備忘録

平成16年10月28日

News の方は、本気なのかどうかよくわからない。これをどうビジネスにつなげるつもりなのかな?

ブログの方は、いい感じ。ただしこれも例によって広告無しの無料サービスなので、結局、サーバの負荷が問題になるのだと思う。FC2 のことだから、負荷の大きな人気ブログには退去願う方針だろう。仮にそれでうまいことユーザが増えるようであれば、人気ブログにはご退場いただいてサーバの激重状態を回避し、庶民向けに手広く商売するという方向性に道が開ける。

ポータル系やプロバイダ系の場合は、親サービスの宣伝効果まで見込むので人気ブログを切れないが、純粋にレンタルブログサービスとしての成功を望むのであれば、話は変わってくる。2.5%の上位ユーザを手放し、97.5%の一般ユーザに軽いサーバを提供した方が、広範な人気を集められるだろう、ということは以前書いた。FC2 の参入は、その意味で興味深いと思っている。

それにしても、FC2 ブログのデフォルトテンプレートはかなりまともなので驚いた。XHTML の記法と HTML の記法が混じっているのはご愛嬌だけれども、2004/10/28(木) 18:34:55| ケツメイシ| トラックバック(-)| コメント:0といった部分が ol 要素(順列リスト)でマークアップされ、それを CSS で一列に表示するという形式になっているあたり、目を引く。一部の先進ユーザではなく、サービス提供者がこうしたことにこだわっているのは珍しい。

またテンプレートのカスタマイズはたしかに自由度が高く(少なくとも JUGEM と同程度)、多くのユーザが早くも思い思いのテンプレートを用意しているあたり、興味深い。例によって、カスタマイズして HTML をズタズタのボロボロにしているユーザも少なくない。MT の趣味が高じて six apart の社員になってしまった某ブログ神が率先してやっていたことだから、これも伝統か。

平成16年10月28日

レビューを Amazon に投稿してみました。参考になったか否か、投票していただければ幸いです。

ネットで辛い評価を得てきた「Deep Love」「リアル鬼ごっこ」「世界の中心で愛を叫ぶ」と同じ欠点を、より過激な形で有している作品なのに、なぜか書評は好意的なものが大半(でした)。ケータイ発の「Deep Love」を批判した人も、2ch 発の「電車男」は許してしまう。新聞はひとくくりにネット世代とよぶけれど、両者の間には歴然とした温度差がある? 馬鹿馬鹿しいほど「ありえない話」と「くそリアリティー」という方向性の違いは、ブラフだと思う。両者の評価の違いを導いたのは、やはり、作品の出自と成立過程に違いないと踏んでいます。

もちろん「電車男」を「新しい文学のカタチ」などと呼んで喜んでいる人は少ないのだから、目くじら立てるような話でもないのですが。

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オマケ

私は「電車男」が実話かどうかに頓着しませんが、世間では違うらしい。Amazon の書評でも「実話だから」という理由で本書を支持したり、逆に「作り話だったとわかってガッカリ」したり、フィクションを貶める発言が少なくない。

ふと、「電車男」が「理由」を書いた宮部みゆきの新作だったとしたら……なんて夢想しました。「理由」は事件の長編ルポという体裁の小説。全編、きちんと趣向に則って書かれており、面白いと思った記憶があります。10年後、宮部みゆきを知らない人が読んだら、「こんな事件があったなんて!」と驚くかもしれない。

作者が無名だったために実話と勘違いされて話題になったのが「廃用身」。叙述トリックの名手・折原一の「遭難者」も凝った作品。「理由」と異なり、これら2冊は装丁からして騙す気満々なので、ふだん小説を読まない人に勧めたら……なんて想像すると楽しい。

余談 Amazon の否定的レビューについて

最近のレビューには否定派が多く、肯定派のレビューは全般に「参考になった」票が少ない。これがネットのバランス感覚か、と思う一方、否定派の意見にも疑問を感じます。

需要があれば供給するのが生産者の務め。金儲け=社会貢献となるのが理想的な資本主義社会。今回、新潮社はいい仕事をしました。上質な記念グッズに仕上がっています。自分は必要を感じない、という主観的判断を安直に一般化して語るのは恥ずかしい。

書籍化と同時にまとめサイトも有料化された……わけではありません。何の実害もないのに他人の金儲けを非難するのは貧乏人の僻み。「感動できなかった。つまらない作品」といった素直な感想なら罪がないが、妙な正義感に取り付かれると危ない。

ところで、私自身は(2ch の文化を知っているので)「電車男」をスイスイ読めたし、内容も面白いと思いました。念のため追記。

平成16年10月28日

昨日も地震があった。かすかなP波が長く続き、そしてS波が到来。案の定、震源地は中越地方。一連の巨大地震は、これで5回目になる。

関東地方は、小さな地震はけっこう多い。それでも台風は滅多に直撃せず、夏の暑さも冬の寒さもほどほど。雪は降っても数日で溶けて消える。多くの水源と広大な平野部を持ち、穏やかで大きな湾もある。地理的にも本州の真ん中に近い位置にある。自然の条件から候補地を絞り込めば、必然的に日本の首都は関東、それも東京が最適とわかる。

その東京の街が、揺れている。東京にいて、これほど新潟を近くに感じたことはない。ボランティアに駆けつけることはできないが、被災地の人々にお金を送るくらいのことはしておきたい。

補注

鉄骨で組んだ4階ぶち抜きの高天井の工場の上に継ぎ足されたフロアが私の職場。鉄筋コンクリートの建物などと異なり、遠くから来たP波でも、きちんと椅子に腰掛けていれば、けっこう感知できる。風が吹くだけで揺れるのような場所なのだ。

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平成16年10月26日

余談をいくつか。

1.

面白いことを書いているサイトなんだけど、アサマシすぎるからリンクしない:そういう現象だって実際には出てきそうだな。

バカな閲覧者は勝手に不幸になればいい……とか、またいってみたりして。出てきそうというか、既に散々出てきてるわけだけど。「侍魂」が広告を貼ったときだって、一部の「純潔主義者」はリンクを切ったものでした。逆に、日頃のお礼とかいって、広告を出した業者の迷惑を何も考えずに広告をクリックしまくった人もたくさんいました。

いずれにせよ、人の金儲けを浅ましいとかいいたがるのって貧乏人の僻みだと思う。で、その貧乏人というのが、日本の場合、衣食住に困っていない裕福な人間なので度し難い。

どうでもいいことですが、「嫌われないようにする」アプローチはアクセス増の効果が期待できない。気にするだけ時間の無駄。この手の脅し文句で人を説得しようとされる方が非常に多いわけですが、当サイトの読者の皆さんは、いい加減、騙されないようにしてください。欠点を直して人気サイトになれるなら、みんな苦労しないよ。

2.

otsune さんの記事には、

多分、すごい人気サイトを作れるような人には、ある程度のサーバー代程度の小遣いが発生しないとモチベーションが維持できなくなって。結果として面白いサイトが閉鎖していって、Webがつまらなくなる。企業のお堅いサイトとかしか生き残らなくなるという懸念があるのだと思うけど。

なんて書かれていて、私の考えていることとは全然違ってる。

私の懸念は、すごい人気サイトを作る人が、そんなに情報公開意欲があるとは限らなくて、サーバ代の負担なんて真っ平だと思っているかもしれないじゃないか、ということ。だったら infoseek を使えばいいんだけど、ここで出てくるのが美学の問題で、あんな薄汚い広告がたくさん出るサーバは嫌だ、と頑固に主張したりもする。プロバイダのところなら万事 OK かと思いきや、URI がダサい、とかいう超理論で却下される。あるいは容量に問題があるかもしれない。CGI が使えないとか、罠はたくさんある。

そうなったらもう、有料サーバにするしかなくて、でも予算が……となったら、閲覧者がお金を出す以外に解決策がない。……って、そういう話はちゃんと前後の記事なんかに書いてあるんだけど、読んでくださってないみたい。残念ですね。

3.

人気サイトの運営者は、お金ではないけどすばらしい「何か」を得ているのだから。

そうかな。アクセスはもういいから、これからはもっとお金をください、とかいってみたい。1日100人を超えてからというもの、「閲覧者が多過ぎる」と思ってる。一時期はやたらとサーバ代もかかったし、損してる、とまでは思っていないけれど、こんなの、利益が出ているとも思わないな。趣味ってのはお金がかかるもんだ、と達観してるだけ。

ヘボい印刷物を作ったって、500部で30万とかはかかっちゃうわけで。それを1部千円とかで売るアマチュア市場ってのは既に有るわけでしょ。

このサイトをヘボい印刷物にしても、1部千円とかで売るアマチュア市場なんて存在しない。売れるものなら、誰か売ってみてほしい。私は著作権とかを一切主張しないので、勝手に金儲けして全然かまわない。文章とかもいじって OK なので、もし売れるなら売ってみてほしい。売れるところを見てみたい。

で、本当に売れるなら、自分でも売ります。あ、でもこういうのって、利益のほとんどでない値段にするんでしたっけ? だったら手間かける価値なさそう(私にとって)。

4.

受益者負担の原則を杓子定規に運用してしまうと、裾野を広げるという手段が制限されてしまうのではないか?

杞憂でしょう。裾野が広がるのが嬉しいなら、受益者は作者であるわけで、だから閲覧者にへいこらするわけですよ、無料でサイトをやっている人間が。

私はもうずいぶん前から、閲覧者に頭下げる必要を感じていない。読みたい人は勝手に読めばいいんじゃないの、という殿様商売。これ以上、繁盛させる意欲がない。もう十分、満たされてしまっているので。

実際に携帯の有料サイトは、少額課金が出来てしまうがために負のスパイラルに陥っていると思う。

だからつまりそれは、作者の狙いが裾野を広げることじゃなくて金儲けにあるという話なんで。別にその。

5.参考になりそうなリンク元など

平成16年10月26日

otsune さんの主張は、端的にはこの一文でしょう。

「自分がWebサイトを運営するのに数万円もサーバー代を払う気がない」って人は、そのまま御退場してもらったほうが正のスパイラルに入るのでは。

もっともなご意見……のようにも思いますが、私の興味はそこにないし、私が主張したかったのはそういった話とはかけ離れたことです。

私は作者自身が情報公開に熱心かどうかを問題にしていない。閲覧者が、自分の見たい情報、欲しい情報を守るために、何もしようとしない。作者とサーバ業者に任せきっている。その怠惰を批判したかったのです。作者がくだらないと思っていても、閲覧者は価値を見出している情報は少なくありません。サイトのログ消しがしばしば物議を醸すのも、作者の考えと一部閲覧者の希望に齟齬があるからです。ostune さんの提案では、こうしたケースに対応できません。

さて、参照記事はサーバ業者擁護のために書かれたものです。閲覧者がみな otsune さんのような意見なら、そもそも負荷増大でアカウントを停止するサーバ業者が閲覧者に責められることはないはずでしょう。少なくとも、今、話題にしている文脈においては。

もちろん、現実は異なります。収支が赤字になったサーバ業者にとって、人気の出過ぎたサイトはお荷物です。情報公開意欲の限界に達した作者にとって、それ以上のコスト負担は苦しいだけです。このときコンテンツを守る余力があるのは閲覧者だけなのに、自分は1円も負担する気がなく、「サーバ業者はもっと我慢すべき」と無茶をいうしか能がない……これが批判の骨子です。

WWW に公開される情報の大局的なクオリティ向上策は私の眼中になく、今、そこにある問題への対処だけを閲覧者の立場から語っています。立ち位置も見ている場所も違うので、話が噛み合っていない。なんか変だと思ったのはそのためだと思う。

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関連文書
  1. サーバの負荷と人気サイト管理者の責任
  2. 九十九式は「巨大なアクセスを有するサイトではない」のか?
  3. 消費者に求められるバランス感覚――買い叩くだけでなく
  4. 受益者負担の原則
  5. 突然のアカウント停止に慌てないために
  6. ない袖は振れぬ(サイトの人気とサーバの選択:補足)
  7. 閲覧者の希望と情報の公開コスト

平成16年10月26日

遺産よりも負債が多ければ、単に遺族が相続放棄すればよいだけの話ではないか。

「残された者=遺族」なら確かにそうだけどニャー。

「負債=個人の借金」なら確かにそうだけどニャー。

yomoyomo さんはワタシが世間知らずなだけか?と留保をつけているのだし、コメント欄で意見してもいいような気がするのだけれど。といいつつ、私もコメント欄で意見しないというあたり、うまく説明できない。備忘録で書いているのは、読者のみなさんにも考えてほしい、という意図があってのことなのだけれど、それとコメント欄にも書き込むことは矛盾しないわけで。

こういうことをちょくちょくやっているので勘違いされるのだけれど、私は意外と、よそのコメント欄に書き込んでいます。消したり直したりできないことが多くて、よく後悔の種になっています。

平成16年10月26日

松永さんの記事は非常に慎重で、よく考えられています。この記事の対象者には個人でブログを運営している人が想定されていて、いわゆる宣伝業者は話の外にある。でも、話をわかりやすくするための例示に業者関連の情報を載せたのが誤解を招いているらしく、この記事にトラックバックしているブログの少なからずが業者の話をしているので苦笑い。

松永さんの記事を読んで「そうか、なるほど」と目が覚めるのは、spam 宣伝をしている者のごく一部です。英文メールは読まずに捨てているのでわかりませんが、日本語の spam メールは出会い系とか、そういうのがほとんど。この人たちは、松永さんのおっしゃっているようなことは承知で、spam 宣伝をしているわけです。ピンクチラシだって同じで、非効率とわかってやっている。それは何故か。

以下、しばらく余談。ふと連想したことなど。本題とはかなり外れていますのでご注意。

私は実家を出てからテレビもラジオもない生活をしているので、昔を思い出して書くのだけれど。民放のテレビやラジオを視聴していても、私は CM なんて気にならない。でもビデオに録画したものを見ているときには、非常に気になったものでした。

削除しようと思えばできちゃったりするのがいけない? ……それも違うか。

一部の無料サーバでは本文に重なるように広告を出す例がある。批判的意見を何度も目にしてきたけど、テレビ CM はある意味もっと凄い。放っておけば番組に復帰するのだけれど、勝手に始まって画面全体を覆いつくすわけで。しかも番組の内容と関係ないし、不特定超多数に向けて同じものを見せてしまう。とんだ非効率。

あるいは企業広告としてのプロ野球球団の保有。たしかに野球チームがなかったら、オリックスなんて「鹿の仲間のあれでしょ?」だったろう。でも、オリックスという会社があることを1億人に知らしめて、あの会社は本当に何か得したんですかね? その業種も知らない人がほとんどだという現状があるわけですけれども。

松永さんは広義の spam 宣伝についてまとめつつ、こういうのってどうなのよ、という結論を導いていらっしゃる。それはそれでいいのだけれど、かなりの部分でその説明に合致する宣伝が世の中にあふれかえっていることに気づく。

「迷惑」という概念を狭義で解釈した場合には、spam 宣伝の本質を捉まえたような気分になれる。そこへ「効率」とか、広義の「迷惑」まで説明に持ち出すと、かえって spam 宣伝の輪郭が曖昧になっていくような気がして、眩暈がしてくる。

閑話休題。たぶんピンクチラシを配っている業者だって、テレビ CM を打てるなら、そうしたいんだろうと思う。出会い系サイトだって、infoseek や geocities で広告を出せるものなら、そうしているんじゃないかな。社会が文化的な理由で彼らを疎外していて、しかし彼らには需要があるから、必要悪(ここでは「悪」を広義に解釈してほしい)として黙認されている。この矛盾が、spam 宣伝として現れてくる。

結果的に受信者の感情には大きな差があるのだけれど、狭義の spam 宣伝とテレビ CM とに本質的な違いはなく、紙一重のところで運命が分かれただけなんだろう、と思う。いずれにせよ、非効率を指摘されても「はい、そうですか」とはいかない。

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平成16年10月26日

「新潟−神戸構造帯」の情報をまとめて扇情的なタイトルをつけている記事ですが、ある重要な事実が抜けているので困ったまとめになっています。

阪神大震災も平成16年新潟県中越地震も、海溝型(プレートの変動による地震)ではなく直下型(活断層による地震)と考えられています。この通説にしたがうなら、それぞれの地震に関連はないと考えるのが妥当です。阪神大震災の活断層と今回の活断層は、距離が離れすぎていて、関連ないものと推測されている由、テレビでも新聞でも目にしているところ。

阪神も新潟も、次に起きる地震は海溝型かもしれない。その可能性を指摘する意味では「新潟−神戸構造帯」の紹介は有用だが、中越地震と阪神大震災はつながっていたとまとめてしまうのは、勘違いを増やしかねない副作用が気になるところ。

松永さんからご返答をいただきました

海溝型(プレートの変動による地震)ではなく直下型(活断層による地震)というのは事実ですが、最初の引用部分で

新潟−神戸構造帯

新潟市から信濃川沿い−琵琶湖−神戸市−淡路島を結ぶ長さ約五百キロ、幅数十キロから二百キロにわたる帯状のラインで新潟−神戸地震帯ともいう。活断層が多く大地震が頻発している。

気象庁の観測では、今回の地震の断層は北西−南東方向に圧力を受けて発生しており、ひずみ帯の力の方向と一致する。

ちなみにひずみ帯=新潟−神戸構造帯のこと。したがって、「断層による地震だから構造帯は関係ない」という結論にはなりえないのではないかと。

なるほど、納得しました。プレートの話に気をとられて誤読しておりました。早合点は私で、申し訳ありません。

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平成16年10月26日

既に集めたアクセスを有効活用する、という発想もあっていいんじゃないか。あるいは、何であれ役に立つならいいじゃない、とも思う。松永さんは「儀礼的無関心」の話題の際にも動機にこだわっていたけれど、何かというと人の善行を「偽善」といいたがる人に似て、あまり建設的でない提言の仕方だと感じた。

窓口の開設は結構なのだが、「平成16年新潟県中越地震」義援金協力者一覧なんてものを作ってしまったので、一部のネットユーザが「偽善」だといって騒ぐ格好のネタとなっている。最近は「売名行為の寄付金は受け取れません」という被災者が少なからずいるのかもしれないけれど、そんなことをいったら営利企業が寄付金なんて出すものか。儲かるようにならなきゃ福祉産業なんて日本に根付かないよ、という話が介護保険の初期にあったけれども、寄付に売名がくっついていたらそんなにいけないか。

被災者にもプライドがあって云々、という考え方は理解するが、私の価値観とは相容れない。売名の意図込められた寄付金だからといって「失礼だ、冒涜だ」などといって怒るほど「私はおちぶれていない」と思う。人様の善意は素直に受け取りたい。それが私のプライドの持ち方なのだが、賛同してくれ、とはいわない。ただ、こう考える人もいるよ、ということはわかってほしい。なかなかそれさえも難しいのがつらいところだけれども。

ところで、はてな義援金窓口にポイントを送信すると手数料がかかるのだけれど、これを神経質に嫌う人がいることには苦笑した。ネット経由で1〜2分操作するだけで簡単に送信できる便利さを考えたら、手数料くらい気持ちよく払えばいいだろうに。自分が奉仕精神を発揮するだけで満足せず、他人にまで犠牲を強いる……これもまた難儀な純潔主義である。

借金してでも車を買う人はいるが、借金して募金する人なんて滅多にいない。「所詮、はてなの手数料を云々している自分もその程度さ」という自覚があってもよさそうなものだ。5%の手数料を惜しむ暇があったら寄付金の桁をひとつ増やしたらどうか。手数料なんてどうでもいいという気分になるだろう。

ちなみに午前0時頃の集計によれば、1回の募金ポイント送信につき、平均約1000ポイントとなっている。そんなものかな、という感じ。

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平成16年10月25日

それにしても、最近はホント、一部の生徒を除いて受験戦争は遠い世界になりましたよね。高校全入の時代ということもありますけれども、みんなが背伸びしていた頃は、ちょっと無理して頑張るくらいでちょうどよかったけれども、今はむしろ、ほどほどのところに入った方がよかったりします。ずっと勉強を頑張り続けられる子なら話は別ですが、たいていは部活とか恋愛とかバイトとかに明け暮れるわけで、そうなると、実力以上のところへ入学すると後がつらい。

他の同級生は、死ぬ気で受験勉強してきたような子じゃないわけで、いわゆる「頭の出来が違う」状態。勉強が好きならともかく、嫌々で勉強して、あれもこれも諦めて頑張っても平均点に満たない成績となると、高校生活が暗黒になってしまいます。

私はかつて塾で高校受験の生徒を教えていましたけれども、妙に受験に成功してしまった生徒の消息を聞くと、しばしば胸の痛む思いをさせられたものでした。みんなが受験に追われていた時代と、みんながほどほどに頑張っている現在とでは、受験校の選び方や、受験勉強への取り組み方も変化してきています。何だかんだいって、大学進学率は6割に満たないわけで、その中でも偏差値50以上の大学に入ったような人の常識が、世の中の常識だと思ってはいけない。

とにかく頑張って頑張って、少しでもレベルの高い高校に入るのが正解だなんて思っていると、高校に入った途端にドロップアウトして退学、なんて落とし穴が待ち受けているわけです。

そういう意味で、受験生なのに新作のサウンドノベルの構想を練っているという状況は、じつはそれほど異常なことではなくて、じつは相当数の中学3年生がそんな感じで日々を過ごしているということをお断りしておきたい。何人もの中3を面倒見てきた経験からも、これは確かなことです。

塾通いの比率が下がっていないとか、そういう数字も、読み解き方が問題なんですね。塾でしか勉強しない、学校でさえ勉強しない、という子も少なくないのです。塾がプラスアルファの存在から、勉強のメインステージに移行している。自学自習なんて全然やっていない子がたくさんいる。その理由はよくわかりません。私の頃だって、子供の勉強の面倒なんて見ない親ばっかりだったんだから。世の中の常識というか、社会の価値観が、徐々に変化したのだと思います。

必ずしも「頭のいい子」の成績が素晴らしいとは限らなくて、こつこつ頑張る子は、かなり強い。でも、放っておくとサボる子にも、意外と勉強のできる子がいる。なぜそんな奇跡が起きるのかというと、親が違うのですね。中学生の勉強くらいなら、頑張れば親だってついていけるわけです。子供が勉強をやる気をなくす典型的なシーンのひとつは、子供が親に勉強のことを尋ねたとき、親が不勉強で全然答えられないというもの。

子供は、自分の成績が大したことないのを知っています。その自分より親の方が馬鹿なんだから、ガッカリします。こういう不勉強な親が「勉強しなさい」といっても、あまり心に響かない。何人もの親御さんと面談もしたので、これも断言していいと思うのですが、不勉強な親ほど、教育を他人任せにしたがる傾向があります。当然といえば当然ですね、自分では子供の質問に何も答えられないのだから。忙しいとか何とか理由をつけてはいますけれども、ようは親も勉強したくない。その性格が子にも遺伝しているか、影響している。それだけのことだろう、といいたくなるような事例が、たくさんありました。

当サイトの読者に小中学生の親御さんがどれだけいらっしゃるかわかりませんけれども、子供に「勉強しなさい」と何度いっても、まず無駄です。そうじゃなくて、毎日1時間でもいいから、子供と一緒に勉強してください。そして、もし可能なら、子供より常に自分の方が賢くあるように、努力してください。大人は馬鹿でいいんだ、なんてことは決して口にしないでほしい。それがどれほど子供の学習意欲を損なうか、よく考えてほしい。

とくに専業主婦(主夫)の方、子供が学校に行っている時間の半分でいいから、お勉強されることを勧めます。そして子供を英会話教室に通わせるお金があるなら、自分が通って勉強して、子供には自分で教える方がよい。

子供が宿題をやらないんです、という相談がありました。「なるほど、それでお母さんは、どんな対策を?」「よく言い聞かせて、それでもサボってばかりなので、時には叱っています」「そうですか、でも、たまには宿題をやることもあるんじゃありませんか?」「まあ、最後にはしぶしぶといった感じでやっているみたいです」「お子さんが宿題をしている間、お母さんは何をなさっているんですか?」「え? 私ですか?」「そうです」「テレビを見ています」「どんな番組です?」「バラエティー番組です」「楽しいテレビ番組ですね?」「はい」「……」

無理いうな、という意見はあると思う。でも、自分は昔サボってきたからこんな人生だけど、子供にはもっといい人生を送ってほしい、なんて身勝手な発想で、子供だけに勉強をさせようというのが、そもそも間違っているのです。あなたが勉強したくなかったように、あなたの子供だって勉強なんかしたくないんだ。サボってきた自分を反省せず、いつまでも自分だけは勉強する気が無いのなら、子供だって自発的に勉強をするはずがない。

いわゆる「頭のいい子」ではなく、「放っておいてもこつこつ頑張る子」でもないのに、成績のいい子がいます。その親は、子供と一緒に勉強をしています。そして、そういう親は、子供をテストの点数だけ見て頭ごなしに叱ったり、怒ったりしない。当然でしょう、子供がどんなに頑張ってきたか、どれほど難しい問題に挑戦しているのか、その親が一番わかっているからです。

テレビドラマ「僕と彼女と彼女の生きる道」に、母親が家を出た途端に凛ちゃん(小1でしたっけ?)の忘れ物が増え、成績が急降下するという描写がありました。父親は子供を叱りつけますが、それで問題が解決するなら、みんな苦労しません。ドラマでは家庭教師に毎日来てもらうことで手当てとしていましたが、「勉強ができなくて困るのは本人なのだから、勉強なんて自主的にやらなきゃダメだ」なんて理想論は、とりあえず忘れた方がいいと思います。

子供の成績が思わしくない、といったことでお困りの方は、ご参考まで。

もう受験が目の前だ、というケースでは、いまさら手遅れという感じもしますが、例えば得意科目だけなら、子供と一緒に勉強できるかもしれません。あるいは逆に、子供に教えてもらうという形で勉強をサポートすることも不可能ではありません。他人に教える、という行為は、相手の能力がある程度自分に近い場合、最も勉強がはかどる形式のひとつですから。定期テストの直前に友達同士で問題を出し合う光景がよく見られますが、あれは理に適っています。

もしこれで本当に成績が上がったら、何かおごってください(冗談です)。

補記:子供が反抗期の場合、私の提案にまるで現実味がないことは理解しています。

平成16年10月24日

blogpeople への更新 ping 送信についてという記事を書いた後で、いくつかご意見をいただきました。結果的に blogpeople の登録者が増えたことなどから、ping 送信の継続を決めました。同時に RSS の配信を新たに開始し、アンテナへの登録リンクもご用意することにしました。先週はじめたのですが、念のため、備忘録にも書いておきます。

はてなアンテナと blogpeople への登録リンクは、それぞれのサービスに事前に加入し、ログイン情報を cookie に保存していないと、期待通りの効果を示しません。ご注意ください。

RSS はとりあえず RSS1.0 準拠としています。RSS の世界は魑魅魍魎が渦巻いていて、いろいろ形式が乱立しているのですが、面倒なので RSS1.0 だけです。なお、RSS 配信は暫定的なもので、いつ中止するかわかりません。あまり期待しないでください。MyRSS.jp を利用した方が確実だと思います。

平成16年10月24日

HTML とか CSS について中途半端に理解している結城さんが igoa さんの執拗な改善要望に怒って、てんやわんやになったという話。この手の騒動ってもう何回目だろう……とはいえ、要望を出された側が CSS デザインにこだわってテーブルレイアウトは絶対にダメだと思っているのが2004年風。

第3者的な目で見ると、ボタンの掛け違えさえなければ話し合いの余地があったろうに、と思うのですが、いったん熱くなったらそうもいかない。結城さんが igoa さんを困ったさんと決め付けるに至った心情の推移は「さもありなん」という感じだし、強制としつこいは全く意味が違いますなんて反論を止められない igoa さんの気持ちもわかる。

天野さんと加納さんの感想戦も興味深いと思ってリンクしてみたのですが、こちらは分量が多いので、かえって混乱するかも。

参考

結城さんの作成される HTML 文書のマークアップはそこそこまともなので、ここにあげた参考記事は、今回のケースにそのまま当てはまるものではありません。ご注意ください。

余談

igoa さんの言い分として紹介した文書について、結城さんは無断転載であるとして警告しているのですが、これはちょっと考えどころでしょうね。形式的には転載といってもおかしくないのでしょうが、内容を精査すると、igoa さんの発言が主で、他の方の発言はオマケです。掲示板での発言について、2ch でさえ匿名投稿者に著作権の放棄・譲渡を求めていないことには注意が必要でしょう。

自分の発言を自分のサイトに転載して何が悪い、という見地に立てば、当該の文書に対する警告は効力を失います。自分の発言だけ抜き出すと話の流れがわからなくなるので、他の方の発言も必要最小限の範囲内で引用した、という理屈が成り立つからです。

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平成16年10月24日

たいへん長らくお待たせしました。

ご依頼人と Web サイトのご紹介

最近、サウンドノベルの製作ツールもこなれてきまして、趣味レベルで気軽にいろいろ作れるようになりました。傑作と呼ばれるような作品はやはりそう多くないのですが、裾野が広がったのは悪いことではないと思います。いろいろな才能がサウンドノベルに取り組むことによって、これまでにない作品が生まれてくる可能性が無いとは言い切れません(この微妙な言い回しに注意してください)。「如月町」は中学3年生の彼方さんが、自作のサウンドノベルを公開する Web サイトです。

説明が前後しますが、サウンドノベルというのは、割と広い概念です。古くは音読テープの類やラジオドラマのようなものもサウンドノベルと呼ばれたのですが、近年はゲームブックの発展形である「弟切草」「かまいたちの夜」などノベル系のビデオゲームに代表される、文章と効果音、イラストなどを組み合わせた表現スタイル、そして分岐とマルチエンディングのシステムを有するタイプの作品を指すことが多いようです。少なくとも、ネットで検索すると、そんな感じになっています。

「如月町」で公開予定の作品は Takahashi's Web で公開されているツール NScripter を利用して作成されるとのことですし、サウンドノベル(ADV)といった表記も採用されていることから、おそらくゲームのサウンドノベルに近いものを想像して概ね間違っていないのだろうと思います。

ちなみにこの文脈において、ADV はアドベンチャーゲームの略です。なぜ game から1字も採られていないのか理解できませんが、広く世間に通用している略語ではないので、多少いい加減なところがあっても不思議ではありません。とにかくサウンドノベル業界で ADV といえばアリューシャンミンク病ウイルスの略称ではない、ということを押えておいてください。

ご相談の内容

こんばんは、そして初めまして。「如月町」という、まだ何もないサイトを管理しております。僕のHPは、サウンドノヴェル(ADV)というソフトをフリーで配布するサイトです。ご覧の通りまだ何もありませんが・・・。

僕が依頼したいことは、文章についてです。デザインはテンプレートの素材屋様に借りていますので、多分は問題ないと思うんですが。僕のHPはどこか文章がおかしくはないでしょうか? 妙に堅苦しかったり言葉がまとまってなかったりと・・・。そういう点についてのアドバイスを軽くでもいいので頂けないでしょうか? メールでも、こちらもで全然構いませんのでご返信をいただけると嬉しいです。では、ご検討の方、よろしくお願いいたします。

アドバイスいろいろ

正直いって、私も悪文書きなので、胸を張ってアドバイスできるようなことは何もないのですが、いくつか気になったところを指摘していきますね。

改行

頻繁な改行は、見易さを考えてのことと推察します。しかしこれが成功しているかどうかは微妙なところで、例えば、文字サイズを大きくしていくと、かえって見づらくなります。

では「文字サイズ 中 で見てください」などと注意書きすればいいのかというと、そういう問題ではない。なぜなら、文字サイズを大きくする人というのは、例えば大きな字でないと見にくいと感じる人が大半だからです。目の弱い人は相手にしていません、という方針なら、文字サイズの指定も視野に入ってきますが、そこまでして何を守りたいのか、ということを一度は考えるべきでしょう。

原稿用紙に文章を書くときに、改行しない箇所では、やはり改行しないのが望ましいといえます。シェアの大きい Web ブラウザにおいて初期設定の行間が狭いことが、頻繁な改行を誘発する最大の要因のひとつです。スタイルシートをちょっとだけ勉強して、行間を広げてみるだけで、悩みが解消される可能性があります。ご検討下さい。

堅苦しさ

礼儀正しい文章を心がけることは、一般には望ましいとされています。しかし中3という年齢を考えると、賛否両論あるのが実際のところです。誰を主な対象層とするかが問題です。同年代を主な閲覧者層として想定するならば、もう少し砕けた感じ、親しみやすさを演出する言葉遣いをすべきかもしれません。もちろん同年代の誰もが折り目正しい言葉遣いを忌避するわけではありませんが、「違う」を「ちげー」と発語するような者(おそらく多数派でしょう)は、やはり、引きます。

念のため、注意しておきますが、Web で「違う」を「ちげー」と書くと、さすがに行き過ぎです。話し言葉と書き言葉は違います。崩すにしても、リアルな話し言葉のレベルまで崩してはいけない。書き言葉には書き言葉なりの崩し方のパターンがあり、それは同年代のサイトをたくさん読めば、段々つかめてくるでしょう。とはいうものの、自分の個性に合わないことに無理に挑戦しても、続かないだろうと思います。

改行についてもいえることですが、結局のところ、誰にも喜ばれる万能の答えはありません。

単純ミス
  • 本当のボクはもっと打ち砕けてますよ?というのは、変。「もっと砕けた人間ですよ」「もっと親しみやすいですよ」「堅苦しくないですよ」といった言葉に変えるべき。

  • とりあえず、著作権は全てにおいて放棄しておりません。当然のこと違法と思われる行為は全て許可しません。全部書いているときりがないので・・・。守って当然のことを当然に守ってください。禁止で当然のことを当然禁止のままにしておいてください。

    くどいですよね。「著作権は彼方が有しています」と書いておけば十分なのでは? いろいろ気になってしまったのだと思いますが、考え過ぎでしょう。

以上でアドバイスを終えます。お待たせしたのに、すみません。あまりアドバイスできることがありませんでした。

余談

お節介な話ではありますが、

今日、僕の親父さんがPCの入れ替えを行いました。しかも、僕の居ない間に。

僕が前まで使っていたパソコン、つまりノベル系やその他もろもろのデータの入っている大切なPC。

データを消してばあちゃん家へと去っていきました。

こんな日記を拝見するに、何らかの自衛策を採った方がよさそうに思います。毎回全データをパソコンの外にバックアップするのがひとつの手。例えば、大容量(例えば 256MB 程度)の USB キーを使用すれば、テキストデータの類ならほぼ無尽蔵に溜め込めます。検討の価値はあるでしょう。

現在、パソコンはリビングにあって家族で共有しているようなのですが、ノートパソコンを買って、自室に専用機を用意するのが、最も確実な解決策だろうと思いました。ネットにつなぐ用事があるときだけリビングのパソコンを使うことにして、データ等は専用機に入れておくわけです。

中古でよければ、ノート型でも3〜4万円で WindowsXP が問題なく動作するもの(=2000年以降に発売されたモデル)が買えます。私もモバイル用途の B5 ノートは格安の中古品を買いました。楽天フリマなどで、たくさんの良評価を得ているところから買えば、まず問題ないと思います。狙い目は Windows2000 がインストールされているタイプ。スペック上の性能に比してキビキビ動作するので、格安の機種を買っても快適に使えますよ。

もうちょっと具体的に書くと、OS が Windows2000 または WindowsXP で、メモリが 192MB 以上(256MB 以上ならバッチリ)のノートパソコンなら、まず安心です。値段につられて妥協し過ぎると、後で困ることになりがち。

見落としやすいのがパソコン間のデータのやり取り。フロッピーディスクだけではつらいし、安い中古パソコンは CD を焼けなかったり、焼けても非常に時間がかかったりします。ネットワークをつなげばいいのですが、素人はここで躓くので、デジカメがあるならそのメモリーカードを使えばよいでしょう。USB 端子を使ってパソコンにつなげるアダプタが売られています。

アフターサービス

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アドバイス自体は1人1回としていますが、ご意見・ご質問に制限回数は設けておりません。ご安心を。ただし、回答は保証できかねますことをご了承ください。

平成16年10月24日

急なサーバの移転があった関係でアドバイスの順番が前後し、たいへん長らくお待たせしました。

ご依頼人と Web サイトのご紹介

忍たま乱太郎」のドリーム小説をメインコンテンツとした、いわゆる同人系サイトです。管理人の潮路さんは埼玉在住の高校生の女の子(だと思います)。趣味のWebデザインはおじさんおばさん向けのつもりで運営しているのですが、このところアドバイスを依頼される方の平均年齢が若くって……。日記などを読んでいると、なんだか眩しいです。羨ましいとも思わないし、昔に戻りたいとも思わない。ただ、眩しいです。

潮路さんは忍たまのキャラクターでは土井先生のファンで、きり丸もいい、ということのようで、趣味はメジャー路線です。7月にスタートしたばかりの割には手馴れた印象があるので、最近の高校生は凄いなと思っていたのですが、7月13日の日記を拝見したところずーっと前に飽きて閉鎖したHP引っ張り出してちょぉーっといじっただけだけど・・(TOPのタイトルとか・・あはv)だそうで、なるほど納得。

夏休みを費やして急速にコンテンツを充実させ、2学期が始まってからもハイペースで飛ばしています。ご紹介はこれくらいにして、アドバイスに参りましょう。

ご相談の内容

アクセスがいまいち伸びません。掲示板への書き込みやWEB拍手も少ないのでよろしかったら何かアドバイスして欲しいと思っています。他の人から見た私のサイトの悪いところ、あわよくばいいところも知りたいと思っているのです。

アドバイスいろいろ
「忍たま乱太郎」とは?

「忍たま乱太郎」は NHK で放送されているアニメ作品です。忍たまとは「忍者のたまご」の略で、主人公の乱太郎たち3人組は忍術学園一年は組の生徒です。設定年齢は10歳、現代の小学4生。いちおう、番組の主要な視聴層も小学生くらい、ということになっているようです。

ヒラ忍者の家に生まれた落ちこぼれの忍たまたちが、よき指導者(?)に恵まれ楽しい毎日を過ごしながらも、次々に起きる問題に向き合いながら次第に成長していくという物語。といっても、青春感動もの路線ではなく、駄洒落満載のギャグテイストの強い軽く楽しめる娯楽作品です。主人公が3人組であることから、「ズッコケ三人組」シリーズと対比して語られることも少なくありません。ただし主人公がハカセで、ハチベエが脇役に回っているのが、本作のひとつの特徴です。

アニメ作品を最も多く放送しているのがテレビ東京系列であるため、アニメのファンサイト管理人の所在には、多くの場合、かなりの地域差があります。その点、「忍たま乱太郎」の放送局は NHK なので、地域差の問題がなく、全国にファンのいる作品です。既に10年以上も放送が続いており、先日 DVD-BOX Vol.1 が発売されました。原作は朝日小学生新聞に尼子騒兵衛先生が連載中の「落第忍者乱太郎」で、10月16日に第36巻が発売予定。

小学生新聞といえば、私も昔、1年くらい毎日小学生新聞をとってもらったことがありました。結局、大人向けの普通の新聞の方が読みどころが多いので、購読をやめてしまったことを覚えています。

忍たま系サイトのアクセス状況

有名ディレクトリに登録されているサイトを見ると、案外、アクセスがないことに気付きます。最高でも20万アクセス程度。何人かの方にご協力いただいて、登録外の人気サイトを探していただいたのですが、晴天百景が20万アクセスを突破しているくらいで、100万アクセス達成サイトなどは見当たらないようです。「忍たま乱太郎」の同人系サイトという時点で、少々厳しいものがあるようです。

当サイトへのご相談が多い同人系サイトに限った話ではなく、やはり多くの管理人にとって「アクセスを増やしたい」が最大の悩みなのだと思います。私がアドバイスの再開に当たり、相談の内容を明記していただくようお願いしたのは、本当に知りたいこと、アドバイスがほしいことはいったい何なのかを教えていただきたかったからです。結果的に、現代のサイト管理人にとって一番メジャーな関心事は何か、明らかになったと思います。

しかし残念なことに、今回もまたアクセス増の秘策はありません。サイトの構成を組み替えても Yahoo 登録は難しそうですし、同人系サイトは通常の検索エンジンで上位に登場してもあまり意味がない(そういった方面からくる人がそもそもそれほど多くない)。小説とイラストがメインコンテンツですから、需要をドカンと増やすアイデアも出てきません。面白い小説の書き方、なんて簡単に定式化できるものではありませんから。

しばらく悩んでみたのですが、やはり私ではあまりお力になれそうもありません。以下、きちんとまとめられなかった、とりとめのない話をいくつか。

同人系検索エンジンへの登録

通常の検索エンジンでは意外と引っかかってこない同人系サイト。なぜかと思ったら、わざと検索されないように工夫されている方が多いのですね。でもそれじゃ不便だろう……という疑問に答えるのが、同人系サイト専門の検索エンジンなのでした。乱立気味の業界ですが、総合系では上記の2サービスがトップ2のようです。おまじない程度ではあっても、登録する価値はあるのではないかと思います。

同人系検索エンジンで上位に表示されれば、アクセス向上に結びつくだろうと考えたのですが、ご紹介できるような方法を見つけられませんでした。残念。

現在登録されている忍たま専門の検索エンジンも拝見しましたが、どれも凄いですね。とくに NRN のシステムと落楽リンクの人気には驚かされました。

コミュニケーション

アクセス数が少ないのは仕方ないとして、掲示板やメールフォームへの投稿を増やすにはどうしたらいいか、ということを考えます。

「趣味の Web デザイン」は1日2000ページビュー程度のアクセスがあります。しかしメールはそれほどいただきません。平均して週2くらいです。以前、掲示板を用意していた時期もございましたが、こちらへの書き込みも、集中するときに集中して、ふだんは半月以上も間が開くなど珍しくもありませんでした。

私はもともと、メールも掲示板への書き込みも歓迎してきませんでしたから、当然の状況なのかもしれません。しかし、メールをほしがっているサイトでも、しばしばアクセス数の割にコミュニケーションが乏しいケースがあります。つまり、アクセスを増やしても、掲示板やメールフォームへの投稿が増える保証もありません。

一般論を述べますと、まず自分が多くの方とコミュニケーションをとろうとすることが成功の秘訣です。よそのサイトで面白い小説を読んだら、必ず Web 拍手をクリックしたり、掲示板かメールで感想を伝えます。つまらないのにお世辞で誉めるのは、お勧めできません。無理は続かないからです。

これは不毛な作業に思えるかもしれません。Web 拍手した相手には、誰が拍手したのかはわからないわけです。掲示板に感想を書いたって、それを読んだ相手が、自分のサイトの掲示板に顔を出してくれる可能性はそんなに高くありません(自分の行動を思い起こしてみればお分かりの通り)。見返りの保証なく、一方的に与え続けるわけです。しかし、自分がサイトのお客さんに何を望んでいたのか、ということを再確認する意味で、この体験は重要です。

ここで確認・反省したことは、多くの場合、何らかのよい結果をもたらします。まず、ひとつひとつの書き込みや拍手やメールに、これまでよりもっと感謝できるようになります。また、自分が拍手しやすかったのはどんなケースだったか? といった「気付き」が、自分のサイトの改善につながります。そして運がよければ、自分が感動した作品の作者の方が、掲示板やメールで一言くださるかもしれません。少なくとも、自分のことを知ってくれる人が何人かは増えているはずです。

コミュニケーションを欲するならば、まず自分が与えること。これは Web での交流に限った話ではないだろうと思います。

数字だけ見れば、毎日20人も30人もお客さんが来ているのなら、一人くらい掲示板に挨拶していってくれたっていいじゃない、と思ってしまったりするものです。けれども、自分が毎日どれだけのサイトを見ているか、そしてどれだけ掲示板に書き込んだりしているのかということを考えれば、勘違いがあったことに気付かれるはずです。最後はもちろん、人柄の問題になって、収支が黒字になる人も赤字になる人もいます。でもそれは、やることをやってみてから、考えるべきことだろうと思います。

今、こうである、という背景には、多くの場合、何らかの事情があります。「事情」を乗り越え「変化」するためには、相応のエネルギーが必要になるものです。潮路さんが今、よそのサイトの掲示板に全然顔を出していない、などというつもりはありません。ただ、明日は今日の続きです。今日と同じ生き方をすれば、明日も今日と変わりばえのしない一日になるでしょう。

補記:一言メールフォームに日記できちんとレスしているのは、よいことだと思います。

小説について

潮路さんの書くドリーム小説の多くは、主人公の女の子がいろんなシチュエーションでカッコいい男性(例えば土井先生)と仲良くなって幸せ(な気分)になるというハッピーな内容です。キャラクターの死が物語の核となっている作品はひとつだけ。現在のこうした明るく楽しい方向性を、私は支持したいと思います。

……といっても内容のよしあしに踏み込むつもりはなくて、デザイン関連のことを少々。

以前、日記で憤慨されていた改行の多さの件、正直、一部の作品については私も、ちょっと改行が多過ぎやしないかという気持ちはあります。1文で段落を改め、段落間に10をはるかに超える連続改行を入れるとなると、ちょっと読みにくい。一部に特別な効果を狙っているのではなく、全編そうなっているとなると、さすがに。けれども、これも一概によくないとはいえないのではないか、と思うのです。

私は、詩集や画集の類を除けば(つまり文章中心の本では)、そのようなレイアウトの採用例を目にしたことがないのですが、それは商業出版というメディアの特性が、それを許さなかっただけではないかという気がします。コストとの兼ね合い、そして少数派向けと多数派向けに2種類の本を出すのは難しいという制約など。

段落間に大量の改行を挟む手法は、個人サイトでは意外によく目にします。作者はそれを、見難いなんて思っていない。むしろ、そういうのが見やすいと思っている。ときどき、変な配色のサイトを見かけるのですが、それも同様で、作者はそれがいいと思ってそうしているわけです。長らく、少数派の感覚は、少数派ゆえに世の中に出てくることがありませんでした。ひとつだけ選ぶなら、多数派の意見に沿った無難なものになってしまう。

WWW は商業出版の世界以上に、一部の成功者がごっそりアクセスを持っていく世界なのですが、その一方で、少数派だからといって潰されることもないという特性を持っています。これまで、段落間に10以上の連続改行があった方が読みやすいというセンスの持ち主は、書店で何冊開いてみても、読みにくい本しか見つけられませんでした。けれども WWW なら、探せば自分にぴったりの体裁の作品が見つかるわけです。

私は仲春如月に収録されている最近の作品の方が読みやすいと思いますが、あまりそういったことにこだわる必要はないと思います。私のサイトだって、文章が長くて画面の端から端まで文字ばかり、多くの Web デザイン指南サイトでダメだといわれていることをやっていますが、そういう指南役より私のサイトの方が人気あります。そうなる理由について、以前、大多数がどうだとか、そんなことを気にするようなご身分なのか? という記事を書きました。参考にしてください。

とにかく、もっと自信を持っていいと思います。つまらない意見に過剰反応せず、鷹揚に構えてみてはいかがでしょう。「ふつう」なんて、相対的なものです。改行いっぱいの小説は、案外、あちこちで見かけます。仮に過半数の人が読みにくいと思っているとしても、そう思わない人が1000万人はいるのではないでしょうか。潮路さんに近いセンスの持ち主は絶対に(割合はともかく人数は)たくさんいるのですから、そういった方に向けて情報発信していけばよいのだと思います。

デザインのよいところ

デザインがきっちり統一されているのは、高校生の個人サイトにはちょっと珍しくて、目を引きました。

よく、小説ごとにデザインを変える方がいらっしゃるわけです。その作品にとって一番ぴったりのデザインにするんだ、ということらしい。そういう発想も一概に否定はできませんが「そもそも多くの読者にとって、あなたのサイト自体が、夜空に浮かぶ星のひとつに過ぎないことを失念していないか」とも思います。作者にとっては自分のサイトは小宇宙、それぞれのページに個性を持たせたいと思う気持ちはわかります。でも、それは作者の独りよがりではないか。

とはいえ、過去に何度も書いてきた通り、サイト内では大筋でデザインに統一感を持たせた方が印象はよくなる傾向にあるものの、デザインをよくしたからといってサイトの人気が急上昇することはありません。たかだか2倍、3倍にしかならない。人気サイトと平凡なサイトでは100倍、1000倍の差があるわけで、デザインはその差を埋める武器にはならないのです。その意味で、デザインなんかどうでもいい、というのもひとつの正論です。

けれども、逆にいえば、こだわりがないなら、一般によいとされるやり方を真似た方がいいでしょう。サイト内でデザインを統一するのは、お勧めのデザイン方針です。今後もぜひ継続されることを勧めます。

ところで、気になったのがスタイルシートの使い方。同じデザインにするのだから、スタイルシートも一緒でいいわけで、それなら、ひとつのスタイルシートを全部のページで使いまわすのがお勧めです。たぶんそのやり方をご存じないのだろうと思いましたので、解説ページをご紹介しておきます。お勉強は面倒くさいと思われるでしょうけれども、これだけは勉強した方が絶対に得だと断言できます。

リニューアルするときの手間を想像してください。現在のやり方では、全部の文書に手を入れなければなりません。しかし、ひとつのスタイルシートを全部のページで使いまわす方法なら、各文書から呼び出されるスタイルシートひとつを書き換えればよいのです。……なんて書いてみても、イメージがわかないかもしれません。そんなに難しい話ではないので、こちらの解説をさらっと読み流してみてください。

全部、読む必要はありません。CSSのつかいかたまで、順番に読み進めていただければと思います。

イラストについて

とくに上手だとは思いませんが、小説と同様、幸せ感にあふれているのが好印象。まったく個人的な意見になりますが、陰惨なイラストよりは、明るく楽しいイラストの方が、私は好きです。

線が力強く、ベタ塗り中心というスタイルにも賛否両論ありましょうが、少なくとも WWW では映えるように思います。私は支持したいですね。

あと、最近はあまり日記に絵が登場しませんが、初期は絵日記のような感じでしたよね。簡単に描いたものだからイラストコーナには収録しない、という考えなのかもしれませんけれども、せっかくだから日記用のイラストも、ときどきイラストコーナへ転載するといいんじゃないかと思いました。

日記ついでに余談(?)をひとつ

最初の日記に添えられたイラストが、とても印象に残っています。自分にもこんな時期があったかというと、なかったんですけれども、羨ましいというか何というか。Web サイトをはじめた喜びを、これほど素直に表現したイラストもそうそうなくて、これをみて私も勇気づけられたというか、柄にもなく感動したというか、とにかく「こういうの、いいなあ」と思いました。

というわけで

結局、大したことは何も書けませんでした。ずいぶんお待たせしたのに、申し訳ありません。

これからも楽しいサイト運営を続けてください。あと、お勉強はネットを禁止されない程度には頑張った方がいいと思います。いや、今、頑張っていないというつもりはないのですが、赤点の不安があるのはどうかなー、と。余計なお世話でごめんなさい。

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平成16年10月23日

司会

――今すぐ、デジタル放送に移行するメリットは、確かにあまり大きくありませんね。

小寺

HDを見たいならばデジタル放送になるんでしょうけれど、これから盛り上がって欲しいのはポータブル環境です。このの間発表された「CLIE」みたいに動画を持ち出しましょうという流れがあってもいいし、携帯で見るという方法もあると思います。

そうした利用法を考えるならば、HDは絶対の条件じゃないですよ。そもそも、ポータブル機器にHD映像は入りませんし。HDを見るなら自宅、それ以外はアナログという選択肢があってもいいと思うんです。

CCCD 反対派は、推進派はきちんとしたデータを出していないというようなことをよくいうのだけれど、それはお互い様だろうと思っている。1日5分の口コミプロモーションブログのレビューでも書いたのだけれど、いわゆるネット世代も、他の世代と何も変わりはしない。都合のいい話に流れる。だれが「音楽」を殺すのか?について、Amazon では好意的なレビューが多いけれども、私は否定的なレビューを寄せるつもりで準備中。

さて、小寺さんの発言には事実誤認がある。放送業界がデジタル放送にご執心なのは、ポータブル環境に対応するためでもあるのだ。アナログ放送対応の携帯電話なんかが登場してしまったのが話をややこしくしているのだけれど、基本的にアナログ放送はポータブル機器での視聴には向いていない。単純にいうなら、アナログ放送は、1波1コンテンツの放送しかできない。その点、デジタルなら比較的簡単に多重放送ができるから、ポータブル機器向けに最適化したコンテンツを放送できる。

アナログ放送では、テレビの大画面向けの情報を小さな画面しかない携帯電話などに処理させるから、無駄が大きい。そして画質の向上にも限界がある。デジタル放送になれば、携帯電話でも低消費電力できれいな画質の映像を視聴することが可能となる。アナログ放送の処理は電力を食うから、バッテリーがどんどん減ってしまう。電池の進化は淡々としており、携帯電話の機能も増え続ける一方なので、劇的にテレビ視聴できる時間が延びる可能性はない。

その他、電波の受信についてもデジタル放送に利点が多い。デジタル放送が待望される所以である。

デジタル放送のコピーワンスは消費者の反発が少なくないだろうが、その一方で、HDD つきの DVD レコーダーの利用者の多くが DVD を焼いていないというデータが日経エレクトロニクス誌で紹介されていた。いざというときのために、DVD に録画する機能をほしいと思う一方で、実際にはほとんどその必要を感じていない人が多いということだ。ほとんどの番組は、1回見れば十分だと判断されている。「携帯電話で観るためにレートを落としてコピーする場合でさえムーブとして扱われるのは納得できない」という感情とは別に、携帯電話で1回見ればもうそれで満足してしまうケースが大半なのは容易に想像がつく。

CCCD は人気がなかった、という人は、しばしばネットでの評判だけに依拠してものをいう。しかし、よく考えてみてほしい。ネットで CCCD に反対している人は、まずネットを利用できて、しかもわざわざ CCCD の話題に興味を持ち、個人サイトなどの意見を読み漁り、そして自らの意見を発信するまでに至った人に限定される。不買運動が本当に効果を挙げたのかどうか、きちんとデータを示した例を私は知らない。

CCCD に効果があったとすれば、むしろ、積極的に反対意見を述べる消費者がいかに少数派なのかが浮き彫りになったことだろう。ネット世論の無力が明らかとなり、大多数のユーザの無関心が証明された。(→CD 生産数量オーディオレコード総生産数量を見れば、CCCD が売上減を止められなかったことがわかるが、逆に減少を加速してもいないことがわかる)

余談だが、デジタル放送は田舎に暮らすものにとっては福音となるはずだ。都会のテレビ放送しか知らない者には意外に思われるかもしれないが、田舎のテレビは映像が汚いことが多い。デジタルは、単純にいえば、見えるか見えないか、である。アナログは、劣化してはいるけど見える、というのがくせもので、田舎では電波状況が悪い。デジタル化によって、障害物の多い都会ではケーブルテレビの需要増が見込まれる一方、田舎ではカラー化以来の劇的な画質改善が期待されている。

小寺

音楽で起きたムーブメントは、数年後には映像の世界で起きるというのが僕の持論ですが、あまり小難しいことばかり言っていると、HD DVDもBlu-ray Discも普及しないと思うんです。最初は一方がセル向け、もう一方が録画向けという感じで棲み分けって話でしたけれど、結局、コピーワンスの問題が解決しないので、最近では両方ともセル向けでメリットがあるのはウチだ、って話になってきて、「なんだよ?」みたいな(笑)

おまけ。小寺さん、ここでもまた、ありもしない話をでっち上げている。誰がそんなことをいったんだ。どこかの記者が、個人的な予想を書いただけじゃないのか。コピーワンスの問題が規格統合の障害だ、なんて話は初耳だ。一応、次世代 DVD の製造に関係している会社の人間なので、ある程度は情報が入っているんだけど。

いつものこととはいえ、よその人が中の人も知らないことをまことしやかに発言して、それでも誉めているならまだいいけれど、いい加減なことをいってそれで腐すというのは何とかしてくれないかと思う。念のため。津田さんの本には、この対談の小寺さんのようないい加減さはない。

こういうのって、卒論のテーマになるんだ……。

平成16年10月23日

平成16年10月20日に本州へ上陸した台風23号は、25年間で最悪の死者・行方不明者を出した。土産物購入で時間オーバーして水中に取り残された観光バスの皆さん(兵庫県市町村職員年金者連盟豊岡支部の方々)が全員無事でなかったら、海王丸が沈没していたら、危うく死者が100名の大台を突破するところだった。各地で相次ぐ土砂崩れ、一般家屋の被害も全壊家屋37棟、半壊62棟、一部破損1088棟、床上浸水8201棟、床下浸水16581棟(以上、21日付消防庁発表)と甚大となったが、しかし50年間の徹底した治水政策がなかったら、一体どうなっていたことだろう?

昭和34(1959)年9月26日、11歳の誕生日を間近に控えていた父はその日、朝から家中の窓に板を打ち付ける作業を手伝っていた。既に雨がザーザー降っている。当時、父は母屋から離れた物置のようなあばら家に住んでいた。長男は母屋で暮らし、次男は離れで暮らす。戦後になっても、田舎の農家では長幼の序をハッキリつけざるを得ない事情があった。家業を継ぐのは長男の役目、次男は、たとえどんなにかわいくても家を出て行くしかない運命にある。

祖父は、あばら家に補強の木材を打ち付けた。そして最後に父を残して母屋に入り、内側から玄関を封印した。作業の完了を確認した父は、吹き荒れる雨風の中をロープ伝いにあばら家へ戻り、入口を厳重に封印した。間もなく外の世界はゴーゴーと恐ろしい音が充満した。ビュービューと隙間風の吹き込む部屋の真ん中で、ガタガタと震えていた。その内に壁に何かがぶつかる音がゴン、ガンと断続的にしだした。柱や梁がギシギシと嫌な音を立て、屋根の方からひどく大きな音がした。

超大型の台風15号が潮崎に上陸したのは、この日の夕方のことだった。上陸時の最低気圧959.5hPa、最大風速50m/s 、暴風半径は500kmにおよび、観測史上有数の巨大で強力な台風であった。

ふいに部屋が真っ暗になった。ついに送電がストップしたのだ。布団にもぐりこみ、亀のようになって身を守った。外では屋根瓦が落ちてひどい音を立てている。バリバリという音が不気味に響く。窓の封印が吹き飛んだか。そうしていつしか、父は眠りに落ちていた。

翌朝、薄暗い部屋の中で目が覚めた。窓を全て封印したので、家の中は暗い。だが、壁に隙間ができていて、日が差し込んでいた。家中に水溜りができていた。布団が濡れなかったのが奇跡のようだった。封印をはがして外へ出ると、世界が一変していた。母屋は瓦が落ちて窓が破れたくらいで済んだが、父のあばら家は明らかに傾いていた。沼の水があふれ、玄関先まで勢力を伸ばしていた。畑はボロボロになり、大木が倒れ、見たこともない木材の折れ端が地面に突き刺さっていた。野鳥たちだけが、いつものようにピーピー鳴いていた。

学校へ行くと、知人一家の死を知らされた。すぐに家へ帰って、復旧作業の手伝いをした。母屋と畑が優先で、傾いたあばら家は誰の目にも入らないかのようだった。仕事から解放された父は、一人で床を拭き、後片付けをした。母屋で夕飯をとり、真っ暗にならないうちにあばら家へ戻る。ろうそくに火をつけ、床を敷いて寝た。電気の復旧はいつになるのかわからなかった。時々、懐中電灯の光が窓から見えた。梁がギシギシいうたびに、崩れるのではないかと気が気ではなかった。

気付いたときには、また朝になっていた。その日のことを、父はよく覚えていない。

被災3日目の9月28日、父は友人と一緒に名古屋へと向かった。平野へ出ると水浸し、仕方ないから丘陵地帯に沿って進む。そして、名古屋の外れで丘が途切れた。眼前に広がった世界を見て、絶句したという。一面、水、水、水。名古屋は水上都市と化していた。濁水の表面は鏡のように平らで、都会の喧騒は消え失せていた。静まり返った世界に、遠い子供の泣き声だけが響いていた。

記憶の中の話だから、どこまで本当のことかはわからない。ただ、父にとっての真実はこうだった。

「治水は自然に任すがよい」などと平気でいい、堤防のコンクリートをはがし、ダムの建設を止めようとする人がいる。コンクリートをはがしても決壊しない堤防なら、それも悪くない。不要なダムなら作らなくともよかろう。しかし、自然を人の味方と勘違いしているような意見には、疑問がある。父が体験し、悲惨な被災地の状況を目の当たりにした伊勢湾台風を思い起こすとき、人命が失われるような災害を防ごうとするならば、治水は必要だという当たり前の結論に行き着く。

今回の台風23号により北陸で大水害が起きたのは、土盛の堤防が決壊したためだ。コンクリートで固めていれば、どうだったろう? こういうときこそ、自然派の方の意見を伺いたい。台風が来て人間が死ぬのも自然なことでしょう、といってのけたら、敵ながら天晴れと思うのだが。

伊勢湾台風の詳細情報
追記(2004-11-03)

メールで以下のような意見が寄せられました。私は確認できませんでしたが、ご参考まで。ただおそらく、「コンクリートで固める」については想像しているものが違うのではないかと思います。

台風23号で堤防決壊したのではないのです。あと、コンクリートで固めてありましたが決壊しました。

平成16年10月23日

この次の日、id:type99に、匿名の方からはてなポイントが1000点振り込まれました。

悔しいです。つい挑発的な書き方をしてしまうのが私の悪い癖。素直にお願い調で書いた方がよかったのでしょうか。ポイントを送信したのが、2人以上だったらよかったのに……。

とはいえ、送信を躊躇する人の気持ちはわかります。ろじぱらのワタナベさんが投げ銭制度を発案されたとき、あくまでも「これまで楽しんだ分」の対価として投げ銭するのであって、「未来への期待」に対して投げ銭してはいけない、というルールを強調されたものだけれど、今回の私の提案は、このルールに違反していますから。仮に、数日で数万ポイントも送信されたら、プレッシャーで書けるものも書けなくなってしまうかもしれない。

the ninja が喜んでくれたのは、単に運がよかっただけなのかもしれない。それはわかっているけれど、ポイントを送信したのが一人だけというのは寂しかった。

平成16年10月16日

しばらく前にこの記事を読んだのだけれど、何の対策もしていないのが実際のところ。今後も対策する予定はない。理由はいろいろあるが、別にブログが消えたっていいから、というのが大きい。データベースや生成した記事は、定期的にバックアップしている。

私の管理していた某サイトは、サーバへの負荷増大のため突然、アカウントが停止されて何もできなくなってしまった。当サイトのアクセス解析 CGI も、いつぞやのアクセス集中の際、突然ディレクトリごと凍結された。相当量のアクセスログが蓄積されていたのだが、これはもう手に入らない。実例のない攻撃の不安よりも、こういったことの方が、現実問題としてよほど怖い。データは消えるものだと考えて、常に3点保存を心がけることだろう。

それに、よく記事を読めばわかるのだけれど、この脆弱性を突いて攻撃を仕掛けようとする者は、かなりの障壁を乗り越えなければならない。最大の難関は、攻撃に成功した後にある。前述の通り、私などは記事を全削除されても、どうってことはない。しかしこれは例外であって、たいていの人はこうした攻撃を仕掛けられれば、かなり怒る。攻撃するまではよいが、無事に逃げ切ることができるだろうか?

できる対策はしておくに越したことはないが、それは程度の問題だろう。燃えにくい家を作るより、火災保険に入っておく方が大事だ。結局、燃えない家は作れないのだから。なぜか、そういうことをきちんという人が少ないようなので、ちょっと書いてみた。

平成16年10月16日

最近はてなに出した意見メールと、その返信の主要部分を転載します。

徳保がはてなに出したメール(2004-10-13 22:03)

(略)

ご回答に感謝します。ご判断は尊重いたしますが、ひとつだけ付言させていただきます。

14.方法を問わず、ネット上か否かを問わず、当社や?他人へのいやがらせや他人が本サービスを利用することを妨げる行為を行うこと。

18.以上の他、当社が不適切だと判断する行為を行うこと。

今回のご判断は規約の両項目を根拠としています。妥当な結論と考えますが、しかし、all or nothing の方向へ進むことのないよう、あらためてお願い申し上げます。

例えば……

また今回は、データ取得の際の弊社サーバーへの負荷増大が許容範囲を超えておりました

とのことですが、id:smoking186 さんが公開されているはてなアンテナ被登録数ランキングは、より大きな負荷を前提に更新が続けられています。しかし、ひとつふたつのクレームのためにこれを中止させないでほしいのです。

誰一人不愉快にならないコンテンツなど存在しないし、ユーザ情報の二次利用も一律に禁ずるのは非現実的です。今回、ランキングの転載部分は削除されましたが、他の回答や質問自体は残されました。批判が集中した箇所のみを削除し、裁量の余地を残されたことに、私は希望を見ております。

今後も、基本的には「余裕」のあるサービスを継続してほしいと思います。

(略)

はてなの回答(2004/10/14 18:35)

(略)

ご連絡いただきまして、ありがとうございます。

今回のご判断は規約の両項目を根拠としています。妥当な結論と考えますが、しかし、all or nothing の方向へ進むことのないよう、あらためてお願い申し上げます。

貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。基本的に弊社サービスはユーザー様がそれぞれの楽しさを追求していただく場を提供することであると捉えております。アンテナ被登録者数ランキングにつきましては、その意義や負荷状況をみて対応を検討させていただきます。

どうぞ宜しくお願いいたします。

(略)

解説

私の質問が発端でいろいろ騒ぎが起きました。私自身は渦中にいなかったのですが、問題を収拾する「はてなの見解」がなかなか出なかったので、痺れを切らしてメールで催促したところ、すぐに近藤さんのコメントが出ました。これが予想より厳しい判断となったので、今後の運営について要望を出したメールと、それへの返答が今回示したやり取りです。ちなみに、はてな側の窓口は田中さんでした。でも info@hatena.ne.jp のアドレスで届いたメールなので、公式見解です。

批判が集中したので、致し方なく厳しい対処に至ったのだろう、と私は考えています。アンテナの被登録数ランキングだって、勝手にそんなもの作ってほしくない人はいるでしょう。また無断で情報を二次利用しているのは、争うまでもない事実です。サーバへの負荷の点でも、(過去の 186 さんの記事から推察するに)より大変なことになっていると予想されます。でも、これは許されてきたわけでしょう。はてなスタッフが誰もランキングの存在を知らなかったとはいわせない。

私はこうした対応を矛盾とは考えません。「はてなの運営に支障をきたさない限り」という但し書きつきで、「基本的に多少の違反は大目に見るよ」という方針は、あくまでも現実的な落し所を模索した結果であって、矛盾とは性質が異なるものとみなしています。

その後の展開

はてなアンテナ被登録数ランキングは、公式に(今のところ)問題なしとの判断が出たとのこと。藪蛇にならなくてよかったです。

平成16年10月15日

最近は猫も杓子もブログ、ブログだ……と、ついつい勘違いしそうになっている方も少なくないだろうが、現在も(少なくとも Yahoo に掲載の可能性がある)個人サイトの多くはブログ形式でない。

「〜と思われる」ばかりのサイトだけれども、気楽に読んで楽しめる。学術的価値はなくとも、なんとなくそうかなと思うことができるなら、庶民の娯楽としては問題ない。テレビの情報番組が垂れ流しているいい加減な「健康食品の効果を調べる実験」のようなものだ。

私がこのサイトを知ったのは、誤字等No.032【忘備録】(替誤科)kyorecoba さんの記事でリンクされていたことによる。

アドバイスのコーナで「アクセス向上の方法」を何度も訊ねられているためか、こうしたサイトを見ると反射的に、もっとこうすれば人気が出るのに……と考えずにはいられない。誤字等の館は、ブログ形式を併用した方が人気が出るだろう。ただし、表紙をいわゆるブログ形式にしてしまうことは勧められない。この手のサイトの場合、個人ニュースサイト経由の突発的な大アクセスが見込まれる。ブログ形式の表紙にすると一覧性が損なわれるため、ニュースサイトで紹介されるのは難しい。ではどうするか。

私なら、index.html を過去ログ目次とし、現在のデザインを大筋で維持する。そして別途 new.html といったファイルを作成し、そちらをいわゆるブログ形式の表紙とする。デザインを工夫すれば、サイトの表紙ではなく、最新記事数件を表示する1コーナに過ぎない、という主張は可能だ。更新ツールには MT などを用い、新規に記事を追加するたびに、index.html と new.html が自動で更新されるようにする。

新規読者向けのポータルと常連読者向けのポータルを切り分けよう、という発想だ。新規記事を楽しみにしてくれる読者には new.html のブックマークを勧めるが、新規読者は index.html へ誘導する。一通りサイトを見渡して面白そうな記事をつまみ読みするなら、明らかに index.html の方が便利だ。一方、最新の記事をアンテナから一発で確認するには、最新記事の掲載ページが一定である方がよい。両方を1ページに突っ込むと現在のシンプルなわかりやすさが失われる。

難しい課題に見えるが、発想を転換して「ツールを使って複数の文書を同時に更新すればよい」と気付けば、話は突然簡単になるわけだ。もちろん、MT にせよ何にせよ、こうした自由なカスタマイズを行うには一定の知識と経験が必要だから、この提案が誤字等の館管理人の Rudyard さんにとって現実的なものかどうかは定かではない。ただ、こうした記事が読者のみなさんのアイデアの種となればと思う。

平成16年10月15日

食肉卸最大手のハンナングループについて、国民のほとんどはその存在さえ知りませんでした。この会社はブランドを表に出さず、無印の安い商品を手がけていました。そのため会長が逮捕されてもスーパーが取り扱いを停止しなかったことは、まだ記憶に新しい。どれがハンナンの商品なんだか消費者にはわからないので、自主規制せずとも苦情は出ないというわけです。

巨大な存在が、壁ひとつ向こうの世界ではアッサリ無視されてしまう事例が、世の中には存在します。ハンナンは敢えて消費者にブランドを示さない道を選びましたが、頑張って宣伝している最大手が、なぜか無視されるというケースを示します。

いま、日本のブログの数がどれぐらいあるのかを調べてみたのです。はてな、ライブドア、JUGEM(じゅげむ)、ニフティのココログの上位四つで14万5000。これで約50%のシェアがあると言われる。そうすると日本のブログの数は29万から30万という規模になるのではないでしょうか。

この際だから、ハッキリいいましょう。国内最大のブログサービスははてなダイアリーではなく、そして楽天広場参考1参考2)でさえなく、じつは cafesta です。

簡単・無料ブログといえば
全国111万人のカフェスタブログなら わずか60秒で無料ブログが楽しめる

楽天広場は個別記事の表示機能とコメント機能を早くから備えており、ブログブームにも機敏に対応して RSS を配信、トラックバック機能追加、と手を打ってきました。しかし未だにブログ本流からは異端扱いを受けています。ブログの「形」を機能面では満たしてきたものの、見た目がそれらしくない、という理由です。

はてなダイアリーがブログの一種と認められたのは、日本における「ブログ草創期」にアクティブにユーザを募集していたサービスの中で、最もブログっぽい機能を備えていたからでした。DiaryNoteさるさる日記は、初期のブログ特集においてこそ「ブログ運営に使えるサービス」として紹介されたものの、MT ライクな無料サービスが続々と登場して以降、ぱったりと紹介が止まりました。はてなだけがその後も代表的なブログサービスとして宣伝費抜きで雑誌などに紹介され続けることができたのは、タイミングの勝利でした。

開発の経緯から考えればありえない話ですが、仮に JUGEMlivedoor Blog が同時期にスタートしていたら、はてながブログサービスの代表格として紹介され続けることはありえなかったでしょう。

しかしいずれにせよ、そんなものは所詮、コップの中の戦争です。長らくココログ+はてなよりもユーザが多かった楽天広場、その7倍のユーザ数を誇るのが cafesta というサービスです。他の全ブログサービスの合計にも比肩する、業界の巨人。ところが、Internet Magazine などのブログ特集では、ほぼ無視されてきました。そしてこれからも、無視され続けるでしょう。

MT ライクな「形」がブログを定義するという文化が、いかに強いか。ブログについて語るブログの Google Adsence には、必ずといっていいほど cafesta の広告が顔を出していて、日本最大のブログサービスを展開しているのはウチだ、と主張しています。それでも、いわゆるブログ界隈からは無視され続ける cafesta に、文化的敗者の哀しさを見ます。

平成16年10月15日

当サイトでは、他の MT 利用サイトとは色合いの異なる目次ページをあちこちに用意している。たまにご質問があるので、この機会に種明かしをしたい。

備忘録のテンプレート

私が備忘録のために MT に登録しているテンプレートは3種類しかない。

Main Index

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=<$MTPublishCharset$>">
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript">
<title>趣味のWebデザイン</title>
<script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="../z-css.js"></script>
</head>
<body id="index">
<div class="break">
<h1>趣味のWebデザイン</h1>
<ul id="gn" title="リソース一覧">
<li title="現在地">Home</li>
<li><a href="site_review.html">Link</a></li>
<li><a href="../lecture/index.html">Lecture</a></li>
<li><a href="../advice/index.html">Advice</a></li>
<li><a href="note_index.html">Note</a></li>
<li><a href="info.html">Info</a></li>
</ul>
</div>
<div class="lv1">
<div class="lv2">
<h2>Lecture</h2>
<h3><a href="../lecture/index.html">Webサイトの運営と構築</a></h3>
<ul class="memo">
<li><a href="../lecture/rn/index.html">Renewal</a></li>
<li><a href="../lecture/des/index.html">Design</a></li>
<li><a href="../lecture/book/index.html">Book Guide</a></li>
<li><a href="../lecture/cl/index.html">Column</a></li>
<li><a href="../lecture/css/index.html">CSS</a></li>
<li><a href="../lecture/ht/index.html">HTML</a></li>
<li><a href="../lecture/index.html">more...</a></li>
</ul>
<h2>Advice</h2>
<h3><a href="../advice/index.html">Webサイトデザインアドバイス</a></h3>
</div>
</div>
<div class="lv1">
<div class="lv2">
<h2>Note</h2>
<h3><a href="note_index.html">備忘録</a></h3>
<ul class="memo">
<li><a href="05/">2005年</a></li>
<li><a href="04/">2004年</a></li>
<li><a href="03/">2003年</a></li>
<li><a href="02/">2002年</a></li>
<li><a href="01/">2001年</a></li>
</ul>
<h3>etc.</h3>
<ul class="memo">
<li><a href="http://www.amazon.co.jp/dp/4767802504/webdesign04-22/ref=nosim">お勧めの入門書</a></li>
<li><a href="../x/index.html">転載リソース集</a></li>
<li><a href="site_review.html">サイト批評サイト集</a></li>
<li><a href="http://a.hatena.ne.jp/deztec/?gid=213842">?A</a></li>
<li><a href="../index.html">Mail</a></li>
</ul>
</div>
</div>
<div class="break">
<h2>最近の<$MTBlogName$></h2>
<dl id="recently">
<dt>最近3ヶ月</dt>
<dd><ul><MTArchiveList archive_type="Monthly" lastn="3"><li><a href="<$MTArchiveLink$>"><$MTArchiveTitle$></a></li></MTArchiveList></ul></dd>
<dt>Information</dt>
<dd><form method=GET action="http://www.google.co.jp/search"><ul>
<li><a href="info.html">転載条件・他</a></li>
<li><a href="info-prof.html">管理人紹介</a></li>
<li><a href="info-tb.html">TrackBack</a></li>
<li><a href="http://a.hatena.ne.jp/append?/design/" title="はてなアンテナに登録する">はてなアンテナ</a></li>
<li><a href="deztec.rdf">RSS 1.0</a></li>
<li>検索:<input type="text" name="q" size="10" maxlength="255" value=""><input type="hidden" name="hl" value="ja"><input type="hidden" name="ie" value="utf-8"><input type="hidden" name="oe" value="utf-8"><input type="hidden" name="btnG" value="検索"><input type="hidden" name="domains" value="deztec.jp"><input type="hidden" name="sitesearch" value="deztec.jp"></li>
<li>since 2001.12.04</li>
</ul></form></dd>
</dl>
<MTEntries lastn="10"><MTDateHeader><h3><$MTEntryDate format="%Y年%m月%d日"$></h3></MTDateHeader>
<h4><a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$></a> <a href="http://b.hatena.ne.jp/append?<$MTEntryPermalink$>" title="この記事を ?B に追加" class="note">[?B]</a></h4>
<$MTEntryBody$></MTEntries>
<h3>過去ログ</h3>
<ul class="memo"><MTArchiveList archive_type="Monthly" lastn="3"><li><a href="<$MTArchiveLink$>"><$MTArchiveTitle$></a></li></MTArchiveList><li><a href="note_index.html">一覧</a></li></ul>
<hr>
<ul id="address">
<li><a href="../index.html">Mail</a></li>
<li><script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="../z-accp.js"></script></li>
<li><address><a href="info.html">徳保隆夫</a></address></li>
</ul>
</div>
</body>
</html>

Date-Based Archive

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=<$MTPublishCharset$>">
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript">
<link rel="start" href="<$MTBlogURL$>" title="Home">
<MTArchivePrevious><link rel="prev" href="<$MTArchiveLink$>" title="<$MTArchiveTitle encode_html="1"$>"></MTArchivePrevious>
<MTArchiveNext><link rel="next" href="<$MTArchiveLink$>" title="<$MTArchiveTitle encode_html="1"$>"></MTArchiveNext>
<title><$MTBlogName$><$MTArchiveTitle$>/趣味のWebデザイン</title>
<script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="../../../z-css.js"></script>
</head>
<body>
<h1 id="index"><$MTBlogName$><$MTArchiveTitle$>/趣味のWebデザイン</h1>
<ul id="gn" title="関連リソース一覧">
<li title="本文書の位置付け"><a href="<$MTBlogURL$>">趣味のWebデザイン</a>><a href="<$MTBlogURL$>note_index.html">Note</a>><a href="<$MTBlogURL$><$MTEntryDate format="%y"$>/"><$MTEntryDate format="%Y年"$></a>><$MTEntryDate format="%m月"$></li>
</ul>
<ul class="memo">
<MTArchivePrevious><li><a href="<$MTArchiveLink$>">←<$MTArchiveTitle$></a></li></MTArchivePrevious>
<MTArchiveNext><li><a href="<$MTArchiveLink$>"><$MTArchiveTitle$>→</a></li></MTArchiveNext>
</ul>
<MTEntries><MTDateHeader><h2><$MTEntryDate format="%Y年%m月%d日"$></h2></MTDateHeader>
<h3><a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$></a> <a href="http://b.hatena.ne.jp/append?<$MTEntryPermalink$>" title="この記事を ?B に追加" class="note">[?B]</a></h3></MTEntries>
<hr>
<ul id="address">
<li><a href="../../../index.html">Mail</a></li>
<li><script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="../../../z-accp.js"></script></li>
<li><address><a href="../../info.html">徳保隆夫</a></address></li>
</ul>
</body>
</html>

Individual Entry Archive

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=<$MTPublishCharset$>">
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript">
<link rel="start" href="<$MTBlogURL$>" title="Home">
<MTEntryPrevious><link rel="prev" href="<$MTEntryPermalink$>" title="<$MTEntryTitle encode_html="1"$>"></MTEntryPrevious>
<MTEntryNext><link rel="next" href="<$MTEntryPermalink$>" title="<$MTEntryTitle encode_html="1"$>"></MTEntryNext>
<title><$MTEntryTitle$></title>
<script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="../../z-css.js"></script>
</head>
<body>
<h1 id="index"><$MTBlogName$><$MTEntryDate format="%Y年%m月%d日"$></h1>
<ul id="gn" title="関連リソース一覧">
<li title="本文書の位置付け"><a href="<$MTBlogURL$>">趣味のWebデザイン</a>><a href="<$MTBlogURL$>note_index.html">Note</a>><a href="<$MTArchiveLink archive_type="Monthly"$>"><$MTEntryDate format="%Y年%m月"$></a>><$MTEntryTitle$></li>
</ul>
<ul class="memo">
<MTEntryPrevious><li><a href="<$MTEntryPermalink$>">←<$MTEntryTitle$></a></li></MTEntryPrevious>
<MTEntryNext><li><a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$>→</a></li></MTEntryNext>
</ul>
<h2><$MTEntryTitle$></h2>
<$MTEntryBody$>
<hr>
<ul id="address">
<li><a href="../../">Mail</a></li>
<li><script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="../../z-accp.js"></script></li>
<li><address>徳保隆夫 <a href="/design/info.html#tel">070-5464-3497</a></address></li>
<li><a href="<$MTCGIPath$>mt.cgi?__mode=view&_type=entry&id=<$MTEntryID$>&blog_id=<$MTBlogID$>">EDIT</a></li>
</ul>
</body>
</html>

Book Guide のテンプレート

他に MT を利用しているのは Book Guide だが、こちらはなんと2種類しかテンプレートを使っていない。

Master Archive Index

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=<$MTPublishCharset$>">
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript">
<title>レビューINDEX[時系列]</title>
<script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="../../z-css.js"></script>
</head>
<body>
<h1>レビューINDEX[時系列]</h1>
<ul id="gn" title="関連リソース一覧">
<li title="本文書の位置付け"><a href="/design/index.html">趣味のWebデザイン</a>><a href="/lecture/index.html">Lecture</a>><a href="./index.html">Book Guide</a>>レビューINDEX[時系列]</li>
</ul>
<ol><MTEntries lastn="1000">
<li><a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$></a>(<$MTEntryDate format="%Y-%m-%d"$>)</li>
</MTEntries></ol>
<hr>
<ul id="address">
<li><a href="../../index.html">Mail</a></li>
<li><script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="../../z-accp.js"></script></li>
<li><address>徳保隆夫 <a href="/design/info.html#tel">070-5464-3497</a></address></li>
</ul>
</body>
</html>

Individual Entry Archive

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN">
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=<$MTPublishCharset$>">
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript">
<link rel="start" href="<$MTBlogURL$>" title="Home">
<MTEntryPrevious><link rel="prev" href="<$MTEntryPermalink$>" title="<$MTEntryTitle encode_html="1"$>"></MTEntryPrevious>
<MTEntryNext><link rel="next" href="<$MTEntryPermalink$>" title="<$MTEntryTitle encode_html="1"$>"></MTEntryNext>
<title><$MTEntryTitle$></title>
<script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="/z-css.js"></script>
</head>
<body>
<h1><$MTBlogName$> <$MTEntryDate format="%Y-%m-%d"$></h1>
<ul id="gn" title="関連リソース一覧">
<li title="本文書の位置付け"><a href="/design/index.html">趣味のWebデザイン</a>><a href="/lecture/index.html">Lecture</a>><a href="/lecture/book/index.html">Book Guide</a>><a href="/lecture/book/archives.html">list</a>>review</li>
</ul>
<h2><$MTEntryTitle$></h2>
<$MTEntryBody$>
<dl>
<dt>Previous</dt>
<dd><MTEntryPrevious><a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$></a></MTEntryPrevious></dd>
<dt>Next</dt>
<dd><MTEntryNext><a href="<$MTEntryPermalink$>"><$MTEntryTitle$></a></MTEntryNext></dd>
<dt>Location</dt>
<dd><a href="/design/index.html">趣味のWebデザイン</a>><a href="/lecture/index.html">Lecture</a>><a href="/lecture/book/index.html">Book Guide</a>><a href="/lecture/book/archives.html">list</a>><$MTEntryTitle$></dd>
</dl>
<hr>
<ul id="address">
<li><a href="../../">Mail</a></li>
<li><script type="text/javascript" charset="Shift_JIS" src="/z-accp.js"></script></li>
<li><address>徳保隆夫 <a href="/design/info.html#tel">070-5464-3497</a></address></li>
<li><a href="<$MTCGIPath$>mt.cgi?__mode=view&_type=entry&id=<$MTEntryID$>&blog_id=<$MTBlogID$>">EDIT</a></li>
</ul>
</body>
</html>

解説

私が MovableType を採用したのは、作業負担を減らすためだった。index.html と月別のログを同時に更新したい、それだけの理由でツールを探した。自由度の高さを求めて高級な(馬鹿でかい)ツールを選んだのだが、これは正解だったと思う。

とはいえ MT に入れ込むつもりはない。MT と一蓮托生になるのは嫌だ。そのため、いつ MT の使用をやめても大丈夫なように、基本的な作業スタイルはあまり変えていない。じつは、現在もローカルでは手作業でサイトを構築している。月別ログと目次だけのシンプルサイトだが、緊急時の備えとしては十分だろう。

さて、ここで冒頭の質問に戻る。最も多い質問は「AdviceNote のテンプレートはどうなっているのか?」だ。なるほど、あれを自動で生成させるのは大変だろう。じつは手製でやっている。なーんだ、という声が聞こえてきそうだ。

テンプレートを注意深くご覧になれば、使われているテンプレートタグの種類と分量が異様に少ないことに気付かれると思う。「MT でサイトを作る」のではなく「作業の一部を MT に委託する」という方針が、地味ながらハッキリと現れている。

ブログツールを使うからといって、自動生成にこだわる必要はない。1品ものなら手製でよい。毎月、たったひとつリンクを追加するくらいなら、勉強して頑張ってテンプレートを作成するより手作業の方が早いし、気まぐれな仕様変更にも簡単に対応できる。レビューINDEX[推薦順]では、記事の増加に伴いカテゴリ分けを細分化を進めている。記事の投稿時点でカテゴリ分けし、目次を自動生成していたら真似できない芸当だ。

MT にハマると、何でも自動化してみたくなる。楽しい間はそれもいいだろう。けれども行き詰って苦しくなったら、発想の転換を勧めたい。「手作業を取り入れたっていいじゃない」……シンプル志向のカスタマイズ、検討する価値はあると思う。

テンプレート公開サイト

気まぐれに追加していく予定。テンプレート配布サイトとは限らないので注意。

平成16年10月15日

WWW に情報を公開するということについてきちんと教えるなら、HTML とは何か、という話は避けがたい。だから逆に、生徒の製作したサイトにおける HTML の使われ方をみれば、ある程度は授業の質も予想がつく。

わざわざ大学まで行って、高い授業料を払っていったい何を勉強しているんだ、と思われる方も多かろうと思う。先生のブログを読む限りでは、実際、ほとんど何も教えていないようだ。

  1. 先生が課題を出す
  2. 学生が自分で学び考えた結果を提出課題などにより発表する
  3. 先生が場当たり的な講評をつける

という形式の授業であった、と予想される(注:6月には製作技術の実習が行われた)。結果は惨憺たるものだ。それでも学生はいい気分になって、「ほーむぺーじ? 簡単、楽勝だよ」ってことになっているはずで、罪作りなものだと思う。

……と、ここまでは肯かれる方が多いだろうけれども、実際に学生に教えてみると、これがなかなか大変だということは、あまり知られていない。私が教官だったとしたら、どうするだろう? 最初の年は、いろいろ教え込もうとして奮闘するのかもしれないが、2年、3年と経つうちに、だんだん放任主義になっていくのではないか。

「トラックバック」(逆リンク→相互リンク)はブログの最大の特長のひとつであり、もっとも「ネットワーク」的な働き・仕組み・機能・環境です。

トラックバックを試してくださいと指示して、こんな説明を何の留保もなしにやってしまうくらいに「ふつうの感覚」を持っていないと、精神的にきついものがあるだろう。「ほーむぺーじ」という言葉にむずむずするような人は、よほど図太い性格でないと潰れてしまうのではないか。

やはり、世の中に広まった誤解には、たいてい何らかの文化的背景がある。ブログが更新スタイルではなく、

といった、形式的な項目で他と判別されるようになったことも、同様だ。これは単なる偶然ではない。トラックバック機能なんて、ブログを普及させた blogger さえ長らく対応してこなかった。もともとは MovableType の独自機能だったのだ。半可通が適当なことをいうものではない、と思う。しかし先生が自信満々で「トラックバック」(逆リンク→相互リンク)はブログの最大の特長のひとつというのは、故なきことではない。

本当にブログが更新スタイルによって規定されるものとして輸入されてきたのなら、さるさる日記がバージョンアップすることはなかった。memorize も買収されなかったろう。そしてココログをはじめとする各種ブログサービスが開発されることもなかった。

少なくとも日本において、ブログとは MT であった。日本の個人サイト文化に革命を起こし、レンタルサービスに巨大な新ジャンルが誕生した原動力は、MT の示したウェブログとはこういうものだという形式的な部分の魅力にあった。

私は今、mesh がいかに正しかったか、ということを考えずにはいられない。ウェブログ・ハンドブックでレベッカ・ブラッドが力説するブログの原点、本来のあり方は、たしかに日本のウェブ日記・テキストサイト文化に包含されていた。レベッカ・ブラッドら、米国の古参ブロガーの定義を尊重するならば、日本にも昔からブログは存在した。けれども、米国で blogger が古い定義を破壊し、MT がブログを体現する存在となったことに、もっと人々は注目すべきではなかったか。

たかが形式、それが世界を変えた。国産ブログツールが基本的に MT が「規定」した「ブログの要件」を再現し、レンタル日記市場を完全に塗り替えた現実を見てもなお、「ブログの本質は更新スタイルにある」とだけ主張し続けるのは虚しい。「ブログ」は既に MT によって再定義されている。「ブログ」には2つの語義がある、と考えた方がよい。2002年当時、たしかに日本には、現在のブームを引き起こした「ブログ文化」はなかった。

たかがツール、たかが形式、どうでもいい機能、それが馬鹿にならない。たかが img 要素が HTML を普及させてしまった故事を思い出すまでもない。「ブログの本当の意味」にこだわる方々は、HTML にこだわる人々の苦しみを、これから嫌というほど思い知らされていくだろう。いつまでたっても、本来の意味なんて普及していかないのである。だから諦めろ、といいたいのではない。それは、私が HTML について何度も説明していることからお分かりいただけると思う。

ただ、夢のような話をしているばかりでは、つらい。

余談

様々な制約を考えると、HTML をこの手の授業で本格的に取り上げるのはどうかと思う。HTML だけ教えても Web サイトは作れない。そこで私はオンライン・ハイパーテキストのためのスタイルガイドを参考にする。一方、多摩美の先生はホームページのコンセプトワークを参考にされたのではないか。

平成16年10月8日

ウェブログ・ハンドブックを読んでいれば、絶対にこんな発言は出てこないはずです。

ブログというと、もともとは第1次情報を提供するものでした。しかし最近は分化してきて、第1次情報を発信するブログと、それらのブログを選び、ひとことコメントを加えるようなフィルター型のサイトが出てきた。ブログのアクセス数を左右するという点では、これからはフィルター型のブログの存在が見逃せなくなってきています。

レベッカ・ブラッドは、初期のウェブログがフィルタ型(日本の「個人ニュースサイト」に相当)を基本としていたことを繰り返し説明しています。どんな記事にリンクするか、という外部との関わり方の提示によって自分を表現するスタイルがウェブログの原点だということをいっている(と、私は読みました)。橋本大也さんが人気のブロガーであることは確かですが、ウェブログの歴史について誤認識があるようです。

ところで、ハンドブックを再読していてアレ? と思ったのは、初読時には流してしまった箇所に興味深い記述がたくさんあるな、ということ。とくに関心を持ったのが、米国でも結局、ウェブログは MT が完成させた、いわゆるウェブログ風の「形式」で区分されるジャンルになってしまっている事実。ウェブログツールで作っただけの単なる日記が、ウェブログの大半を占めるようになってしまった、というのです。これは日本の状況とまったく同じなんです。

「ウェブログ」の「本当の意味」は、今や「ホームページ」の「正しい語義」と並べて紹介していい知識と成り果てました。ウェブログツールで作ったサイトが即ちウェブログになるというわけではない! なんて、いまさら主張しても虚しい。

それに実際、本当に時代を動かしたのは、その形式的な部分の革新だったといえます。サイトの日記コーナ用 CGI と日記をサイトに昇格させることを可能にしたウェブログツールの違いは、その設計にありました。米国で blogger が革命を起こし、MT が世界にユーザを増やしていったのは、ウェブログの原点であるはずの更新スタイルではなく、ツールが体現していた「ウェブログの形」が素晴らしいものだったからに他なりません。

日本のテキストサイト文化や Web 日記文化にまったく疎い人たちがどんどん飛びついてきたのはなぜか。日付ではなく記事単位で個別に記事を生成、各記事にコメントをつけられる、魅惑の Trackback 機能、表紙には最新の記事の概要と、最近の記事一覧、最近のコメント、アンテナ、その他いろいろ機能が盛りたくさん……何これ、無駄なものばっかりでくだらない、と批判もされたけれど、これが大勢に受けてしまったんだから仕方ない。

更新スタイルがウェブログをウェブログと定義する、という主張は、まだ死んではいない。しかし、ウェブログツールを使って作ったサイトはみんなウェブログ、という意見を一概に誤りといって通用する時代はもう、日本においても終ってしまったといっていい。

平成16年10月8日

注:はてなアンテナの仕様変更により、当サイトで配布しているツールは既に使用不可能となっております。

はてなアンテナは登録とか削除とかの整理が超面倒くさいことで有名ですが、ついに、はてなの簡単整理ツールが登場しました。残念ながら Windows 専用です。

hatool-win は GNU GENERAL PUBLIC LICENSE で公開されているので、負荷を考え、転送量にかなりの余裕があるサーバに転載させていただきました。作者は Osamu OKANO さんです。

じつは hatool-win は perl で書かれたツールを Windows の実行ファイルへ自動変換したものです。元のツールは非常にシンプルなものです。ローカルに Perl の実行環境を用意されている方は hatool.cab(9.4kB)を利用されることを勧めます。

hatool-win の使い方と注意点
1.圧縮ファイルをダウンロードし解凍する

初心者の方には、圧縮・解凍ツールとして +Lhaca Ver.1.19 をお勧めします。簡単インストール、主要な圧縮6形式と解凍6形式に外部 DLL なしで対応、説明書をきちんと読んで隠し機能(?)を使いこなせば意外に高機能。今回配布する hatool-win も +Lhaca 1.19 で圧縮しています。

hatool-win は解凍するだけで使えますよ! 解凍すると、フォルダの中に以下のファイルが生成されます。

  • hatena-get-lirs.exe
  • lirs2url.exe
  • hatena-delete-all.exe
  • hatena-add.exe
  • COPYING.TXT
  • README.TXT
2.hatena.conf を編集する

はてなの ID と Password を記入します。

3.hatena-get-lirs.exe をクリックしてLIRS形式のファイルをダウンロードする

hatool-win は GUI を持たないツール群で、各実行ファイル(*.exe)がそれぞれひとつの仕事をします。クリックするとコマンドプロンプトを立ち上げて仕事を始め、仕事を終えると自動でプロンプトを閉じます。

hatena-get-lirs.exe は、はてなアンテナのデータファイルを LIRS 形式(考案者はhiyaさん)でダウンロードするツールです。LIRS 形式は他のアンテナでも使える便利な形式らしいのですが、最近の blogpeople や MyBlogList などでは利用できません。また、はてな独自の機能である更新範囲の指定やコメントなどは含んでいません。グループ分けの情報もきれいさっぱり消えています。

したがって、hatool-win は、はてなアンテナを高度にカスタマイズして利用されている方には、お勧めできません。

4.hatena-lirs.txt をメモ帳などで編集する
  • いらないサイトを消す
  • 移転サイトについて、URI の変更を反映させる

次の手順でサイト名が消えて URI の羅列になってしまうので、サイト名がわからないと実行困難な作業は、必ずこの段階で済ませてください。

5.lirs2url.exe をクリックして編集済みの hatena-lirs.txt を URL のリストに変換する

ごちゃごちゃといろいろな情報が含まれていた LIRS 形式のデータが、改行で区切られた単なる URI のリストになります。

6.hatena-add.txt の内容を確認する

新たに追加したいサイトがあれば、ここで hatena-add.txt に URI を書き足してください。

7.hatena-delete-all.exeをクリックしてアンテナを全クリアする

もう後には戻れません。

8.hatena-add.exe をクリックして hatena-add.txt の URI をアンテナに追加する

URI だけで登録するので、タイトルは自動取得となります。リンク先と更新情報の取得先も同一に設定されますのでご注意ください。

  • タイトルに「日記」とか「トップページ」といった無個性な名前が並びかねない
  • 一部のブログサービスがメンテナンス中の場合、そのサービスを利用している全サイトが「メンテナンス中」といったタイトルとなりかねない
9.error.txt で登録に失敗した URI を確認する

もしエラーが生じた場合には、きちんと error.txt が作成されます。URI の書き間違いを1番に疑うべきですが、サーバのトラブルやメンテナンス、あるいはサイトの移転によりアンテナがページを取得できずにエラーとなるケースもあります。エラーの理由を一通り調べたら、アンテナの更新作業は完了です。

……なんだか面倒に思われたかもしれませんが、実際にやってみると、わずか数分で100件以上ものサイトを登録したり削除したりできます。やってみればわかるこの便利さ。ただし前述の通り、いろいろカスタマイズして高度な使い方をされている方にはお勧めできません。ご利用は自己責任でお願いします。

更新履歴
平成16年10月10日

本家でプライベートモードのアンテナを編集できるようになった hatool-win-0.03 が公開されたことにあわせ、転載ファイルと解説をアップデート

平成16年10月8日

hatool-win-0.02 を転載し解説を公開

平成16年10月2日

前者が85件、後者が119件で、合計204件。いつのまにか200件を超えていました。アンテナ登録をお願いしたことがなく、むしろ誤字脱字の修正は平気でやるよ、新規記事の追加なしにアンテナが上がることなんて全然気にしないよ、といってきた割には、意外と利用されている感じがします。

じつは当サイトは、しばらく前から blogpeople に更新 ping を打つようにしています。メールで要望があったからなのですが、これがどうにもよくない。ping を受信するサーバがなかなか応答しないのか、あるいは私の利用回線が細いせいもあるのだろうけれど、とにかく記事を新規投稿するときに妙に時間がかかる。修正の際には ping を打たないので、所要時間は半分以下(時間帯によっては5分の1)で済みます。

というわけで、blogpeople で当サイトを登録されている方が何人いるのかと思って調べてみたら8人でした。迷いどころの数字なんですけれども、最初に要望を出した方が登録を解除したことがわかって苦笑しました。

1日に何回も更新するわけじゃないのだから、新規投稿に1分以上かかっても別にいいじゃないかというのは正論だと思いますが、やはり苛立つのは事実。8人の利用者には申し訳ないのだけれども、更新 ping を打つのを取りやめる方向で検討中です。ただ、ひょっとすると、当サイトが更新 ping を打っていることをご存じない方が多かっただけかもしれません。そこで、10日ほど様子を見ようと思います。

2桁になるようなら、継続します。逆に今回の記事によって登録が減るようなら、安心して打ち切らせていただきます。

ところで、ふと思いたってこんなことを調べたのは、blogpeople のランキングがきっかけです。

人気定番Blogサイト
  1. 600サイト以上からリンク(6)
  2. 500〜(4)
  3. 400〜(17)
  4. 300〜(33)
  5. 200〜(79)
  6. 100〜(358)

楽天広場ほどじゃないけれど、なぜそれほど人気があるのか、素人目にはよくわからないサイトが多い。結局、私が一番納得できるのはリードミーのランキング。やはりブログ界隈よりテキストサイト界隈の方が肌に合う、ということなのかもしれない。

人気の理由がわからないブログの一例

この記事の内容自体は与太話(谷岡一郎先生がいうところの屑データ)なのですが、「小鳥」は1日数万程度のアクセスがあるという一節にビックリさせられました。な、何でそんなに人気あるんだろう、このサイト。数千ならともかく、数万って……。連邦クラスということですよね。信じられない。楽天広場には信じがたい超人気サイトがいくつもあります参考)が、それでも最高で2万程度。それもせいぜいひとつふたつで、1万を越えているのは1万ユーザに1人もいないという割合です。

人気の理由がわからないケースはしばしばあるのだけれど、人気を決めるのは内容と積み上げてきた実績(オンライン・オフライン込み)しかない。今の侍魂を見ても、そのカウンターの数字はにわかには信じがたいだろうけれど、往時のブームを知っている者なら、やはり(広い意味での)内容と実績の積み上げがアクセスを呼び寄せたということに異論はないと思う。(参考記事:Advice316 GEOGRAFIA

ドラクエ8がもうすぐ発売されるけれども、バカ売れしたとしても日本人の3%しか買わない。97%の日本人にとって、ドラクエにはお金を出して買うだけの魅力がない。トップクラスの人気を誇るコンテンツでさえその程度なのだから、私から見てどれほどつまらないサイトだとしても、人気があっておかしくはない。しかし、驚くことまではやめられない。いくら「おかしくないんだぞ」と自分に言い聞かせてみても、「小鳥」は1日数万程度のアクセスがあると書かれると、驚く。

関連記事

ブログブームで突然 CSS に目覚めたような歴史の浅い人が、いきなり本を出して CSS の専門家・有名人として雑誌にいきなり連載を持つようになり、ブログサービス事業者からオンラインの記事も依頼されたりするという最近の状況には、やはり不思議な気分にさせられます。もっと有能な、優秀な解説者はいくらでもいるというのに、依頼さえあれば彼らは記事を書くだろうに、と悔しくも思う。しかし時流にうまく乗るのもひとつの才能だから、これも仕方ないという他ないのか。

平成16年10月2日

「何これ、こんな退屈なやりとり、興味ないなあ」なんていいつつ、読んでしまったんだから、どこか面白いポイントでもあったのかな。一応、読んだ記録、ということで。みなさんにはお勧めしません。

祭の衣装(女児の締込みスタイル)の是非
オフ板で黒い噂

平成16年10月2日

九十九式(2004-09-)
  1. 九十九式消滅!(2004-09-27)
  2. 九十九式移転の深層(2004-09-29)
  3. 忍者システムの陥穽(2004-09-29)
メールでいただいたご意見

受益者負担の原則について、閲覧者から直接お金を集めるような仕組みはスマートではない、サーバ業者は広告収入という形でコストを回収すべきだ、アクセスをお金に変える方法があるのに転送量の負担を理由にアカウントを削除するのはレンタルサーバ提供者の怠慢だ、といった意見が寄せられました。単純には首肯できません。

忍者ツールズは赤字事業

本当に広告収入だけで運営費を稼ぐためには isweb のような派手な広告が必要です。派手な広告をつけるサービスが大転送量に耐えられないのは、サーバ管理システムに問題があるといってよいかもしれません。ただし転送量の大半が、広告の入る HTML 文書ではなく画像・動画によるというケースを除けば。

しかし今回、九十九式を追い出したのは忍者ツールズです。忍者のレンタルサービスは、単体では明らかに赤字です。広告代理店と契約してみればわかることです。あの程度の広告では絶対に元が取れません。

忍者のビジネスモデル

忍者は広告が少ないことを売りにして客寄せをしました。それは infoseek のような超巨大なアクセスを集めるポータルサイト運営者の提供する isweb と異なり、そうしなければユーザを確保できないためです。広告で儲けを出さないことを決めた忍者ツールズにとっては、ユーザのサイトの人気はない方がよいのです。転送量が増えれば、どんどん赤字が膨らみますから。

忍者のビジネスモデルは、はてなと同じです。赤字の事業は技術力のショーケースであり、収益はシステム開発の請負から出ています。大規模な会員制サービスを安定運用してきた実績でシステム開発の仕事を獲得しているのです。忍者はプロバイダではないので、大転送量を我慢しても宣伝になりません。ユーザの数とシステムが重要で、転送量はいらない。

はてなは画像のアップロードに厳しい制限をつけています。多くの画像を公開しているのは、有料ユーザか他サーバから画像を呼び出しているユーザです。これは忍者ツールズの転送量制限に対応する工夫です。画像を抑制して転送量を抑えているわけです。

複数の blog サービスが転送量を無制限としている理由

大半のブログサービスは、おとなしい広告だけをつけていながら(あるいは広告なしで)無料でサービスを提供しています。これも儲けが出ているはずがなく、会員を大量に確保するための餌に決まっています。ではなぜ、転送量が増大しても人気サイトを追い出そうとしないサービスが大半なのでしょうか。

最大の理由は、広告をガンガンくっつけて成功しているサービスがひとつも存在しないことでしょう。最初にそれをやったところが負けで、会員をよそへ取られます。初期に大きな会員数を得たサービスがいずれも広告なしだったところから、みなの地獄のロードが始まったといえます。レンタルサーバ業界のように、最大手が広告収入でペイしており、小規模業者が広告の抑制でニッチ市場を狙う、という状態の方が私は健全だと思うのですが……。

第2の理由は、ブログサービスは「憧れのあのサイトと同じ機能を持ったサイトを作れる」という点を売りにできることでしょう。つまり、九十九式が忍者ツールズを使っていても、あまり忍者の宣伝にならないわけです。全然ならないとはいいませんが、九十九式の転送量とはつりあわない。その点、人気のブログは、同サービスに大勢の新規会員を勧誘する効果があるといえます。

しかし Doblog のように、一部の人気サイトがあまりに高負荷となって耐え切れなくなっている事例もあり、そろそろ零細業者は思い切って転送量制限を始める時期ではないかと私は考えます。人気ブログを切れば不評を買うのは事実ですが、その結果、サーバの軽い動作を保証できるようになれば、最終的には人気が出るのではないでしょうか。lovedoor blog も jugem も、サーバが重いことが一番の不満事となっているのです。みんな、無理がきているのだと思います。

無料で広告が少ないなら、転送量で制限をつけるのが健全です。無理を通せばサーバが重いのは解消されません。ブログ業界の過当競争がいつまでも続くことはない、と私は読んでいます。

プロバイダのおまけサービスが転送量を無制限としている理由

まず、プロバイダだから、という説明がつけられます。接続業者が転送量を理由にサービスを停止するなんて、会社の沽券に関わる事態です。接続業者だから、回線には余裕があることがおおいのではないでしょうか。サーバもたくさん用意しているだろうし、動的な負荷分散のシステムも導入されていないはずがない。大手のプロバイダは、零細企業が多い個人向けのレンタルサーバ業者とはインフラのレベルが格段に違います。

転送量無制限で知られるのは plala, OCN, DTI, Nifty といったプロバイダです。いずれも名の知れた大手です。だから「例外」に対処可能な人的・金銭的余裕がある、という可能性もあります。しかし最大手の YahooBB が用意している geocities の BB 会員特別コースは、あまりよい評判を聞きません。単純に会員数ではなくて、他の要素が絡んでいるのでしょう。

さらに個人 Web サイトの過半数がプロバイダの提供するウェブ領域を利用しているのが現状で、人気サイトと無縁の初心者ユーザがとくに多いという状況があります。これが例外を許容する土壌となっている、とも考えられます。

……いくつか考えてみましたが、はっきりしない話ばかりですみません。

消費者はもっと賢くなるべき

私が人気サイトの管理者に注意を促したのは、広告が少ない無料のサーバを選択した時点で、アカウント停止・削除という結末は当然予想されたことではないのか、利用形態にあわせてサービスを選択するだけの賢さがなぜないのか、と考えるからです。

広告がゼロ、または少しで、しかも無料。そんな馬鹿な話はない。当然、裏があるわけです。その裏事情が、ユーザの目に見える形で現れてくるのが、例えば転送量制限なのです。

転送量の制限が不満なら、isweb を使えばいいのです。派手な広告がその代償です。何の代償も払わず、広告が少なくて無料だとか、非常識に安価なサービスを追い求めるのは間違いだ、それは愚かな消費者の行動だ、そういいたい。

閲覧者がコストを負担するという選択肢

しかしこの問題は、視点を変えると、閲覧者の問題とも考えられます。仮にサイトの製作者がわがままだとして、それが許される道がひとつだけあるわけです。サーバ業者は商売だから、わがままを聞きません。けれども、サイトの閲覧者なら、わがままを聞いて負担を背負うことも可能なのです。

広告の派手な無料サーバなら、転送量とコストの問題は解決します。しかし広告は我慢しなきゃいけない。製作者も、閲覧者も、です。

プロバイダのおまけスペースを使えば、広告の問題さえ解決します。しかし、引越しでプロバイダを変わるときには URI が変わってしまうし、サーバの容量はたいてい小さいし、CGI も使えないことがほとんどだし、URI がダサくて長いという問題もある。それは我慢しなきゃいけない。製作者も、閲覧者も、です。

やはり、あれもこれもと言い出したら、有料サーバ+独自ドメインしかありえないのです。にもかかわらず、どうしてもお金を使いたくない製作者がいて、そのコンテンツを読みたい閲覧者がいるとき、閲覧者がお金を出し合えば全ての問題が解決するわけです。なぜか日本では、コンテンツに適切な対価を支払おうとする人が少ない。自分の懐を痛める発想が全然なく、サーバ業者などにばかり無茶な要求を出す人が多い。残念なことです。

人気があるのは一部のサイト

上位2.5%以内のサイトがネットの全アクセスの75%を占めています。さらに上位10%以内のサイトのアクセス占有率は93%に達します。下位90%のサイトにとっては、忍者の転送量制限など問題になりません。忍者は、上位1割に属するサイトの利用者が飛びつくべきサービスではない。広告が少なくて無料のサービス、広告なしで非常に安価なサービスは、下位9割のサイト管理者のためのサービスだ、という認識があって然るべきだと思う。

今回、私が一番主張したかったのは、「消費者はわがままでいい、という意見が現在の日本では行き過ぎているのではないか」ということです。

関連文書
  1. サーバの負荷と人気サイト管理者の責任
  2. 九十九式は「巨大なアクセスを有するサイトではない」のか?
  3. 消費者に求められるバランス感覚――買い叩くだけでなく
  4. 受益者負担の原則
  5. 突然のアカウント停止に慌てないために
  6. ない袖は振れぬ(サイトの人気とサーバの選択:補足)
  7. 閲覧者の希望と情報の公開コスト