ソロンの遺骸から黒い霧が湧き出し、シュヴァルツとして実体化した。彼女はグリューネと知り合いらしい。二人の対話後、グリューネは気を失って倒れる。ウェルテスで目を覚ましたグリューネは精霊レムと出会う。そこへセネルたちが様子を見に現れる。
グリューネのリクエストで、シュヴァルツに会うため艦橋へ。シュヴァルツはたしかに現れたが、「時が満ちればわかること」として質問には答えない。セネルが対決を宣言すると、シュヴァルツはダークヴァーツラフを召喚して後を任せ、消え去る。
シュヴァルツを倒す、という使命を思い出したグリューネは、しかし自分が何者かはわからないままで、一人思い悩む。翌朝、グリューネは手紙を残して一人シュヴァルツの元へ向かう。
グリューネの行き先はわからない。滄我の知恵を借りるため望海の祭壇へメルネスたるシャーリィとともに向かった一行は、猛りの滄我あらため「大いなる滄我」よりシュヴァルツは光跡翼にいると教えられる。
光跡翼の最上階でシュヴァルツと対峙する。グリューネは目覚め、セネルたちとともにシュヴァルツと決戦。だが決着がつかないまま、シュヴァルツは去る。
圧倒的なシュヴァルツと人間が戦うのは無謀、「存在」の化身である私にしか、「無」の化身であるシュヴァルツとは戦えない、とグリューネは語る。だが翌朝、決戦に向かうグリューネの前に仲間たちが現れ、ともに戦う決心を伝える。
その代わり、力不足を補うため、大いなる滄我の力を借りることに(メルネスに爪術を失効させられた後、復活した爪術は静の滄我によるもの。再び大いなる滄我の力も借り、二つの滄我の力でパワーアップしよう、という発想)。そこでまたまた望海の祭壇へ。滄我の試練に打ち勝ち、ゲートから「時の揺り籠」へ。
ダークセネル+ダークシャーリィなどの強敵を次々撃破。シュヴァルツとの最終決戦も制する。望海の祭壇に戻ったグリューネは、精霊レムの種を植える。
グリューネの側が勝って世界の存続は決まったが、グリューネとシュヴァルツは表裏一体の神。シュバルツが消えたならば、グリューネも姿を消す定め。出会いがあれば別れもあるのが世の定め。仲間の絆は永遠。
「時の紡ぎ手」が「虚ろな導き手」に勝利した世界は、美しく時を経てゆき……やがて芽吹いた精霊が世界に福音をもたらす。
Fin
1周目クリアタイム55:04、セネルLv74、クロエLv74、ノーマLv74、ウィルLv74、ジェイLv73、モーゼスLv74、シャーリィLv73、グリューネLv73でした。
DS版DQ4でメタルキングからはぐれメタルヘルムを装備できる人数分、トルネコに盗ませるという苦行をやったデータがプレイ時間48時間。正直、疲れた。で、それより長い、と。しかもドラクエと異なり、全滅したらセーブデータからやり直しなので、実際にはクリアまで70時間以上かかってます。
日記を読み返してみても、あらすじレベルでは別にそんなにいろいろあったわけじゃない。ディテールの厚み、なんだよね。まあ、テレビドラマとか、10数時間かけてようするにそれだけの話かよ、みたいなことも多いわけで、こういう進化の方向性もあっていい、とは思う。
55時間で世界を2度も救っちゃうわけでね。現実を思えば、十分すぎるほど無駄なくスピーディーだろ、といわれれば、なるほどそうかもね。でも、ファミコン世代としては、やっぱりキツかった……。
音楽も絵も素晴らしいと思ったけど、もうちょっとサクサク進めて気軽にエンディングまで到達できる作品がいい。途中、何度も何度も切実にそう思わされた。映画的な表現を目指すなら、編集でバッサバッサ切っていく技術を、もっと積極的に導入してほしい。
小さな科白のひとつひとつまで、作者の心が通っている。迷う人は、壊れたテープレコーダーのように同じような科白を繰り返す。みんなで説得に当たるのだから、全員が発言する。そのとき内容が重なっても、頓着しない。人間って、そういうもの。とってもリアル。
だけど、見世物としては冗長。そう感じるのも人間。
クリアから3ヶ月経って、もっと上手な人の、適当に編集されたプレイ動画を見ていて思うのだけれど、かなりストーリーを覚えてることに驚いた。プレイ直後の感想は文句ばっかりだったんだけど、意外。
決戦前夜の決意イベントで伏線を回収。望海の祭壇へ向かう途中これまでの長い長い旅を振り返る(このシーンが一番グッときた)。最終バトル中のイベントシーンで、これまで関わったほとんどの人々が再登場、元気玉方式で全員参加を実現。冗長だったけど、それでも、というものがある。
でもラスボス戦を一発クリアできなかった人は、イベントシーンのあまりの長さ(17分)に涙目になったと思う……。感動した! と素直に誉められないんだよね、どうしても。私も十分にレベルを上げたのでラスボスは一発でクリアできたけど、途中では何度もゲームオーバー→イベント繰り返しに泣かされてるので。
リメイクされるなら、○ボタン連打で会話がどんどん進むようにするとか、省略不可能ではないイベントや会話は全て選択式にするとか、してほしい。
あと戦闘時間が半減するようなバランスを希望。最大HPを下げて攻撃力は上昇、みたいな。ドラクエよりダンジョンはシンプルなのに、なぜイベント抜きでもダンジョン走破に平均3倍の時間がかかるのかと思ったら、戦闘にいちいち分単位の時間がかかってた。ドラクエなんて平均20秒、30秒の世界だもの。
もうひとつ、軍隊が占拠している場所や、山賊がアジトとしている場所にモンスターがガンガン現れるのは理不尽だと思う。敵は兵士や山賊だけであるべき。大胆なリメイクが許されるなら、こうした場所はシンボルエンカウントにして、見張りの目を盗んで駆け抜けられたりしたら楽しいかな。
ともかくストーリーも音楽もビジュアルもよかったので、リメイクでは編集技術を磨いてほしいです。標準クリア時間の半減を目指して。
技術的には、完全同時発声か、一人ずつの発声しかできない、という会話演出上の制限がどうにかなるといいのですが、それって難しいのでしょうか。自然に、それぞれのタイミングで声を出せたら、かなりスピーディーになる会話シーンは多いと思う。
ていうか、自分の要望を読み返してみると、ふつうにテレビアニメ化するのが正しいリメイクという気も。となると、既に存在する漫画版や小説版を読め、って話になるわけか。なるほどね……そりゃそうか。
うはー、この日記も同じようなことばっかり書きすぎ! まあ、こうやっていろいろ語りたいくらい、大切な作品だったということですよ、たぶん。
じつはメインシナリオ、キャラクタークエストに続いてエクストラシーズンがあって3部構成、というのが当初の計画だったとか。おいおいおい。いや、なくてよかったよ。うん。体力が続きません! ってば。