ここしばらく「沈黙のオーディエンス」について大勢の方々がいろいろなことを書いていらっしゃいます。幸いにしてこれまでこの話題をご存じなかった方は、以下の6つの記事を順にご覧ください。リアルタイムに議論の展開を追いかけてきた方より、むしろ基本的な枠組みをきちんと認識できるのではないかと思います。
主な議論は上記リンク集から辿れますので、以下、きわめてどうでもいい話を書きます。
現在、浅野教授と名乗っている方がこうしてサイトを閉鎖するのは、初めてのことではありません。「いんちき」心理学研究所の閉鎖は、古株にとっては予定表に記載済の出来事でした。
1日30人程度の閲覧者数であっても、毎日のように好意的なコメントの寄せられるウェブサイトがあります。これは必ずしも切込隊長のいうような工夫をしているサイトばかりではなく、ネットに友人が出来やすい人、出来にくい人の差だったりします。
「いんちき」心理学研究所は Simple が提示するアクセス増大の方法論を実践してきた典型的なサイトですから、孤独なインターネット(Simple 2003-11-30)や友達を失くすつもりで(Simple 2004-10-26)といった指摘もまた的中していたのでしょう。(注:人気に応じてコミュニケーションも増大していくケースについては切込隊長の記事を参照のこと)
ただ……まるで無反応という状況を回避したいだけなら、ようは「ネッ友」を増やせばよいのです。ただし九十九式(2005-02-14)で指摘されている通り、「ネッ友」から「最初の出会いはネットだった友人」へステップアップしてはダメ。微妙な距離感を保っていく必要があります。
「いんちき」心理学研究所=手間暇かけて、一ヶ月に数通。mixiで文章=あんまり手間暇かけなくても一日に2,3のコメント。
という状況が浅野教授を mixi に傾倒させました。mixi では閲覧者と作者の距離感が絶妙なのでしょう。もちろんこの距離感は精神的なものですから、システムよりも運用の問題だとはいえます。(松永さんは嫌っていますが)ゴーログは、ブログで似た感じの場を作っていますよね。
好きなサイトを見つけて、好意的な感想メールやコメントを書きます。オフ会があれば、なるべく参加してください。
これを10サイト分くらい頑張れば、1人や2人は仲良くしてくれます。振られたら諦めて、他を当たりましょう。思い詰めないことが大切です。人気サイトを作ったからといって友人が増えるわけもなく。人付き合いの輪を広げるのは、サイトの規模にかかわらず手間のかかることです。
浅野教授は、自分でオフ会を開くのではなくて、よそのオフ会に顔を出すべきですね。直接、大勢の感想を聞きたければ、そうすればいいんですよ。これは人気サイトの特権ですから、利用しない手はありません。きちんと「方面」を選んで参加すれば、ほぼ確実に参加者全員から感想を拾うことができますよ。
1日30人しか訪問者のいないウェブサイトでも、オフ会を開催できることがあります。サイトの人気と、オフ会に参加者が集まるような人気は一致しません。たまたま両方の実力を兼ね備えた人もいますが、それは当たり前ではない。浅野教授というキャラクターは、オフ会の開催には向かないのだから、別の手を考えればよいのです。(参考:俺パパ 2005-02-10)
絶望の中での光の見つけ方……それは、あきらめる
ことだと、Simple の Yas さんも説いていらっしゃいます。