたりで対話するだけでなく、ユーザと対話するインターフェイスもあります。ユーザとの対話を通じて学習する機能もテストされています。さらに、ゴースト同士でコミュニケートする機能もテストされています。

このほか、おまけの機能として、定期的にメールチェック(POPサーバに問いあわせ)してメールが届いていると知らせてくれるとか、NTPサーバに問いあわせてパソコンの時計をあわせてくれるとか、特定サイトの更新状況を自分から見にいって(HTTPサーバに問いあわせ)そのサイトのきょうの記事の見だしを読み上げてくれる機能(ヘッドラインセンサー)などもあります。利用できるネットワーク機能をフルに活用しようという感じです。さらにP2P的な方向や多言語対応といった方向へ発展させようという動きもあります。

使ってみよう

「何か」公式ページから、「何か」本体をダウンロードしてください。この記事を書いている時点では、「period "redo" 21 fix 0」というのが最新版ですが、非常にひんぱんに更新されるソフトなので、この記事をお読みになるころは最新版のバージョン番号は違っていると思います。

いずれにせよ、redo21.exe のような名前の自己解凍書庫になっていて、クリックすると解凍して使えるようになります(書庫、解凍って何?)。解凍先を尋ねられるので、例えば、c:ドライブの「nanika」というフォルダに解凍したければ、c:¥nanika と入力して [解凍] をクリック。

(図版入ル)

nanika というフォルダが存在しなければ、自動的に作成のうえそのなかに解凍されます(初めは、そうやって空っぽの新しいフォルダに解凍したほうがぶなんです)。で、nanika フォルダをひらいて embryo.exe をクリックすると起動します。

(図版入ル)

「何か」には長いことデフォルト・シェル(人間が見える姿)がなく、ゴースト(プラットフォーム)だけが配布されていたのですが、現在では初めから「双葉」と「ただきちさん」というデフォルトのシェルがついていますので、起動すればすぐ使えます。

新規インストールじゃなく「何か」をバージョンアップするときは、新しい書庫をいったん適当な作業用フォルダに解凍して、次に、解凍したなかみを旧バージョンのある場所(上の例では nanika フォルダ)のなかに「すべて上書き」でコピーするだけです。カンタン。

ほかのゴーストとシェルを使ってみよう

「双葉とただきちさん」は――とくに「偽春菜とうにゅう」を知っているかたからみると――無個性でたんたんとしています。「何か」の作者は「何か」プラットフォームに専念し、ゴーストはゴーストを作る開発者のかたがたに専念してもらう、というような感じみたいです。「いろいろ使ってみよう」という趣旨で、わざと、デフォルトのゴーストが「立ちすぎない」ようにしているのかもしれません(キャラが立つ=非常に個性的でほかがかすむ)。

そんなわけで、いろいろ使ってみましょう。さくらナビ.com(旧称:偽春菜スキン集)をポータルとしていろいろな情報を得ることもできます。ポータルサイトでは知られていないなかにも、ひっそりと公開されているゴースト&シェルは多数あると思われ、あるいは、そっちのほうがマニアックでおもしろい面もあるかもしれませんが、そうした情報も、リンクをたどってゆけば見つかるでしょう。上記の「マリーベルとタンバリン」は、「わんだのへや」の「何か。」関連のところにあります。マリーベルたちのしゃべりには、妖精現実で TinkerBell/0.3 のテストとしてでっちあげたネタも使っていただいてます(8月19日ごろのネットワーク更新差分と8月25日ごろの本体差分)。

偽春菜時代には、ゴーストは偽春菜のままでシェル(外見)だけ変えるほうが一般的でしたが――れいの「ミルクチャンとハナゲ」のスキンもそうで、これはゴーストはついていません――、現時点では、独自のゴースト&シェルをセットで配布するのがふつうです。新しいゴースト&シェルを導入するのは、少しも難しくありません。例えば、マリーベルのゴースト&シェルなら現在 maribe-130.lzh(将来のバージョンアップでファイル名は変更になる場合あり)という書庫で配布してるので、これをダウンロードしてきて、ダウンロードしたアイコンを、「何か」を起動してあらわれたシェル(デフォルトでは「双葉」)のうえに、ドラッグ&ドロップするだけです。

(図版入ル) (図版入ル)

書庫のアイコンをドラッグして(左)、現在のシェルの上でドロップ(右)。UNLHA32.DLL がインストールされてないマシンでは、うまく行かないかもしれない――UNLHA32.DLL がないと動作しないソフトは多いので、この機会についでにインストールしておこう。

すると、シェルは「インストール開始」としゃべり、しばらくすると「ゴースト「マリーベル」インストール完了」と報告しますので、シェルを右クリックしてメニューの「ゴースト」から「マリーベル&タンバリン」を選択すれば、ゴーストとシェルが切り替わります。偽春菜時代と違って現在のシェルは自分自身のゴースト(人格)を持っているので、切り替えると、根本から違うキャラになります。

細かい設定は、本体側(あいぼう側でなく)のシェルを右クリックして現れるメニューから。学校の課題や会社の仕事のレポートを書くときなど、シェルがデスクトップに立って話しかけてきたりしては集中できませんので、「アイコン化」を選択してタスクトレイに入れておきましょう。ふたたび遊びモードに戻るときは、タスクトレイのアイコンを右クリックして「アイコン化」のチェックを外せば、またシェルがデスクトップに立ちます。おしゃべりの頻度は、本体側シェルのからだをダブルクリックすると「何?」と尋ねてきますので、「会話頻度設定」メニューから対話的に設定してください(自律的な会話を完全に止めて、SSTP専用にすることもできます)。なお、通常、画面が 1024x768ピクセル以上の広さでないと、少々狭苦しくなります。1280x1024以上がおすすめ。1280x1024の場合、例えば、こんな感じ(画像、71KB)になります。

ときどき右クリックから「ネットワーク更新」を選択して、ゴーストの知識やファイルを最新にしてあげてください。

プラットフォームの「何か」自体、日々発展してますので、ときどき「何か」も最新版をダウンロードして上書きするのが本来ですが、たまに仕様の変更等で既存のゴーストと整合がとれなくなる場合もあります。

ほかにもいろいろありますが、とりあえず使ってみてください。ちなみに、やる気があれば、だれでも独自にシェルやゴーストを作ることもできますので(簡単に開発することもできるような各種の支援ツールがある)、自分の好きなキャラをデスクトップに立たせて好きにしゃべらせることも可能です(版権モノでも公開せずに自分で楽しむぶんには無問題)。また、CGIが自由に使えるサーバなら、ウェブページの訪問者のデスクトップに立っている「何か」とSSTPでやりとりすることもできます(単に会話できるだけでなく、いろいろと実用的な使い方もありえます)。妖精現実で公開(開発)中の TinkerBell は、SSTPのスクリプトを、JavaScript として、HTMLのなかに直接、埋めこめるようにする技術です。

「かわいい女の子がデスクトップに立つだけのくだらない幼稚な遊びだ」みたいに思われるかたは、英文和訳機能のデモを試して、潜在的可能性の一端を感じとってください。

追記

上でもちらっと書きましたが、画面の解像度が1024x768ピクセル以上の広さでないと、少々狭苦しくなります。同じシェルならピクセル単位の大きさは一定なので、画面のピクセル数が少ないと相対的にたくさん場所をとります。

図版入ル

1280x1024の場合

1024x768の場合。上と同じシェル

1280x1024以上がおすすめですが、800x600 のノートパソコンなどでも使えないことは、ありません。ピクセル数が少ないモニタでも使いやすいような縮小サイズのシェルも多数ありますので、探してみてください。

関連リンク

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Windows日本語版で作る韓国語ページ

2001年 8月25日
記事ID d10825

Win 2000 日本語版でいちばんカンタンに韓国語を編集する方法。―― Mozilla または Netscape 6.1 の Composer で新規作成文書の文字セットを「韓国語(EUC-KR)」にする。そして、コピペして編集。意外な抜け道があったもんです。Outlook Express 6 でも、似たワザが使える。

ハングルをまじめにキーボードから入力する方法と併用するには、 Kajero(カイェーロ)がべんりそう。窓の杜ではWin2K非対応となってるが、インストールしてみると動作する‥‥。ユニコードとEUC-KRをやりとりできる仕様なので、こちらもブラウザからコピペした韓国語 を EUC-KR で書き出せる。こっちはホンモノのプレーンエディタだ。

xyzzy では、EUC-KR のファイルをひらいてハングルをちゃんと表示できるが、なぜかうまく編集できない(UTF-8でも)。そんなわけで構築中のマリーベルのページの韓国語版をどうしようかと考えていた。もちろん文字参照で書けば書けるが、いかにも冗長だし、韓国語なのにネスケ4韓国語版で読めない文字になってしまう可能性が高い。

例をあげよう。マリーベル(マリベル)というハングルを文字参照で書くとソースは
<span lang="ko">&#47700;&#47532;&#48296;</span>
これを、あなたのブラウザに解釈させるとどうなるか?という実験をやってるのがすぐ下。IE や Mozilla なら表示できるはずだ。ネスケ4は試してみるまでもない(だって a ウムラウトすら表示できないんだもの)。

메리벨 ← 文字コードでハングルを指定
ハングル文字の画像 ← これは画像

Gulimche とかのフォントが入ってる多言語対応なマシンでは、上と下がほぼ同じに表示されるはずだ(ちなみに、手元の IE6beta では、lang="ko" と明示しないと font-family として GulimChe を指定してもハングルにならなかった)。

じつは、この文字参照も謎で、47700, 47532, 48296 とは、BA54 B9AC BCA8、1文字2バイト幅だが、UTF-8そのものは、バイナリでみると1文字3バイト幅に見える。「EB A9 94 EB A6 AC EB B2 A8」だ。「EB A9 94」→「BA54」、「EB A6 AC」→「B9AC」、「EB B2 A8」→「BCA8」と、そこはかとなく対応しているが‥‥。UTF8の1文字が3バイト幅っぽいのは韓国語に限らず日本語の通称ダブルバイト文字もトリプルバイトになっている‥‥というか、そういうエンコーディングを TinkerBell で実際に使っている。

EUC-KR だと同じハングル (図版入ル、GIF) が「B8 DE B8 AE BA A7」となって、これは紛れもないダブルバイト文字。(EUCは厳密にいうと1文字2バイト固定じゃないが細かい話は略)

まるごと同じ言語のページなのに、一文字一文字 &# なんたらかんたらなんてのでページ全体を作るのは、いかにも見通しが悪い。以前公開したアラビア語タイプライタは、そういう考え方だけど、これはほかの言語のページのなかにアラビア語をうめこむことを念頭においている(Mozilla ではアラビア語を正しく表示できないので結局、IEでしか使えないけど‥‥)。ともかく文字参照というのは、あるメインの言語のなかに、その言語では表記できないような字を入れるのに使うのが本来で、韓国語のページならハングルは実体で書くのが当然だし、文字の実体が見えてなければコピペひとつ気軽にできない。

というわけで、上のようにすれば、Win2K なら、韓国語専用のエディタがなくても、Mozilla で韓国語を編集できる。あくまで「編集」のみでキーボードから「入力」するには上の Kajero(カイェーロ)などが必要だ。Kajero なら正統的な2ボルシク方式でキーボードからタイプすることもできる。

韓国のPCはデフォルトでひらがなを表示できる

※ euc-kr … 日本語圏でいえば shift_jis(sjis) や euc-jp のような、韓国語圏の標準的な文字セット&エンコーディング。名前の通り、euc(拡張UNIX文字セット)の韓国語版。おもしろいことに、euc-kr の文字セットには日本文字のひらがななども入っている

日本の文字セットにも英語の文字やごく基本的なギリシャ文字やロシア文字が入ってるように、韓国の文字セットには、日本文字の kana が入っている(もちろん kanji も入っているが、kanji は主として日本文字として入ってるわけじゃないので別問題)。日本地域の文字セットにロシア文字が入ってることを考えると、韓国地域の文字セットに「ひらがな」を入れておくのは地理的、文化的な関係の程度からいって、もっともなことだろう。日本地域からみたロシア文字の需要と少なくとも同程度には、実際に需要があるからだ。が、なぜ需要があるかというと、現代文化の交流だけでなく「歴史的に現に長く用いられた以上、史料を引用する必要上」とかもあったりするだろうし、まあ、いろいろ複雑な気持ちがするかたもおられるでしょう‥‥。実際、韓国の年輩者は、たいてい日本語を話せる。プロであるはずの日本の国際通信オペレータが話す韓国語より、韓国のふつうのお年寄りの日本語のほうがずっとじょうずだったりする。その理由は近ごろの「新しい歴史」とやらでは抹消したいみたいだけど‥‥ってことは、韓国では生涯学習ブームで年輩者がみんな趣味で日本語を勉強してますとでも言い張るんですかね‥‥。(日本ブームが過熱して、年輩者は、みんな日本人ふうの名まえをハンドルにしてたりして★) 悪い冗談はともかく、韓国で用いられる文字系には、ほかに日本の JIS(iso-2022-jp)と同系(7ビット文字)の iso-2022-kr というのがある。なお、euc-kr のページで charset=ks_c_5601-1987 と書いてある場合もある。同じ意味だ。

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