趣味Web 小説 2012-07-31

感想:DQXベータ 11.なお道険し

感想:DQXベータ 目次
  1. 孤独な旅立ち
  2. 絶望の雪原
  3. 暴虐の荒野
  4. 封印の森
  5. 悲しみの平原
  6. 旅の仲間たち
  7. 子どもは風の子
  8. 雑踏を歩く
  9. A連打
  10. 強者と弱者
  11. なお道険し
  12. 余白

1.

3月、ベータテストのフェーズ1.1に当選。ソロで始めたものの、そのキツさに愕然。その後はフェーズ2.1まで、ほぼ誘われ待ちプレーヤーとして過ごしました。幸い、よいフレンドさんたちに恵まれ、楽しくプレイしてこれたわけです。

そうした旅の途上、何度か初心者の方のSOSを受信。パーティーをなかなか組めず、悲しい思いをされている方がたくさんいらっしゃることを理解しました。そこで6月下旬、いよいよベータテストも残り僅かとなった頃、私は従来の方針を大きく転換し、自ら積極的にパーティーを組むようにしてみました。

ところが、意外なことに、パーティーを組むのに苦労らしい苦労がない。仲間募集中マークを出している方を誘うと、だいたいOKの返事。初顔合わせ同士ばかりでも、これといったトラブルなくスムーズに旅が進むことが多い。トラブルといってもケンカとかではなくて、フレンドさんに呼ばれたとかリアルの急用とかでパッとPTから抜けるというくらいのこと。AIのサポート仲間で十分に対応できる範囲内。

他のMMORPGだと仲間募集に1時間かかったりすることもあると聞くけれど、DQXなら5分もかからない。すごくいい、と思いました。ところが。

2.

私が知り合った、とある冒険者Eさん。Eさんと私はフレンドになったので、ときどきフレンドチャットが入ってきます。

「いま、いっぱいなんですよね? このあとの予定とかは?」
「今日はずーっといまのメンバーでいく予定です」
「わかりました~」

DQXでは、フレンドさんのPT加入状況と大雑把な居場所がわかります。Eさんは、私とのチャットのあと、ずーっと城下町で一人。気になってフレチャで話してみると、仲間の募集を続けているのだという。レベルも職業も私と遜色がない。DQXに職業差別はないと思いますが、仮にあったとしても、それはEさんが仲間を見つけられない理由ではないわけです。

結局、Eさんは1時間ほど粘ったものの、仲間を見つけられないまま。仕方なく、サポート仲間3人と一緒に旅に出て、全滅しました。その後もEさんはパーティーには入れなかったり、パーティーに入るまでに非常に苦労することが続きました。

私自身はその後もサクサク仲間を集められたので、「プレーヤーの積極性の問題」という言葉を口にしたくなる。けれども、ドラクエが好きで、いったんパーティーを組んだら私などよりずっと操作も上手で、受け答えもしっかりしているEさんが、仲間に入れずにがっかりしているのを「本人の問題」と突き放すドラクエであってほしくはない。

なぜEさんがパーティーに入るのに苦労していたのか、私にはわかりません。わからないので、改善案も思い浮かばない。それでも、製品版で導入されるという新しい仲間募集の仕組みへの漠然とした期待は、高まりました。

3.

私自身が全く問題を感じていなかったところで、苦労されているプレーヤーがいる……。それはあたりまえのことですが、私が素晴らしい作品と思っていた中にも課題が山積しているわけで、これほどのものを作り上げてもなお道は険しい。たいへんなことだと思いました。

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