ガレノスに話を聞く。光のフィブリルの持ち主がセイファートキーの導きに従って試練を乗り越えると光の極光術を使えるようになるのだそうだ。逆に闇のフィブリルの持ち主は闇の極光術の使い手となる。
極光術は世界を創造する力であるとともに、世界を無に帰す力でもあるのだという。ようするに神の力ということだね。
ファラ「どうしたのメルディ、もうごちそうさま?」
メルディ「なんか、もう食べられないよ」
キール「体調不良か?」
メルディ「違うよー。メルディ、元気元気!」
キール「だったら残すな」
メルディ「はいなー」
キール、お母さん化。以前からそんな感じだったけど、いよいよ本格的に。
以前は入り方のわからなかった神殿。セイファートキーを使うと、扉が開いた。
フィブリルの持ち主であるリッドだけが入れる部屋の中で待っていたのは、セイファートの使い。試練は人によって異なる内容になることを教えてくれる。
リッドに与えられた試練は、望郷の洞窟でリッドとキールに倒されたエッグベアの末期を追体験することだった。猟師に家族を殺され、卵を奪われたエッグベア。猟師の一人に復讐するが、大切な卵は喪われてしまう。逃げた猟師を追って洞窟の奥へ進むが、リッドたちに殺される。もっと生きたい。無念の思いを胸に死す。
試練から帰ってきたリッドは、俺は猟師だ、仕方なかったんだ、という。誰もお前を責めない、とセイファートの使い。ただ、リッドが目を背けてきた事実がそこにある、と諭す。セイファートの使いは、リッドに「極光壁」を授ける。
まさか大衆向けのRPGで真正面からこのテーマを扱うとは思わなかった。テイルズらしい挑戦。
チャット「ファラさんはご両親がいらっしゃらないそうですね」
ファラ「うん、だから、両親が健在なキールやチャットが羨ましいよ」
チャット「よしてくださいよ! 大海賊アイフリードが先祖であることを恥とするような両親、僕は認めません」
ファラ「ホントに恥と思っていたら、バンエルティア号を、こんなにピカピカには残せなかったんじゃないかな」
チャット「それは……」
ファラ「この旅が終ったら一度会いにいってあげなよ。会えるうちに会っとく。話せるうちに話しとく。それが一番、ね?」
セイファートキーは次の試練の場所としてインフェリアを指し示す。レイスはここでインフェリアに戻らず、リッドたちの救出を優先した。レイスのためにも、リッドは試練をやり遂げなければならないと誓う。
しかしインフェリアへはどうしたら戻れるのか? ここでチャットがアイフリードの遺産が解決策になるのでは? と提案してくれる。
そこでチャットの小屋へ行くと、GPSと遺産の位置を示す数字が手に入った。キールの指南でGPSの使用法が判明し、一行はアイフリードの洞窟を発見する。
まさかのスゴロク型ダンジョン。敵が強くて半泣き(負けるたびスタート地点へ)。ここでもオート戦闘を諦めてリッドで敵を寄せ付けない戦法を採用。うーん、オートじゃなきゃ勝てなかったり、オートだと必敗だったり忙しい。操作が上手ければオートなんか問題外なんだろうが……。
ともあれレベル上げなしで先へ進むことができてよかった。あとゴールは「通過」でクリアできる仕様でホッとする。ピッタリ止まらなきゃダメ、だと気力が尽きそうだった。
アイフリードの遺産はバンエルティア号の改造。潜水艇が用意され、水中探検が可能に。
メルディ「ファラ、お話してよ。わくわくのお話」
ファラ「んっとー、じゃあ時を駆ける物語なんてどう? 今でない時、ここではないどこかの物語。一本の不思議な樹に導かれた少年がいました」
メルディ「どんな少年かー?」
ファラ「正義感が強くて、人の気持ちを思いやれる少年だよ」
キール「リッドとは違うタイプだ」
リッド「お前ともな」
メルディ「ファラ、お話してよ。時を駆ける物語」
ファラ「んっとね、不思議な樹に導かれた少年には面白い仲間がいっぱいいたんだよ。忍者とかハーフエルフとかね」
メルディ「忍者?」
ファラ「感情を殺せる種族なんだって」
リッド「へー、かっこいいなあ。俺もめざそっかなあ」
キール「おい、お前の後ろにのっぺらぼうが立ってるぞ」
リッド「ぎゃあーっ」
キール「無理だな」
メルディ「ファラ、時を駆ける物語、話して! あれ、面白いよ」
リッド「ただ主人公がなー。俺と違いすぎていまいち感情移入できねえぜ」
ファラ「共通点もあるよ。少年には幼馴染の男友達がいたんだ」
キール「ともに冒険してたのか?」
ファラ「うん。お互いの足りない部分を補い合いながら助け合ってね」
メルディ「仲良しだなー」
リッド「やっぱり俺たちとは違うよな、キール」
メルディ「ファラ、時を駆ける物語、話して」
ファラ「仲間の一人だったハーフエルフは料理が不得意だったんだって。彼女の作った料理を食べるときは、みんな冷や冷やしたそうだよ」
メルディ「料理へたなのつらいねー」
キール「味覚のないやつよりマシさ」
リッド「ところでその話、いつんなったら時を駆けんだよ」
結局、スキットでは時を駆けないままなのであった。ちなみに時を駆ける物語とは、テイルズオブファンタジアのこと。
キャンプスキットにはこうした続き物がいくつかあり、ディスク1では「ファラの修行」「ナマオロチ」「ファラの武勇伝」「便利なアレ」「過去の手紙」があり、ディスク2では「10物語」「メルニクス語講座」など。ディスク3には「セレスティア7大秘宝」のスキットが用意されている。
その他、ディスクをまたいで断続的に出てくるのが「なぞなぞ」「クィッキー占い」「恋物語」など。
海底にはアイフリードの「アジト」が5つあり、それぞれにひとつずつ「シルバーケイジ」が安置されている。これを集めて海底の「アイフリードの台座」に置くと、「遠征の橋」が復活し、オルバース界面に浮かぶ「中継基地」へバンエルティア号で移動することが可能に。
……って簡単に書いてるけど、アジト探しはけっこう苦痛だった。上下移動があるせいか、潜水艇の操作は不器用なプレーヤーにはきつかったのだ。
中継基地で「反転」して「インフェリアポート」へ進むと、そこからインフェリアの海上へ降りることが可能。遠征の橋というのは、実質的に中継基地の別称と考えていいと思う。アイフリードの台座は中継基地の起動キーみたいなものか。光の橋と異なり、遠征の橋は消えず、両世界双方向の移動がいつでも可能。
ちなみにセレスティアの海中には闇の洞窟というのもあったが、敵が強いので退散。
キール「レオノア百科全書第1巻にはインフェリアがセレスティアを支えているという記述がある。しかしふたつの世界に主従関係がないと仮定すれば、すなわち互いが互いを支えあっているとすれば……」
メルディ「キール、ずっと起きてたか? ずっと勉強か?」
キール「やらなければいけないことがまだまだたくさんあるんだ」
メルディ「それって、学ぶこと?」
キール「世界を救うために不可知なるものを学ぶ、それが僕の役割さ。やっとわかったんだ」
なんかキールがいい人に。
セイファートキーの指し示した場所は海上。何もない? いや、海底か。
ビンゴ! 海底でした。リッドはセイファート第2の試練を受ける。
リッドが気付くと、幼少時のキールとなっていた。リッドとファラに誘われ、レグルスの丘へ。虚弱体質をバカにされ、悔しい思いをしつつも、意地でリッドに追いつき、ファラのほしがっていた星のかけらを発見する。しかしリッドは力ずくでキールから星のかけらを奪い取る……。
そこへファラの父が現れる。彼は子どもたちを叱りつけ、洞窟の奥の封印を確認しに行くが、封印は破壊されていた。
……身近な人の心にも気付いていなかったことを知ったリッドは、第2の極光術である「極光剣」を授けられる。
一方、キールとメルディは庭園のレンズが古代からの伝言であることを解明。装置を起動し、映像を再生する。そこには、ネレイドが統括する物質のない世界バテンカイトスに、セイファートが現れて物質と生命を創造しエターニアが生まれた、という歴史が記されていた。
世界の破壊ではなく回帰を目指しているのだ、というシゼルの言葉の意味が、今わかった。
チャット「試練って、やっぱり苦しいんですか?」
リッド「まあ、試練っていうくらいだからな。痛くも痒くもないってわけにはいかねえな」
チャット「世界を救うために、そこまで自分の身を犠牲にするとは、立派ですねえ」
リッド「いや、まだそこまで俺は悟れてねえよ。俺はただ……」
チャット「ただ?」
リッド「応援したいやつがいるんだ。そいつに頑張ってもらいから、まずは俺が頑張るしかねえ」
なんかリッドもいい人に。
セイファート庭園を後にしたリッドたちは、ついでに海底探索を進めて4つの「インシーアジト」を発見。アイフリードはインフェリアの海底にもアジトを持ち、こちらにはお宝を隠していた。子孫のチャットが黙認していることでもあり、ありがたく頂戴することにする。
不思議な構造の船。最深部でセイレーンを撃破したが、とくに意味はないらしい。
セイファートキーは第3の試練の場所としてオルバース界面を指し示す。
中継基地のセレスティアポートから界面へ出ると、すぐ近くにセイファート観測所を発見。ここに第3の試練の部屋があった。
第3の試練。場所は過去のルイシカ。リッドが気付くと、シゼルとなっていた。無実の罪で命を狙われるバリル。シゼルはメルディを連れて逃げるが、信じたヒアデスに裏切られ、逃げ場を失う。バリルは銃殺され、シゼルもまた撃たれる。そのとき、闇の神が現れ、シゼルに力を貸す……。
シゼルの怒りと悲しみ、そして絶望を知ったリッドに、セイファートの使いは最後の極光術「極光波」を授ける。
セイファートリングの観測室に移動し、セイファートキーを使うと、リングに切れ目が生じ、中央の黒体へバンエルティア号で近付けるようになる。
キール「眩暈がするなあ」
リッド「乗り物に弱いやつだなあ」
キール「感動してるんだよ、感動! 僕たちはバンエルティア号に乗ったままオルバース界面を越えたんだぞ。何も感じないのか」
チャット「フラフラします」
キール「ほーら見ろ。チャットだって感激しきりだ」
チャット「いいえ。僕、なんだかさっきの衝撃で酔ってしまったよう……ウエッ」
リッド「ちょっと待て、チャット! 堪えろ。いま吐いたら殺すぞ」
3日目終了。