DQXのいいところのひとつは、PT編成の自由度だと思う。ベータテストではレベル上げ目的のPTが大半だったので、PT編成に悩むことなんか何もない。ところが、ベータテスターが集うフォーラムでは、職業バランスがよくレベル差の小さいパーティーのみを理想とする人々が愚痴を吐き出していました。
なるほど、職業バランスが取れていたら、いっそう戦いやすいでしょうし、レベル差も小さい方がよかったりする場面もあるのでしょう。しかし、「誰でもサッとパーティーを組める」ことこそがDQXの美点だと思う私としては、「全員戦士や魔法使いでもレベル上げはできるし、やってみるとバランスのいいPTでは味わえない楽しさがありますよ」といいたい。
「ホイミとザオを使えるのが自分だけ」なPTの場合、狩る相手を魔法の小瓶を落とす敵に限定します。そして「私のMPが尽きたら全滅なので、私のMPが減ったら小瓶を使ってください」と話します。
小瓶を落とす敵は、各地にいます。集中して、それだけを狙います。
盗賊ではメインの回復担当を担うのは無理があるため、誰もホイミできないPTの戦術を踏襲するのが安全です。
誰もホイミできないPTの場合はどうするか。私は「モンスターの落とした物を売れば必ず利益が出ます」と説明したうえで、出発前に薬草を各自30~50個ほど買ってもらってます。さらに「自分のHPは自分で管理しましょう」と提案して了解を得ると、他人のHPを気にする必要がなくなり、気楽です。
このとき、休みなくガンガン戦闘するのがお勧め(事前にPT内で了解を得ます)。すると薬草使用時は自分だけ1ターン休みとなります。たった1ターンでも仲間の背中を眺めるだけで過ごすのが悔しいのか、敵の後ろを取るとか、魔法やブレスを回避するとか、誰もアドバイスをしてはいないのに、自然とみな立ち回りが上達していくのが面白いです。そういうのを見ると、僧侶があんまり戦士を甘やかすのも考えものだと思いますね。
まあ、上達しなきゃしないでよろしい。薬草代金がかさんで損をするのは自分じゃないですし。狩りを始めたらうるさいこというのはやめて、「その武器カッコいいですね!」「会心すごい!」とか、そういうことだけ話すのが楽しく狩りをするコツのように感じてます。
助言とか、すればするほどブーメランになりますし、なるべくしない方が……。グレムリンの周囲を走り回っていると、「それ意味あるんですか?」みたいなことを訊かれたりします。なるべくなら、質問が出てから初めて説明をするのがベストだなあ、と感じてます。
防御力が高いので、薬草で回復するだけで安定します。
攻撃力が高いので戦闘がすぐ終り、薬草で回復するだけで安定します。ただし事故に注意。戦闘中にエラー落ちの人が出たら薬草の消費量を気にせず回復優先で慎重に戦うか、いったん逃げて戦闘を中断すべき。
全員魔法使いの場合は、まず薬草を100個ほど用意しまして、魔法のことは忘れてムチや短剣で戦います。狩場のレベルは2段階くらい落とします。魔法使いは防御が弱いので、敵を2ターンで倒せるくらいの場所でないとつらいです。
ただし武闘家などを経由して力を底上げしている方がいればグッと楽になりまして、場合によっては他職と同等の狩場を選ぶことも可能。そのあたりは様子を見ながら判断します。
レベルが上がってアクセサリなどが揃っている場合は、相手をよく選んで戦い、魔法で押しまくるのが非常に有効。ベータテストのLv40制限下では、最終的には魔法使いのレベル上げがいちばん早かったと思う。
ザオ不能PTは死者が出るような場所でレベル上げをすべきではありませんが、万一の場合には、すぐ諦めず、生き残った仲間が走り回って救援を求めるのがよいと思います。「救援要請うるさい」という方もいるでしょうが、ふだんの私のように、むしろ「人助けが楽しすぎる!」と思ってる僧侶や旅芸人はたくさんいます!
周りに人が見えず、2人以上が生き残った場合には、生きてる一人をいったん仲間から外し、サポート仲間の僧侶さんを入れて復活してもらいます。なので、全員が1人ずつサポート僧侶さんを雇っていると安心です。Lv10でいいので、お金に困ることはないはずです。不運にもサポさんのMPが切れたら、魔法の小瓶で回復してください。このために魔法の小瓶を2本以上ストックしておくと安全確実です。
レベルの低い仲間と組むのは経験値補正でおいしいですよ。低めの狩場からはじめてみて、いけそうならどんどん狩場を上げていく。
レベル差のあるPTの場合、最高レベルの人が完全ソロでやれる一番上の狩場で、高速狩りを敢行することに落ち着くと思います。休みなく連続で戦闘し、回復は戦闘中にやってもらうことに了解を得られると、レベル上げの時間効率が改善されます。これはソロでは不可能なことなので、PTの有利さが明確に出ます。
そんなわけで、レベル差PTで高レベルの側が損をすることはとくにないです。「わざわざレベルの高い人と組みたがる人は、効率より安心を優先しているんだな」と私は判断しています。安心の対価は、自分が経験値としていただくわけですね。
ただし火炎の息やスライムシャワーなど範囲攻撃が痛い敵と戦うと、回復がたいへん。なので、単体攻撃が主体の敵を選ぶことが重要。
また、弱い人が攻撃をしても無意味なので「薬草をたくさん買って回復を担当してください」とお願いする必要があります。低レベルだとスティック攻撃がmissになって、戦闘中にMPを回復できません。僧侶でも関係なく薬草大量持ちが必要です。
とあるLv21の僧侶の方が、仲間のLv14やLv12の戦士が自分を守ってくれない、と愚痴っていたのですが、そもそも僧侶が仲間に守られる必要があるような場所は、レベリングに向きません……。この場合、戦士の立ち回りと関係なく、戦う場所を変更するのが無難だったと思います。
プレーヤースキルの低い人でも楽しめるDQXであってほしいので、無能にイラ立つ側が、「このメンバーでも楽しめそうな狩場」を考えて誘導するのが、私の理想です。自分で解決できる問題は、自分で解決してみたら、それまで見えなかった面白さが見えてきたりしますよ。
他のMMOの経験者には、どうもレベルが低い人に狩場を合わせようとする方が多いのですが、DQXの場合、レベルが高い人の方を基準に狩場を決めるべき。弱いリーダーが強い敵と戦いたがるので困る、と高レベルなパーティーメンバーが愚痴る事例が多々あったのですが、これはリーダーの方が正しい。
DQXの場合、1人が手洗いとかで動きが止まっても、さして問題ない。レベル上げの戦闘なら、4人でも3人でもいいんです。だから、弱いリーダーが役立たずでもいいんです。実質3人PTで戦って、サクッとリーダーのレベルを引き上げてしまえばいい。高レベルのメンバーにとって適正なモンスターと30分くらい戦っていれば、実質的にも4人PTになってきます。
誘った側が納得しているなら、それでいいと思います。力が低くて攻撃がほぼ無意味なら、安全な遠くに移動して、薬草やホイミで仲間を回復することに専念するのがよさそう。ドロップアイテムを売れば収支はプラスになるはずなので、目先の金銭を惜しむべきではないでしょう。
怒る側の気持ちもわかるのですが、以前、30分待っても帰ってこなかった人がいました。そういう経験があると、「待たない」選択も理解はできます。
私の場合、自衛措置として、逃げても助からないような場所ではレベリングしません。例えばベコン渓谷でメイジドラキーを狩るなら、サイ男から逃げられる(=一撃死しない)のが条件です。
なお、強敵のいる場所で素材や宝箱を探索中に落ちたなら、仲間が街へ逃げ帰ってくれる方が安心ですね。万一の際、「1人欠けていたので全滅した」とか思われる方がキツイ。
DQXのPTは各自バラバラの行動が可能なので、強すぎる敵に突っ込んでいく人には、私はついていきません。勝手に死んでもらいます。メンバーの返事を聞かずに自分の希望だけいってルーラで飛んでしまう方もいますが、私は追いかけません。残った3人で話して、3人の希望で行先を決めます。すると、私の狭い経験からいえば、いつもリーダーの方が折れて戻ってきて、他の3人に合流します。
リーダーといっても特別な権限があるわけじゃないです。PT解散したって、残った3人であらためてPT組むだけですからね。リーダーの自爆でしかないんです。なので、「リーダーに振り回されないぞ」という意思を他の3人が持つことが大切だと思います。
誘われたのが目的不明・優柔不断PTだった場合、私は「やること決まったら教えて」といって街を出て、PTチャットに参加しつつ、ソロ狩りで時間を潰してます。街中で10分も15分も放置されてポヤーンとしているとだんだん不愉快になってくるので、能動的な時間潰しをするのがよいと思います。
ある意味、PTメンバーに対してドライになるのがいいと思います。PTを組んでいるからといって、絶対に仲間を助けるわけじゃないし、行きたくない場所には頑として行かないし、やりたくないことはしない。それくらいの方が、むしろ様々な価値観や生き方に対して寛容になれます。
自分の中の守りたいものを守ることができれば、心に余裕が生まれ、それまでイラ立ちや怒りのもとでしかなかったものに、面白さを感じられるようになったりします。
先日、PTメンバーが揃って「さあいきますか」となったら、リーダーが「ちょっと待って」といって走り去る。メンバー同士で適当にお喋りしていたら、いつの間にか2分、3分と時間がすぎていく。預かり所にしては長いな……と思ったところで「**の鍛治レベルが上がった!」の表示が出たから、大笑いしました。とっさに「おめでとう!」とメッセージを出しましたが、しばらく笑い転げてました。こんなの、怒るだけ損だと思いますね。
メンバーとリーダーに実質的な権限の差はないので、偏ったPTに誘われたら、どんどん提案して「このPTで楽しむ道」を探ろう、という話をしたかった。リーダーに全部お任せして、それで後で愚痴るのは自分にとっていいことがないです。