崖の下で目覚めるセネル。ハリエットという女の子と出会い、ウェルテスの街へ案内を依頼される。ハリエットはウィルの知人のようだ。
挨拶もなしにウィルたちと離れ、挙句にシャーリィを攫われたセネルにウィルとクロエは冷たい。街の保安官役を自認する者同志で意気投合した二人は、シャーリィ救出に出発する。シャーリィは遺跡船中央の内海の対岸へ運ばれていったらしい。
勝手についてきただけ、なので半ば無視されるような形で置いていかれたノーマと手を組んだセネルは、港へ向かう。
急いで向かうも一歩遅く、ウィルの船は港を出てしまう。歩いて内海を渡ることは不可能。途方に暮れるも、船主のノッシが無料で船を貸してくれる。じつはハリエットがウィルを追うために船をチャーターしていたのだ。彼女は自分では船を運転できないため、セネルを待っていたのだった。
ウィルの船に追いつくとハリエットが先着争いを煽る。結果はセネル艇のエンジントラブルでノーゲーム。
船が到着した海岸の岩場を駆け抜け、いったんフィールドに出てモフモフ族の村へ。
モフモフ族の村で、セネルとノーマはようやくウィルとクロエに追いつく。モフモフ族の村で暮らすジェイの情報によると、シャーリィを連れ去ったクルザンド王統国軍は毛細水道と呼ばれる遺跡へ向かったという。セネルたちは先回りして待ち伏せし、シャーリィを奪還する計画を立てる。
直線距離では目と鼻の先にある毛細水道だが、険しい山や崖に阻まれ、大回りを強いられる。それでもなんとかクルザンド王統国軍に先着するが、そうそう計画通りにはいかないもの。混乱した現場でシャーリィの奪還に失敗、速やかに毛細水道へ退避したクルザンド王統国軍を追ったセネルたちは、罠にかかり運河に流される。
バラバラになったパーティーメンバーを再び拾い集め、シャーリィを探すセネルたちの前に山賊モーゼスが現れる。大きな脅威に直面した状況下、過去の遺恨は水に流し、行動を共にすることになる。
一方、混乱に乗じて逃走したシャーリィは、一緒に捕まっていたフェニモール、ワルターと隠し部屋に立て篭もる。しかしクルザンド王統国軍の手が迫り、捕縛は時間の問題となっていた。シャーリィは意を決し、一人隠し部屋を出て捕まり、フェニモールたちの発見を防ぐ。
フェニモールとワルターはセネルたちに救出されるが、長く迫害されてきた彼女ら水の民は、セネルら陸の民と打ち解けることができない。(2章終了)
結局、毛細水道は入って出ただけ。散々苦労したが、シャーリィ救出に失敗し、ただ寄り道をして時間を浪費しただけのこと。またクルザンド王統国軍を追って山道へ。曲がりくねった山道を抜けると、雪花の遺跡に辿り着く。ここがクルザンド王統国軍の基地である。
さすがに入り口の警備は厳しい。多勢に無勢の状況下、正面突破は困難と判断し、巨大風穴経由で地下から侵入する計画がまとまる。巨大風穴へは、またもやかなりの距離を歩くことに。
巨大風穴は花の群生をかたどった美しい古代遺跡。最深部は地底湖のほとりへ通じている。
地底湖のほとりにはモフモフ族の小さな研究施設があった。ポッポたちが作っていたのは潜水艦。地下水脈を進めば雪花の遺跡に出られるのだという。ぶっつけ本番、運が悪けりゃそのまま沈んで一巻の終りというリスクを覚悟して、セネルたちは潜水艦に乗り込む。
潜水艦はどうにか雪花の遺跡らしき場所に辿り着くも大破。セネルたちが脱出した直後、沈没した。九死に一生を得た一行が、ジェイの情報通り存在した星印のついた壁を抜けると……そこは雪花の遺跡の入り口のすぐ隣。植木の影で見張りに見つかりにくくなっている場所だった。
ようするにポッポらの友人であるジェイの計略でモフモフ族の実験につき合わされたのだ。最短距離を進むなら、最初からこの抜け穴から侵入すればよかったのだ。一同愕然。
気を取り直して雪花の遺跡の奥へ。無駄足を踏んだ分、レベルアップして強くなっているのでサクサク進む。雪花の遺跡は人工的・金属的な印象の場所。遺跡船の平時のコントロールルームがあるそうだ。
最深部には光のカプセルがあった。中には少女が眠っている。駆け寄ったセネルは衝撃を受ける。その少女こそ、シャーリィの姉、そしてセネルの恋人、ステラだった。グルザンド王統国軍に水の民の村が襲われたとき、シャーリィをセネルに託して一人立ち向かい、命を落としたと思われていたが、じつは生きていたのだ。
ヴァーツラフはセネルらを撃破。セネルを助ける代わり、「血塗られた雷」の封印を解くようシャーリィに命じる。眠り続けるステラは役に立たなかったが、メルネスであるシャーリィならできるはずだ、という。シャーリィがカプセルに入ると、シャーリィとステラの髪が輝き、血塗られた雷の封印は解けた(らしい)。
これでセネルは用無し。ヴァーツラフが部下にセネルの殺害を命じると、カプセルから光の翼が飛び出し、セネルを光で包んで脱出口へと導いた。
脱出口の先は帰らずの森。グルザンド王統国軍のトリプルカイツことメラニィ、スティングル、カッシェルに追われ、深い森を駆ける。モーゼスの山賊仲間たちの野営地へ向かうのだ。
しかし野営地はスティングルとカッシェルに制圧されていた。カッシェルに仲間を殺されモーゼスはブチ切れる。そして仮面の男スティングルの正体は、かつてクロエの両親を殺害した強盗だった。頭に血が上り斬りかかるクロエだったが、勝ち目はない。電撃呪文で目くらましをして逃走する。
その頃、血塗られた雷の封印が解かれた結果、遺跡船の「艦橋」が復活。
森の出口にはメラニィが待ち受けていた。絶体絶命のピンチを水の民が救う。フェニモールとともに水の民の族長マウリッツが、部下を連れて助けに現れたのだ。水の民はグルザンド王統国軍に潜入していた。内海の一部が干上がったことを利用し、新たに開けた脱出口から森を抜け、マウリッツの庵へ。(3章終了)
ここで2日目終了。
ちょっと整理しておきたい。
レジェンディアの世界には人間型の種族として「陸の民」と「水の民」の2種類が存在し、前者が圧倒的多数派である。
陸の民は水の民を煌く髪を持つ人「煌髪人」と呼ぶ。水の民はみな金髪で、特殊能力を開放するとき髪が輝く。水の民はかつて遺跡船に高度な文明を誇る「元創王国」を築いていた。現在、遺跡船の各地に残る遺跡は、元創王国時代のものとされている。
実際、水の民は遺跡船に詳しい。艦橋復活の意味、同時に水の民の生命力をエネルギー源とする遺跡船の主砲「滄我砲」が復活したこと、などをセネルたちに説明するのはマウリッツである。
マウリッツは各地に陸の民に変装した水の民を潜入させており、世情に詳しい。セネルらを助けたのは、ウィルが「源聖レクサリア皇国」の工作員と知っていたためだ。
水の民は人数が少なく、独力では戦えない。グルザンド王統国軍に奪われた水の民の巫女メルネスを救うため、ウィルを通じてレクサリアと同盟を結ぶことが狙いだった。
ちなみに水の民は陸の民に変装できるが、逆は不可能だ。水の民は地上で暮らせるが、陸の民は水中で暮らせない。近年は一部の陸の民も爪術を使えるが、水の民はみな爪術(=滄我の力)が使える。水の民の能力は陸の民の能力の上位互換といえる。外見や生活水準には大差ない。店の商品や通貨も共通している。
陸の民の国は「大陸」にある。少なくともクルザンド王統国(ヴァーツラフ将軍たち)、源聖レクサリア皇国(ウィルたち)、聖ガドリア王国(クロエの故郷)の3カ国がある。
このうち国力で勝るレクサリアが遺跡船を実質的に管理しているが、公式には特定の国家の支配地としない、というルールが掲げられているらしい。遺跡船が世界中の海を駆け巡っているため、特定国家の領土としてしまうと、紛争の火種になるのだと思う。
陸の民の遺跡船への興味は、もともとは学術的なものにとどまっていたが、研究が進むにつれ、滄我砲などの存在が明らかとなり、軍事的な関心を集めるに至った。
レクサリアは平和的な管理を望み、有事に備え遺跡船唯一の都市ウェルテスに聖皇が自ら居を構え、大勢の軍人をフェロモン・ボンバーズなど市民の姿に偽装して常駐させている。
他方、クルザンドは軍事力で他を圧する切り札として遺跡船に眠る兵器の復活を目指し、封印解除の鍵を握る水の民の探索を行っていた。セネルは世界各地に派遣された水の民探索の工作員の一人である。彼は最も早く水の民の集落に到達したが、ステラと恋仲になったため、任務を放棄した。
セネルが発見した水の民の集落は大陸にあった。マウリッツは集落が襲われた後、生き残りを遺跡船へ移住させたようだ。物語の冒頭でセネルが大陸から船に乗って遺跡船に到達したこと、セネルとマウリッツが以前からの知り合いだったことから、そうとわかる。
たったこれだけまとめるのに、けっこう苦労した。正直、リアルタイムでプレイ中には話が見えず、困惑していた。
FF8なんかでもそうなんだけど、何だかんだいって、主人公らの見聞きできない場面だって必要とあれば表現するわけでね。だったら、主人公の追体験をさせることに徹底してこだわってもいないのだし、わかりやすさ優先の演出にしてほしいと思う。