私は映画を観たりマンガを読んだりするのが好きです。受動的な娯楽が好き。自分で何か謎を解いたり、知恵を絞って戦術を立てて強敵を撃破したり、といったことにはあまり興味がありませんし、たまにやる気を出しても、やっぱりうまくいきません。
ではなぜRPGも好きなのかというと、私は話の本筋に関係ない人々の生活にも関心を持っているからです。何のイベントもない平板な人生を送り、巨悪の存在(笑)を認識しながら自分では何もしない、そんな自分がいちばん共感できるのが、そうした「背景キャラ」たちなのです。
しかし映画でもドラマでも、当たり前のことながら、そうした人々はフィーチャーされません。そのことに大きな不満はないけれど、10数年ぶりにRPGをやってみたくなったくらいには気になっていたようです。
とはいえ、このプレイ日記でも背景キャラたちの発言を大きく取り上げることはほとんどないと思います。実際、話をしてみれば、大したことをいわないんですよね。そりゃそうでしょう。仮に私が勇者様に話しかけられても、印象に残るような科白を発することはない。背景キャラ愛は、いつも淡く儚いものです。
テイルズオブシリーズは戦闘にアクションゲームっぽい要素を持ち込んでいることで知られます。しかし私は戦闘自体に無関心で何も考えたくないと思っています。反射神経も動体視力も極めて鈍く、「マリオカート」では周回遅れどころか時間切れサヨナラが定位置。
よって、戦闘はTPが尽きるまで×ボタン(技)を連打し、TP消尽後は○ボタン(打撃)を連打します。極度の不器用のためコンボは成立しません。数時間頑張っても上達しなかったので、戦闘では何も考えないことにしました。何も期待しなければ現実に裏切られてガッカリすることもありません。
オートバトルを使用しない理由は、なぜかAIは一撃離脱スタイルを採用し、いちいち所定の位置へ駆け戻るためです。テイルズオブシリーズではザコ敵も5回10回と叩かないと倒せないので、接近して殴り続けてほしいのですが……。オートバトルの便利さとイライラ感を天秤にかけると、後者の方が重いという判断です。
なお戦術がないため、ボス撃破にはレベル上げが必須です。そこで記憶力の弱さを活かしてダンジョンを長時間さまようことにより、戦闘を繰り返して目標を達成します。幸いテイルズオブシリーズではTP(ドラクエのMPに相当)が戦闘毎に5%程度自然回復しますので、問題ありません。
ダンジョン等で謎解きが必要になる場所では、攻略サイトや攻略本を参照します。繰り返しますが、私にとってRPGとは、背景キャラたちに話しかけるなど自由度の高い楽しみ方ができる映画、マンガなのです。「あの人の話も聞きたい」といった指示はしたいのですが、謎はキャラが解けばいいと思う。
サブイベントにはなるべく取り組みますが、アクションゲーム的な要素を含むもの、戦術を考える必要があるものは無視します。
モンスターが出現する場所に置かれている宝箱は積極的に回収しますが、民家や城の宝箱は、とくに許された場合を除いて回収しません。泥棒しない宣言。
その他、作品毎に状況に応じてプレイ方針を追加しています。
……と書いていたのですが、その後「(私の操作があまりにも下手なので)オート任せにしないと倒せない敵」に遭遇し、ちょくちょくオートバトルを選択することに。そして「テイルズ オブ エターニア」以降の作品ではAIがかなり賢くなったため、とくに不都合のない限り、オートバトルで進めています。