趣味Web 小説 2012-07-24

感想:DQXベータ 4.封印の森

感想:DQXベータ 目次
  1. 孤独な旅立ち
  2. 絶望の雪原
  3. 暴虐の荒野
  4. 封印の森
  5. 悲しみの平原
  6. 旅の仲間たち
  7. 子どもは風の子
  8. 雑踏を歩く
  9. A連打
  10. 強者と弱者
  11. なお道険し
  12. 余白

1.

DQXは、ゲームの部分はドラクエそのもの。新しい要素は多々あれど、ドラクエファンなら、ほぼ迷わずプレイできると思う。問題はやはり、オンラインならではのコミュニケーション。「キーボードが使えなくても遊べる」というのは嘘ではないけれど、本当でもないと思う。

私は最初の頃、一人旅がキツくてキツくて、「外で見かけた仲間募集中の方を、とりあえず仲間に誘ってみる」というのを、何度かやってみました。だいたい断られて悲しかったです。

そのときの私は定型文の出し方もわからなくて、ソフトキーボードでモタモタと入力してました。そうすると、文字入力中に相手の方が走り去ってしまうわけです。それで、まず仲間申請からはじめていました。いわゆる「無言PT誘い」です。それを断る側の気持ちは容易に想像がつきましたが、それでも悲しかったです。

そんなこともあって、私はなるべく無言申請を受け入れるようにしていました。そして、キーボードがない方とどう遊ぶか、考えてきたつもりです。仲間を抜けるのはいつでもできるので、いったん組んでから、いろいろ話をしてみよう、と思ってきました。

2.

-----(Step 1)-----
「お誘いありがとう」
「お互い、やりたいことがあると思います」
「まず、いくつか確認させてください」
-----(Step 2)-----
「その前に」
「Yesならジャンプ、Noなら3秒待ってね」
「もしキーボードが使えるなら大歓迎!」
「ではまず、ジャンプはできますか?」
*沈黙
「ジャンプは、ヌンチャクを振るか」
「クラコンのZRです」
「やってみてもらっていいですか?」
*ジャンプ
「ありがとう!」
「Yesならジャンプ、Noなら3秒待ってね」
「b長押しの定型文会話はできますか?」
*沈黙
「わかりました」
「bボタンを押し続けてください」
「いろいろ言葉が出てきます」
「OK!を探して、aボタンを押してください」
*「OK!」
「ありがとう!」
「次にドンマイをお願いします」
*「ドンマイ」
「ありがとう!」
「ではこの先、」
「YesはOK! Noはドンマイ」
「で、お願いします」
「質問は、あと少しだけです」
「キーボードはありますか?」
*「ドンマイ」
「了解です。なくても大丈夫ですよ」
「ソフトキーボードは使えますか?」
*「ドンマイ」
「了解です。使えなくても大丈夫ですよ」
-----(Step 3)-----
「今日は何をしたいと思っていますか?」
「レベル上げですか?」
*「OK!」
「どこか行きたいところはありますか?」
*「ドンマイ」
「地図の見方はわかりますか?」
*「ドンマイ」
「yボタンです」
「押してみてください」
*「OK!」
「左下に獅子門という場所があります」
「獅子門へは行ったことがありますか?」
*「ドンマイ」
「わかりました」
-----(Step 4)-----
「まず、レベル上げをしましょう」
「その後で獅子門まで」
「もし行けたら行きたいと思います」
「こんな感じでよいですか?」
*「OK!」
「では行きましょう!」

実際の会話はこれほどスッキリしたものではありません。それでも、私がやろうとしてきたのは、こういうことでした。

3.

誰もがきちんとコミュニケーションを取りたいわけではないでしょう。経験的には、手っ取り早くレベル上げする仲間がほしいという方が多い。「察してほしい」「さっさと行こうぜ」が本音ではないかな。話をしたいのは私であって、相手ではない。ならば、意を尽くすべきは私の方だ、と思ってきました。

もちろんこれは理想であって、常に実践が伴ってきたわけではありません。あれは失敗だったな、よくなかったな、と思っていること、たくさんあります。気が急くと口うるさくなる悪癖が……。「他人に甘く、自分に厳しく」と念じてきましたが、道半ばのままベータテストを終えることになりました。

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