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住宅街 住宅街

助役室 
 助役は住宅街にオフィスを構えている。行革断行以降、リストラされた元職員ら(官庁街の路地裏にテントを並べる者も少なくない)に命を狙われており、官庁街に長居するのは危険なのである。
 助役室では助役の様々な所信が公開されている。村長と助役の意見の乖離に驚かれることと思う。しかし意見の不一致が仲違いを意味しないことに留意されたい。(文責 助役)

帝國會 
 村長を支持する政党の事務所が住宅街にある。帝國會とは村長の友人が書いた小説に出てくる政党名に由来する。伝統ある政党であり、新字体で「帝国会」と書くと党員の怒りを買う。
 事務所では、日々の政治活動とは別に、かつて起きた大事件について、独自の見解をまとめて発表している。壁新聞という発表形式が同党の懐古趣味的性格をよく現している。

鉄道乗客研究所 
 小学生の頃より電車に乗りつづけた所長が、交通心理学教授の職を引退して後、私的に開設した研究所。電車の中で繰り広げられる様々な人間模様を紹介している。現在は学生の助手を一人雇っており、最近のレポートはその助手が執筆している。

聖マヤ記念病院 
 なんでこんな村にと皆が眉をひそめる大病院。長期入院の患者を多く抱えており、よい環境で治療にあたるため田舎へ移設されたと説明されている。だが陰ではいろいろと黒い噂が絶えない。院長が731部隊の関係者/人体実験を秘密裏に行っている/付近に病院がなく官憲の目も届かない立地からこの村を選んだ/等々
 しかし実際、治癒率は高く、村民はこぞって利用している。

ミケットス☆ファーマシー 
 聖マヤ記念病院に併設された総合薬局。8000ヒットを踏んだ特別名誉村民みけさんのリクエストにより建設された。処方箋受付のほか、正規の薬剤師が各種健康相談にのっている。とはいえ新しいサービスが浸透するまでには時間がかかるもの。頑固な村民は今でも一人勝手に薬を選んでは、家で一晩苦しむのが常である。これまで幸いにも、薬の間違いによる死亡事故はおきていない。

フォレスト電波塔 
 この電波塔は住宅街から少し離れた場所にひっそりと立っている。山がちのにゃごろう村には欠かせない施設である。ところが電波塔の周辺では奇怪な現象が続出し、妄想に凝り固まった人々が少しずつ集まり始めた。妄想群落が形成された現在、電波塔周辺は人外魔境の様相を呈しつつある。

大山会系佐田組 
 住宅街には暴力団組事務所も存在する。佐田組はかつて広域指定暴力団の若頭補佐を勤める有力株だったが、跡目争いに敗れ、シマを奪われた。そして零落の果てに当村に流れ着いた。これに目をつけた大山会は、佐田組を拾い対立組織、花丸会への先兵にした。しかし佐田組は泣かず飛ばずのまま、現在に至る。
 佐田組は盗みから殺しまで悪事は何でもやるが、村内に資金源を開拓できず、ジリ貧の状況に陥っている。組員がけちな犯罪に手を染め、続々と逮捕されているのは末期症状といえるかもしれない。

ラグナロク教会 
 3000ヒット記念で特別名誉村民のラグナロク氏のリクエストで建設された施設。世界から消えることのない様々な道徳的な罪について、牧師さんが毎週日曜に講話を行っている。社会の乱れが目立ち始めたご時世を反映してか、徐々に聴講者が増えつつあるという。

キック電商 ⇒エッセイ未公開
 かつて某高校で一斉を風靡した「IICK社」が解散した後、元副社長設立した企業。キックはIICKのアナグラムである。
 元副社長は根っからの文系人間であり、プログラミングなどはできない。そこで商社を目指したもののうまくいかなかった。現在、社員は元副社長一人。ネット上で見つけたネタを元に雑文を書き、露命をつないでいる。
 当人は「近未来、わしは日本の、いや世界の王者になるんじゃ」と意気軒昂だが、周囲は「没落実業家の妄言」といって相手にしない。

寿満寺 エッセイ準備中
 寂れた雰囲気はあるが、じつはちょっとした寺院で、全国に散らばる有名寺院の数々と関係がある。当村に各地の高僧から親書を託された修行僧がしばしば訪れるのは、このためである。

住宅街

"DAIGAKU FUKIN"

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