シャンバール

砂漠の街らしく、とても暑い。笑ったのは、ここにもカトリーヌがいたこと。おいおいおい、どうやってここへ? 今度は店員にいいくるめられて旅費で服を買わされそうになっていた。方向音痴で世界一周、って。

ビストロシャンバールで料理対決に挑戦してみたんだけど、あっさり敗北。併設のお店ではいろいろな食材を売っていたので、闇なべに精を出した。けっこういろいろレシピを入手できたのはよかったけど、何度も全滅しそうに。失敗料理でTP減少の効果が出ると痛い。

ファラ「シャンバールって、街全体が遊園地みたいだったね」
リッド「俺、ビストロシャンバールの審査員になって一生暮らしてぇ」
ファラ「太りそう」

火晶霊の谷

キール「水、風、そして火の大晶霊か。もしかしたら、光の大晶霊レムにあうことも夢じゃないかもな」
メルディ「レムって?」
キール「レムは光の大晶霊の名前だ。三つの根源晶霊を統括している高位晶霊さ。人間にとってはあまりに崇高で、近付くことさえ不可能だと思っていた」
メルディ「なるほどなるほどー。で、レムって何か?」

火の大晶霊イフリートの力試しをクリアし、ケイジに入ってもらう。

そこへ光の大晶霊レムが現れ、「光の橋」を渡れ、という。そのためにソーサラーリングというアイテムもくれた。本作では装備不要で使えるらしい。

帰途、光の橋がファロース山にあることをキールが思い出し、メルディはグランドフォールを起こそうとしているのがバリルという人物だと語る。そんな大事な情報をなぜ黙っていた、それに人間にそんな大それたことができるはずがない、と怒るキール。

リッド「ファラ、どうかしたか?」
ファラ「メルディだけを責められない。私、私だってみんなにいえないことがあるよ」
リッド「この年になったら、人にいえないことなんて山ほどあるもんだろ、ふつう」
ファラ「……そろそろ、キールたちを起こそっか」
リッド「ファラ……」

リッドたちは霊峰と呼ばれるインフェリアの最高峰、ファロースへ向かう。

ファロース教会

キールの提案で教会で一晩休む。翌朝、神父さんがファラに回生功を教えてくれて、ようやく戦闘中にTPと引き換えに戦闘不能から回復する手段が手に入ることになる。「ようやく」と書きはしたけど、じつのところテイルズオブシリーズではかなり早い方、ということになるかも。

関係ないけど、FFとテイルズはどちらも戦闘不能がシステム的に軽い扱いになってるRPGといっていいと思う。結局のところ、FFならフェニックスの尾、テイルズならライフボトルで簡単に復活できる。とはいえフェニックスの尾を99個持てるFFにおける戦闘不能の軽さは、やはり特級かもなあ。

ドラクエの場合、キャラが倒れるたびに教会へ戻って大金を払わねばならない。世界樹の葉には厳しい入手制限があって中盤まで1枚も手に入らず、ようやく覚えた復活呪文ザオラルは成功率が5割で、ザオリクはキャラ限定が厳しい+習得レベルが相当に高い+消費MPがかなりデカい。

戦闘不能が「重い」方の特級はロマンシング・サガ2かな。何度か戦闘不能になるとLP値が0になって死亡。すると皇位継承が行われ、もうそのキャラは復活しない

メルディ「そろそろ、お休み〜」
キール「なに考えてんだかな」
リッド「違う世界の人間だもんな。どうしても理解できねえとこ出てくるよな」
クィッキー「クッキ〜? クック、クィッキー」
リッド「クィッキー、安心して。大丈夫、あたしたちはみんな、メルディを仲間だと信じてる、信じてるよ」

霊峰ファロース

キール「いつか、このインフェリアの風景が懐かしくなることもあるかもしれないな」
リッド「おーい、物騒なこというなよ。お前セレスティアに行くつもりなのか?」
キール「わからない。あの空の上の世界が、僕たちを呼んでいるような気がするんだ」
リッド「なにわけのわかんないこといってんだ。いつから詩人になったんだよ」
キール「セレスティアに行ったというバリルも、こんな気持ちだったのかもしれないな」

突然の崖崩れでファラと一時お別れ。じつはレイスも山の探索に来ており、ファラを助けてくれた。2チームそれぞれ別ルートで頂上を目指すが、ファラチームの方は操作対象外。自動で頂上に到達する。3チームともきちんと操作する必要があったFF6の瓦礫の塔とは異なる趣向。

途中、上から岩が落ちてくる箇所が多くて苦笑。直径2メートル級の岩が直撃したら、ふつうは死ぬでしょ。

頂上に着くと、レムが現れ、「光の橋」を架けてくれる。見た目は光柱で、どうやらワープ装置みたいなものらしい。問題はこれが片道切符だということ。ラシュアンでの生活に満足していたリッドは、最近知り合ったばかりのメルディを助けるために異世界へ旅立つことに躊躇する。それがふつうだろう、と私は思う。

と、そこへレイスが現れる。彼の正体は王宮騎士のレイシス、王が平民の女性に産ませた隠し子なのだ。王に忠誠を誓うレイシスは、空の異変をセレスティア人がインフェリア侵略を企てている徴(しるし)と考えた王から「セイファートキー」を託され、世界を旅していたのだ。

セイファートキーは晶霊に関係する場所へとレイシスを導いたが、そこにはいつもリッドたちが姿を見せた。王の確信を是とするなら、リッドたちをこのままセレスティアに行かせるわけにはいかない。

というわけで、レイシスと戦うことになる。

勝利。リッドはなおも迷うが、仲間たちの決断に引きずられるような形で、ついに思い切って光の中に飛び込む。

岬の砦

DISK2 へ。

光柱の中をフワフワと浮遊してセレスティアの岬の砦へ降り立つリッドたち。「光の橋」は空に吸い込まれるように消えていく。

荒れ果てた砦、空は暗く、海も土色だ。セレスティアは陰鬱な世界だった。

メルディ「ワイール! メルディがなぞなぞ考えたー。入るとこ1つ、出るとこ2つ、なーんだ?」
キール「お前、なぞなぞの意味わかってるか?」
リッド「洞穴でそういうのがあるとか、なしだぞ」
メルディ「何だよー、メルディ、バカじゃない。これ本当のなぞなぞ。考えてよー」

アイメン

メルディの故郷。王のいないセレスティアでは、内戦が長年続いたという。平等な社会は裁定者のいない世界であり、利益の対決は力の衝突によって解決されるしかなかったのだ。

しかし追々わかってくることだけれども、セレスティアにはアイメン、ルイシカ(廃墟)、ペイルティ、ティンシアの4つしか街がない。コップの中の戦争、という印象がある。ノームの村、ねこにんの里、ジイニは外界から隔絶された場所にあり、内戦とは関係ないだろう。

さて、アイメンの人々はインフェリア人に関心がないようだ。ワーワーいうほどの差異を感じない、らしい。好奇心旺盛なキールはメルディの案内で街をめぐり、最後は図書館で情報収集に没頭する。セレスティアは晶霊の力を科学のような形で利用する文明が発達しており、キールにはとても興味深い場所だった。

リッドは付き合いきれずメルディの家で休むことにするのだけれど、ファラが電気もつけずにボケーっとしていたので、心配になった。なんでこんなところまで来ちゃったんだろう、なんていってるし。おいおいおい、誰が一番この旅に積極的だったんだっけ? ……でも、こういう虚脱感って、よくあることだと思う。

結局、アイメンでやるべきことはとくになく、メルディの師匠ガレノスのいるルイシカの街へ向かうことになる。

メルディ「ななー、メルディーがなぞなぞが答え、わかったか?」
キール「入るとこ1つ、出るとこ2つって、あれか? 降参だ」
メルディ「なーんだよー。答えはパンツだよー」
キール「パパパ、パンツって、人前でそんな言葉を口にするな」
リッド「かわいいやつ」

鉄道

ルイシカは先の内戦で廃墟となっており、アイメンとルイシカを結ぶ鉄道は長らく動いていないのだという。駅にはそれでもちゃんと駅員がいるんだけど、彼らはどうやって生きているのか……。

で、鉄道は燃料がカラになっているとかで、リッドたちがアイメンで燃料を買ってくることに。直径50cmで長さ3mくらいありそうな燃料を軽々と持ち運ぶリッドたちのマッチョぶりには笑いを堪えきれない。それほどの体力があってどうして鉄道が登れるくらいの坂で通行不能となるのか。

*ルイシカへは徒歩での移動は不可能。海峡で隔てられているのだ。ならば……と線路を歩いていくと、勾配のあるところで先へ進めなくなる。

ファラ「キール、メルディに勉強教えてあげてるの?」
キール「それほど大層なことは教えてないさ。だが飲み込みが早いようだ。何しろ勉学に対してやる気があるからな」
リッド「なんで俺を見ていうんだよ」
メルディ「メルディ、いろいろ知ったよ。例えば……痴情のもつれ!」
リッド「(噴出す)お前、すげえこと教えんなあ」
キール「ちち違ーう、断じて教えてなーい!」

すごいのは列車の運転もリッド任せになるという展開。まあ、他に乗客がいないので、自己責任でどうぞ、というわけか。いよいよ出発というときに郵便屋がやってきて、線路沿いに暮らしている人に手紙を届けてほしいと頼まれる。標識のある4箇所で停車し、その土地に暮らしている人に手紙を渡せばいいらしい。

じつは1周目のプレイでは1回も定位置での停車に成功できず、リッドが他のメンバーに叱られ続けたのだが、常に攻略情報を参照しながら進めた2周目でようやく成功。ピョンと飛び降りてトテテテテと駆けて手紙を届けるメルディがやたら可愛い。

郵便イベントは無視しても問題ないのですが、荒野みたいなところにも人が住んでいることがわかる他、世界を救うみたいな大きなことだけじゃなくて、主人公たちにはいろいろ世のため人のためになることができるんだ、とわかるいい機会なんで、このサブイベントはお勧め。

ファラ「セレスティアにはすっごく速い乗り物があるんだね」
メルディ「はいな、晶霊鉄道速い速ーい」
キール「速ければいいというものではないだろう。乗客を安全に目的地へ運ぶことこそ重視されるべきだ」
ファラ「怖かった?」
キール「だ誰が怖いものか。僕はただ、交通機関の設計において、安全性の確保がいかに重要な要素であるかということを……」
メルディ「怖かったんだな?」
キール「怖くなんてない!」

いやまあ、1周目の運転は実際、無茶苦茶でしたけど。無免許運転ですみませんでした。

ルイシカ

見事に崩壊してる。でもその一番奥の家でガレノスは淡々と研究を続けている。

オープニングの老人はガレノスだったんですね。で、いろいろと説明をしてくれる。

メルディがインフェリアへ旅立ったのは、インフェリアの晶霊探索と、メルディとは異なる「フィブリル」の持ち主を探すため。それができたらどうということではないのだが、ガレノスの研究は行き詰っており、事態打開の切っ掛けを得るための破れかぶれの策だったらしい。

メルディはあまり賢くないので、行動力を活かしてガレノスの力になろうとした。そして、見事に任務をやり終えた。ガレノスはリッドの身体を一晩調べるが、はかばかしい成果はない。おいおい、って感じだが、とりあえずリッドたちは地晶霊の洞窟へ向かうことに。

晶霊が直接的に人の願いを聞いてくれる、とわかっただけでもメルディが決死の覚悟でインフェリアへ向かった意味はあったということか。ところでセレスティアでは、晶霊の居場所はそれほど秘密のベールに包まれているというわけでもないらしい。

ファラ「ヤッ、ハッ、ヤーッ」
リッド「おーっ! 稽古再開か?」
ファラ「うん、長いことサボってたら身体がなまっちゃったよ」
リッド「ずいぶん元気じゃないか」
ファラ「いつまでも落ち込んでる私じゃないよ! ガレノスにも励まされたしね」
リッド「ガレノスのおかげか……」

というわけでファラ復活!

メルディ「ガレノスがこと、好きか?」
キール「わからん」
メルディ「嫌いか?」
キール「好きとか嫌いとか、そういう基準では考えられない。ただ、僕はガレノスを認める。彼の研究や学説は意義深いものだからな」
メルディ「それって、好き、のことだな?」
キール「知らん!」

いますよね、こういう人。人の話をそのまま聞かずに、自分の設定した枠組みに強引に当てはめることでしか理解できない、そういう風にしか理解しようとしない人。かくいう私も、よくわからない話を聞くと、ついついそういう態度をとりがち。人のふり見て我がふり直せ、ですね。

地晶霊の廃坑

列車で廃坑に向かうと、なぜかモンスターがトロッコに乗って追いかけてくる。これはまったくゲーム的に用意されたサブイベントで、あまり物語上の意味はないらしい。最初は頭にはてなマークが浮かんだが、追いかけられる理由なんてものはない、とわかってしまえば、あとは選択の問題。

爆弾を投げつけてモンスターを列車に寄せ付けないか、あるいは放っておいて列車内で迎え撃つか。私は迎え撃って経験値を稼ぐことにした。

無事に地晶霊の廃坑に到着。

入口付近にロッカールームがあり、岩を破壊する発破用ダイナマイト、土砂を片付ける掘削用スコップ、リフトを動かす鍵が用意されているのだが、なぜか同時に持てるのはひとつだけ、と決まっている。なんというゲーム的都合! しかし廃坑はそれほど広くなく、ダイナマイト→スコップ→鍵の順に使って第二階層へ。

メルディ「キール、今日も遅くまでお勉強か?」
キール「ああ、セレスティアで見聞きしたことをまとめておくんだ。いつか論文として仕上げたい」
メルディ「えらいなー、えらいんだなー!」
キール「夜に大声出すな!」
メルディ「キール、セレスティア好き。メルディ、とても嬉しい!」
キール「誰が好きだなんていった! いや、嫌いともいってないが……。あー、もう勉強の邪魔だ、さっさと寝ろー」

ここで2日目終了。

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