本題はスルーして、枝葉の部分に反応する。
最近つくづく思うのですが、残業代っていま思えば不思議な概念だと思いました。
業務の質より会社の滞在時間だけを見て、普段より割り増しのお金がもらえるってとんでもない制度じゃないですか?
そういうインセンティブの設計だと、なるべくちんたら仕事をやって、伸ばし伸ばしした方が給料増えますよね?
これは話が逆。労働者に残業をさせたら高コストだから、きちんと管理して労働時間を短くしなさいよ、ということ。ちなみに、うちの場合は、こうなっている。(ルールと実態に多少の乖離はあるが……)
自分が担当する仕事が所定の期間内に終らない見込みとなった場合、a)残業して期限を守る、b)期限を延ばす、c)他の人に協力を仰ぐ、のいずれかを上司が選択する。残業を指示したら、計画を上回る利益を出すか、経費節減に成功しないと、計画を達成できない。そこで上司は、b) か c) を選ぶことが多い。
だいたい私のように無能な人ほど忙しく、有能な人には余裕がある。有能な人は余裕があるから仕事が増え、その増えた仕事をまたきちんと時間内に完了するから、ますます声望が上がる。
私にとって2013年で印象深い出来事のひとつは、年収の1/3くらいの臨時収入があったこと。
2006年、父が趣味で株を始めた。毎日のように多くの時間を割いて情報収集に勤しみ、アクティブに短期売買を繰り返して損を増やすのを見て、首を傾げた。本当に100歳まで生きるつもりなら、まだ30年以上先がある。インデックス型でコツコツやればいいじゃないか。
父が自分の小遣いをどう浪費しようと自由だが、それでも「いい加減にしろ」という気持ちになった。そうして2007年になり、私は「アタマも手間もつかわない投資」を始めた。国内株式と海外株式のインデックス型投資信託に毎月定額を自動積立する、というものだ。バランスは1:1とした。
当初は順調に見えたが、先に待っていたのはリーマンショックと東日本大震災、そして延々続くデフレだった。とはいえ、しょせん私は「使途のないお金の一部を積み立てているだけ」だったし、一喜一憂しても仕方ない。月次定額積立なので、いったん下がった株価が元に戻るだけで利益が出る。ただ待てばいいのだ。
途中、一度だけ積み立てるファンドを変更した。手数料は安いに越したことはない。その他は、とくに何もせず、時間が過ぎていった。
2012年秋、解散総選挙が決まると株価が底を打った。直前の自民党総裁選挙に勝った安倍晋三さんが金融緩和に積極的な発言を繰り返しており、そして自民党の政権奪取は確実と見られたからだろう。実際、選挙の結果は下馬評通りで、野田佳彦さんは民主党の歴代3政権で唯一、就任時より退任時の方が株価が高い総理大臣となった。
安倍政権は日本銀行の総裁と副総裁に金融緩和に積極的な方を指名した。そして2013年4月、「異次元緩和」が始まる。株価は続伸。こうして私は、大きな含み益を抱えた。
さて、投資信託を解約して利益を確定するか、それとも投資を続けるか。悩みどころとなった。
私の収入は平均くらいだが、支出がかなり少ないから、お金は余っている。私は資産形成が目的で投資を始めたわけではない。自分が父より優秀だと示したくて、始めたのだ。そして狙い通り、本をたった1冊読んで、自動積立を組んで放置するだけで(私にとっては)大きな利益を出した。ならば、もういいだろう。
というわけで、投資を手仕舞いして元金を戻した後に、利益分が臨時ボーナスとして残った。
ささやかな達成感。
夏に実家へ帰ってみると、父は見事に損失を解消していた。証券会社が提供する有料の投資ツールなどの累積経費を考慮しても、ほぼトントン。株の話になると、父は終始ご機嫌だった。
負けた……。
父は株式投資にハマってからの7年、株が上がった下がったで笑い、泣き、一喜一憂してきた。毎日、新聞の株価欄や経済面を眺めることも、大いに楽しんできた。そう、楽しんできたのだ。素敵な娯楽だった。これで収支トントンなら、人生を楽しんだ分、父の勝ちだと思う。
年収の1/3は大きな金額には違いないが、「何年も塩漬けにしていいお金なら、銀行に預金するよりいいかもね(リスクも大きいけど)」という程度の話ではある。6年かけて年収の約1/3ということは、1年あたりでいうと+5%程度だ。金銭目的なら、こんな不確実なものに頼るより、本業を頑張る方がいい。
とはいえ、心理的錯覚に過ぎないとしても、臨時収入には独特の嬉しさがある。
いろいろ話題のスマホ版『ドラゴンクエストI』を、iPod touch でプレイしてみました。
世間ではバーチャルパッドの操作性に注目が集まっているけれど、私の場合は「タップ操作」というのがわからなくて、これがいちばん困った。いきなりセリフ送りができなくて、ゲームが全く進まない。
適当に画面を乱打していると、ときどき反応があって、どうにか王様のセリフが終ったわけだけど、宝箱も開けられないし、大臣に話しかけることもできないし、何もできないまま時間だけが過ぎていく。誠心誠意、画面をタッチしても、うんともすんともいわない。なんなんだー!
ギューって押しても何も起きない。何度、繰り返してもダメ。画面のどこを押しても反応するってことだったからあちこち押してみたけど、とくに違いがない。「どうなってるんだ?」と。何か設定がおかしいのかと思ったけど、それらしい箇所は見つからず。アプリを立ち上げなおしても変わりなし。参った。
それならネットで調べてみよう。……でも、ダメでした。
30分くらい試行錯誤してようやく、答えにたどりつきました。「短時間、画面に触れて、指がパッと離れたときに反応する」のです。指が離れないとダメ。のんびりしててもダメ。
「私にとってのふつうのペース」で画面を触って指を離しても、タップにはなりませんでした。これはあくまでも私の場合ですけど、「熱いナベのふたにさわってアチッとなる感じ」を意識して、「すぐ指を離すぞ!」という意気込みでやらないと、「タップ操作」にはなりません。
よく考えてみると、「押して反応」だと、一部で操作が重なってしまって不都合があるんですよね。なので、この仕様には納得しました。
だから問題はドラクエの仕様ではなくて……。
画面の任意の場所をポンと押す事をタップと言います。
項目を 1 回タップします。
マイクロソフトさん、それ、なんの説明にもなってないじゃないですか!
「タップ」って、画面を触ることじゃなかったんですね。「パッと触って、パッと離す」というか、「コツンと指先を当ててバウンドして跳ね返って画面から離れるまでの一連の動作」というか、そういう感じの操作だったんだ。って、そんなん、これ見てわかるの? わかるの? 私はわかりませんでした。
ドラクエでも設定とかメニューとかは、「押す」操作でよかった。復帰時の暗証番号入力だって、ボタンを「押す」ことで反応する。指を離すところまでセットで「タップ操作」だったとしても、これまで気付く機会がなかったのでした。
私がいまいちばん気になってるのは、「指を離すところまでがタップ操作」だとわからなくて困った人って、過去にいなかったのかな?ってこと。ネットで検索しても、「指を離すところまでがタップ操作です」という説明が見つからなかったんです。
スマホ版ドラクエについては、大勢が記事を書き、その何倍もの人がTwitterやはてブでコメントしたわけだけど、「タップ操作ができなくて躓いた」という声はなかったと思う。みんな「タップ操作」がどういうものか、最初から理解できてたの?
「タップ操作」がわかってから他の人の操作をみると、なるほど、汚いものでも触るかのように、いちいち指を引っ込めていますね。私は面倒くさがりなんで、指を置いたら置いたまま。離す必要がなければ離さない。マウスもそうで、手を離す必要がなければ、マウスが右手置き場になってる。
あー、「タップ操作」って、マウスクリックみたいなものか。「クリック長押し」と「クリック」は、たしかに違う。
でもさ、でもさ、マウスのボタンなら脱力すれば勝手に戻るけど、指は脱力したら画面にくっついたままじゃない? みなさんの指は私の指とつくりが違うんですかね?
画面上の特定の場所を指先やペン先で軽く(一回)叩く動作のことをタップ(シングルタップ)という。キーボードの打鍵やマウスのクリックに相当する。
マウスのボタンを押して素早く離すこと
「正解がわかると、正しい解説がすぐに見つかる」ことって、よくあります。これはマーフィーの法則の類ではなくて、「正解がわかると情報の見え方が変わる」のでしょう。
(一回)叩く
とかキーボードの打鍵やマウスのクリックに相当
といった表現は、まさに私の求めていた情報を指し示していました。しかし「タップ操作」がどんなものかわからないときの私は、これらの表現をキャッチし損ねました。
もし私が「クリック」で検索していたら(実際にはしていない)、「押して素早く離す
ことこそが、タップとクリックの共通点」と気付いたのでしょうか? たぶん、気付かなかったと思います。
私はもう、PHSにこだわりはない。電話もメールもしないしね。
NTTのPHSサービスが終了したときは、みんな電話番号の変更が必要になった。ウィルコムの吸収合併で、PHSはまた一歩、終りへ近付いた気がする。何年後になるかは不明だが、たぶん私が生きている間だろう。電話番号の変更が不要でさえあれば、いい。それ以上はもう、望みません。
ところで、私の最初の端末PS-C2は待受850時間で、1回充電したら1ヵ月くらい余裕で電池が持った(目覚まし時計機能を使用)。以降も、カタログスペックでは待受700時間とかの端末を買ってきたはずなのだが、3週間足らずで力尽きる。最近の目覚まし時計は電池食いなのか。