難しく考える必要はありません。1日3回、「いただきます!」と挨拶する前に写真をパチリ。後は毎日それをプリントアウトしてノートに貼付け、「7月20日の朝食はパンとサラダとオレンジジュースを食べました」「7月20日の昼食はスパゲッティとウーロン茶とヨーグルトでした」などとメモを添えます。大きな写真を使って、1食につき1ページ使ってください。
1日3ページ進むので、夏休みが終るとノートが4冊くらい終るはずです。保護者の方が手伝うことはほとんどないはずです(写真を撮り忘れないよう注意するのが一番大変な作業)。基本的に作業自体は子ども任せでよいのですが、1冊ごとに一言、二言程度、感想や補足などを書き込んでおくとよいかもしれません。
オマケで、パンとご飯、どちらが何回出てきたか、一番たくさん食べた果物は何だったか、といったことを親子で一緒に調べて、1~5枚のレポートにまとめればバッチリです。
毎日、食べる前にパチリとやって、毎晩、プリンタで印刷。両面テープでノートに貼ります。なぜデジカメが必須なのかといえば、失敗が許されないので、安心してたくさん撮影できるカメラが必要だからです。何枚も撮影してみて、いいものを選んでください。
画質は低くて結構です。800×600 程度で十分。たくさん撮影することを重視してください。デジカメと銀鉛カメラとでは、このあたりの感覚が全く異なります。1枚ずつていねいに撮影するのではなく、「数打てば当たる」の精神が大切なのです。
なお、料理はなるべく全部写るようにしましょう。それでいて、アップの写真が望ましいですね。接写は湯気でカメラを痛めるので、ズームを活用されるとよいでしょう。ピントの合わせ方については、事前に保護者の方がマスターしておく必要があります。食事ができてからそんなことを勉強していたら、子どもが納得する頃にはせっかくのご飯が冷めてしまいます。
毎日毎食撮影することが肝要なので、お出かけの際にカメラを忘れないように注意してください。
簡単に操作でき、印刷したいときすぐに使えるデジカメ専用プリンタをお勧めします。インクはすぐになくなりますので、たくさん用意しておいてください。
Word などできれいに仕上げようとしてはいけません。そんなのは絶対に続きませんから。長い文章を書くなら推敲が楽なパソコンを活用するのが鉄則ですが、今回のようにラフなものは、手書きでやるべきです。
1ページに1枚の写真を貼ってください。両面テープ推奨。ノートをケチることは厳禁です。
1日に3ページ進みます。ノート1冊が約30ページですから、10日間で終了。夏休み期間中に4冊、ノートが終了します。ノートが終了するごとに、きちんと誉めることが大切です。「よく頑張ったね」というメッセージや内容の補足など、各ノートの最後のページは保護者コーナとして活用されることを勧めます。
ノートの種類ですけれども、絵日記帳をお勧めします。絵の代わりに写真を貼り、下のマス目に日付と朝・昼・夕のいずれかを書き、簡単にメニューを記してください。子どもが書き込んだら、保護者の方がチェックされることを勧めます。存外、書き落しがあるものです。
写真選びは、少なくとも最初の1週間は親子で取り組まれることを勧めます。よい写真とは何か、ということを教える絶好の機会です。また子どもを誉める機会がたくさんある(よい写真を全部ほめること)ので、「最近あまり子どもを誉めていないな」という自覚のある方は、このステップを大切にしてください。
保護者の方は、ぜひ子どもに調査を促してみてください。あまりにも調べるのが面倒なテーマは避けて、簡単な調査に取り組ませるのがお勧めです。
「この夏、一番たくさん食べた果物は何かな?」
「スイカ!」
「じゃあ次は?」
「うーん、バナナかな?」
「そっかー。じゃあ3番目は?」
「……わかんない」
「なるほど。それじゃあね、今の予想を紙にメモしようか。この夏、一番たくさん食べた果物の、予想」(子どもに書かせる)
「1位がスイカでー、2位がバナナでー、3位がわかんなーい」
「じゃあね、せっかく今年は全部、記録を作ったからね、調べてみようかな?」
といった展開で、親子で一緒にこの夏に食べた果物を全部チェックしていきます。写真が真価を発揮するのはこのときですね。だいたい、メモなんて信用できないんだから。
4冊のノートと簡単なレポートを紙箱に入れて提出するとよいでしょう。お菓子の紙箱に包装紙などの大きな化粧紙を貼ると、非常にいい感じになります。あるいは画用紙やボール紙などを買ってきて、簡単なケースを作っても可。
他の生徒が市販のクリアケースなどに入れて研究を提出しているような学校であれば、市販のプラスチック製ケースを利用するのも有りです。
(2006-08-14)